アメリカの湖で過ごすハウスボート休暇と日食観察の文化と英語|『モダンファミリー』S09E01で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカの湖で過ごすハウスボート休暇と日食観察の文化と英語|『モダンファミリー』S09E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第1話では、一家がハウスボートを借りて湖で休暇を過ごします。旅の目的は、皆既日食を家族そろって見ることでした。湖の暮らしに憧れていたキャメロンや、子どものころの夏を振り返るミッチェルの言葉にも、湖の休暇らしさが表れています。

湖の上に泊まる休暇も、日食を見に遠くまで出かける旅も、日本ではあまりなじみのない過ごし方です。劇中の会話を手がかりに、アメリカの湖の休暇と日食観察の文化を見ていきます。

目次

ハウスボートを借りて湖に泊まる休暇

旅の始まりについて、ミッチェルはこう説明します。キャメロンも湖への思いを語ります。

Mitchell: We rented a houseboat. My dad wanted us to take a big lake trip so we could see the first total eclipse in 99 years.
(ハウスボートを借りたんだ。父さんが、99年ぶりの皆既日食を見られるように、湖への大旅行をしたがってね。)

Cameron: You know, growing up on a farm, I always fantasized about lake life. Yeah. You know, anyone can go to the lake. Only the elite can sleep on it.
(ほら、農場で育ったから、湖の暮らしにずっと憧れてたんだ。そう。湖に行くだけなら誰でもできる。湖の上で眠れるのは選ばれた人だけさ。)

Mitchell: My parents used to take Claire and me every summer when we were kids.
(子どものころは毎年夏に、両親がクレアと僕を連れてきてくれたんだ。)

Cameron: Oh, I just never dreamed I would marry into a lake family.
(湖の一家と結婚することになるなんて、夢にも思わなかったよ。)

Modern Family Season9 Episode1 (Lake Life)

houseboat は、寝室や台所を備えて人が寝泊まりできる船のことです。lake life は「湖のある暮らし」で、ボート遊びや水辺でのんびり過ごす時間をまとめて指す言い方として使われます。アメリカでは、湖や川でハウスボートを数日間借りて過ごす休暇が、家族や友人との旅行の選択肢のひとつとして知られています。船を岸につないで泊まることも、湖の上を移動しながら過ごすこともでき、過ごし方は場所や貸し出し会社によって異なります。

キャメロンの Only the elite can sleep on it. は、日帰りで湖に行く人と、湖の上に泊まる人を大げさに分けてみせる冗談です。ミッチェルの言葉からは、子どものころ毎年夏に湖へ来ていたことが分かります。夏休みに湖のそばで過ごす習慣は、地域や家庭によって異なりますが、アメリカの夏の過ごし方としてよく挙げられるもののひとつです。lake family は、そうした湖の休暇を毎年の恒例にしている一家を指すキャメロンなりの言い方と読み取れます。

湖のアクティビティとパンフレット

湖の休暇では、どんな遊びをするかも楽しみのひとつです。ルークは貸してくれた人から受け取ったパンフレットをフィルとクレアに渡します。

Luke: But if you’re looking for something fun, the rental guy gave us this pamphlet.
(でも何か楽しいことを探してるなら、貸してくれた人がこのパンフレットをくれたよ。)

Claire: Thanks. We already got one, but Oh. Yours is different. Parasailing, wakeboarding jetpacking?
(ありがと。うちももらったけど……あら。あんたたちのは違うのね。パラセーリング、ウェイクボード、ジェットパック?)

Phil: Ours has sunrise chair yoga, watercolors at water’s edge, and something called cloud study?
(うちのは日の出の椅子ヨガに、水辺の水彩画、それに「雲の観察」っていうのが載ってるぞ?)

Modern Family Season9 Episode1 (Lake Life)

ルークが渡したパンフレットと、フィルとクレアの手元のものは、載っている活動がまるで違います。parasailing はボートに引かれてパラシュートで空に浮かぶ遊び、wakeboarding はボートに引かれて板の上で水面を滑る遊びです。jetpacking は、水を噴き出す装置を背負って水上に浮かぶアクティビティを指す言葉で、いずれも水辺のリゾートで体験できる遊びとして知られています。宿やボートの貸し出し先が、周辺で楽しめる活動を案内する冊子を用意していることも、観光地ではよく見られます。

一方のフィルの側には、日の出の時間に椅子に座って行うヨガ、水辺で描く水彩画、雲を眺める時間と、穏やかな活動が並びます。同じ湖でも、体を動かす遊びと、景色を楽しむ過ごし方の両方が用意されているのが分かります。rental guy は「貸してくれた人」というくだけた言い方で、ここではボートを貸し出した人を指しています。

皆既日食を見に出かける旅

この回の家族旅行のもうひとつの柱が、皆既日食です。日食のあと、家族が戻ってきた場面にはこんなやりとりがあります。

Jay: Well, well, well. Look who finally showed up. Maybe we can try this again in another 99 years.
(おやおや。やっとお出ましか。また99年後にでもやり直すとするか。)

Alex: Actually, there’ll be another total eclipse again in the next 7 years.
(実は、次の皆既日食は7年以内にまたあるよ。)

Modern Family Season9 Episode1 (Lake Life)

total eclipse(皆既日食)は、月が太陽を完全に覆い、昼間でも空が暗くなる現象です。この回が放送される直前の2017年8月には、アメリカ本土を西から東へ横断する皆既日食があり、大きな話題になりました。皆既日食が見られる帯状の地域へ、家族や友人と出かけて観察する人が多かったと言われています。観察には専用のメガネを使うよう呼びかけられるのが一般的です。

アレックスの言う「7年以内」の次の皆既日食は、2024年にアメリカで見られる皆既日食にあたります。ジェイの another 99 years は劇中の言葉で、「もう一度は見られない」という不満を大きな数字で表した皮肉です。Well, well, well. は「おやおや」と、相手の遅れや失敗を見とがめるときの決まった前置きです。続く Look who finally showed up. は「やっとお出ましか」と、遅れてきた相手に向ける皮肉で、Look who’s here.(誰かと思えば。)に近い響きがあります。

まとめ|湖の休暇と日食をめぐる英語

houseboat、lake life、rental guy から、湖の上に泊まる休暇の様子が見えてきます。parasailing や cloud study などの活動名、total eclipse をめぐるやりとりも、アメリカの夏の旅の一面を伝えています。

湖の景色とにぎやかな家族を観ながら、旅先の英語にも注目すると、アメリカの休暇の過ごし方がより身近になります。

この回のほかのコラムでは、ジェイの思い出づくりや、マニーの「キャラ変」の英語を扱っています。

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