関係を壊したくなくて遠慮していた本音を、英語でどう打ち明ける?|『モダンファミリー』S11E09で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 関係を壊したくなくて遠慮していた本音を、英語でどう打ち明ける?|『モダンファミリー』S11E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第9話では、フィルの不動産会社で働くグロリアが、よその不動産会社の面接を受けていたことが明らかになります。その理由をグロリアがフィルに説明する場面には、仕事仲間への遠慮がにじむ英語が詰まっています。

言いたいことを我慢してきたと打ち明けるとき、英語ではどんな順序でどう伝えるのか。疑いが表に出る場面から、本音を口にする場面までを順に見ていきます。

目次

「I caught ~ing」疑いのきっかけを伝える

家族が集まった場で、アレックスがフィルに向かってこう切り出します。

Alex: Disloyalty? Really? Dad, I caught Gloria interviewing for a job with another Realtor.
(裏切り? 本気で言ってる? パパ、私、グロリアがよその不動産屋の面接を受けてるところを見ちゃったの。)
Modern Family Season11 Episode9 (The Last Christmas)

冒頭の Disloyalty? Really? は、直前に出た「裏切り」という言葉をそのまま繰り返し、「それを言うの?」と問い返しています。相手の言葉を拾って疑問の形で返すと、「その言葉はこちらの台詞だ」という反論の合図として働きます。

続く catch someone ~ing は「人が〜しているところを見つける、押さえる」を表します。偶然見てしまった場合にも使えますが、見られた側にとって都合の悪い場面であることが多く、I caught him lying.(彼がうそをついているのを見抜いた)のように使われます。

interview for a job with ~ は「〜の就職面接を受ける」です。interview は面接する側にも受ける側にも使える語で、ここでは受ける側の意味になっています。この一言で、グロリアがよその会社に移ろうとしているのではないかという疑いが、フィルにも伝えられます。見たことに自信がない場合は I think I saw ~ と言えば、断定を避けた伝え方になります。

「I took that interview because ~」理由を先に伝える

別の場面で、グロリアはフィルに面接の理由を話します。

Gloria: Phil I took that interview because I love you, and I don’t want to screw up our relationship.
(フィル、あの面接を受けたのは、あなたが大好きだからよ。私たちの関係を台無しにしたくないの。)
Gloria: I don’t want to end up like Claire and Jay.
(クレアとジェイみたいにはなりたくないの。)
Phil: Please.
(よしてくれよ。)
Phil: You and I have been doing great.
(君と俺は、すごくうまくやってきたじゃないか。)
Modern Family Season11 Episode9 (The Last Christmas)

take an interview は「面接を受ける」で、because ~ を続けて理由を先に示します。I love you は恋愛に限らず、家族や親しい相手への好意を伝えるときにも使われる言い方です。ここでは、面接を受けたのはフィルが嫌になったからではない、という前置きとして働いています。

screw up は「台無しにする」の口語で、our relationship と合わせて、今の仕事上の関係を壊したくないという気持ちを表します。end up like ~ は「最後には〜のようになる」で、避けたい結末を具体的な人で示す言い方です。グロリアはクレアとジェイを挙げ、あの二人のようにはなりたくないと伝えます。身近な人を例にすると、漠然とした不安でも相手に具体的に伝わります。

フィルの Please. は、ここでは「お願い」ではなく「よしてくれ」と相手の心配を打ち消す一言です。You and I have been doing great. の現在完了進行形は、「これまでずっとうまくいっている」という継続を強調する形です。

「I hold back」本音を控えてきたと打ち明ける

フィルの言葉を受けて、グロリアは本音を口にします。

Gloria: Because I hold back.
(それは私が遠慮してるからよ。)
Gloria: I have strong opinions that I don’t tell you because I want to get along.
(はっきりした意見があっても、うまくやっていきたいから言わないでいるの。)
Phil: Like what? You can tell me anything.
(たとえば? 何でも言ってくれていいんだよ。)
Gloria: Like that bus bench sign.
(たとえば、あのバス停のベンチの看板。)
Gloria: I think it’s goofy.
(あれ、ちょっとおバカだと思う。)
Modern Family Season11 Episode9 (The Last Christmas)

hold back は「控える、抑える」を表す句動詞で、言いたいことや感情を表に出さずにいることを指します。似た言い方に I’ve been keeping it to myself.(ずっと胸にしまってきた)があり、こちらは特定の考えを誰にも話さずにきたことを伝えます。Because I hold back. は、フィルの「うまくやってきた」に対して「それは私が控えているから」と理由を返す形です。

strong opinions は「はっきりした意見、こだわり」、get along は「仲良くやっていく」です。because I want to get along と続けることで、黙っていたのは関係を守るためだったと説明しています。

フィルの Like what? は「たとえば?」と具体例を求める問いで、You can tell me anything. は打ち明けやすくするための後押しです。グロリアは Like that ~. で具体例を挙げ、goofy(ばかげた、間の抜けた)という語で感想を伝えます。理由、控えてきたこと、具体例という順に話すと、本音を打ち明けても相手を責める調子になりにくくなります。

まとめ|遠慮してきた理由と本音の伝え方

I don’t want to screw up our relationship で理由を示し、I hold back や because I want to get along で控えてきたことを打ち明けられます。聞く側の Like what? You can tell me anything. も覚えておくと、本音を引き出す会話に役立ちます。

職場の人間関係ならではの気づかいを、グロリアとフィルのやりとりからこれからも拾っていきましょう。

この回のほかのコラムでは、まだ決まっていない今後の可能性の伝え方や、気の進まない話をかわす英語も紹介しています。

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