「dollars to doughnuts」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E09で学ぶ英会話

「dollars to doughnuts」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

まだ結果が出ていない段階なのに、なぜか自信満々に予想を言い切ってしまった経験はありませんか。

そんな場面で使える「dollars to doughnuts」を、『モダンファミリー』シーズン2第9話の終盤、体調を崩したジェイを囲む家族の中で、マニーが自信たっぷりに診断めいた一言を放つ場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「dollars to doughnuts」の意味とニュアンス

dollars to doughnuts
意味:十中八九、ほぼ間違いなく

dollars to doughnutsは、価値のあるドル(dollars)を、安価なドーナツ(doughnuts)に賭けても勝てるほど確信している、という賭けの比喩から生まれた口語表現です。何かを強く確信しているときに使われる、ややくだけたアメリカ英語ならではの言い回しで、日常会話の中で軽い調子を保ったまま強い自信を示せる便利さがあります。

結果や原因についてかなり自信を持って予想を述べる場面、カジュアルな会話で確信度の高い推測を伝える場面などで使われます。断定的に言い切ってしまう強気な響きがあるぶん、外れたときには少し気まずい空気も生まれやすく、自信と結果のギャップそのものが会話に軽い面白みを添える表現でもあります。文の頭に置いて「きっとこうなる」と結論を先に示す使い方が多く、根拠を後から付け加える話し方とも相性が良い表現です。

【ここがポイント!】

  • 「dollars to doughnuts」の核は、価値の高いものと低いものを賭ける比喩から来る自信の強さ
  • I betやwithout a doubtよりもくだけた響きを持つ、会話向けの言い回し
  • 断定口調で使う表現なので、外れた時の展開まで含めて印象に残りやすい

『モダンファミリー』S02E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

体調を崩したジェイを気遣うグロリアと、不安を口にするジェイのやり取りに、マニーが自信たっぷりに割り込みます。年齢の割に大人びた発言をするマニーの診断が、この後どうなるのかにも注目です。

Gloria: Are you okay, baby? Do you need another pillow?
(大丈夫、ベイビー? 枕、もう一つ要る?)

Jay: I know you think this is nothing, but he did say it could be an ulcer.
(大したことないと思ってるんだろうけど、医者は潰瘍かもしれないって言ってたんだぞ。)

Gloria: He also said it could be gas. Do you want me to burp you? Come here. Come here.
(ガスのせいかもって言ってたわよ。げっぷさせてあげようか? こっちに来て。こっちに来て。)

Manny: Dollars to doughnuts it’s diverticulitis.
(十中八九、憩室炎だね。)

Doctor: Actually, it’s not.
(実は、違います。)

Modern Family Season2 Episode9 (Mother Tucker)

シーン解説と心理考察

体調を崩したジェイに、グロリアは「大丈夫、ベイビー? 枕、もう一つ要る?」と甲斐甲斐しく世話を焼きます。ジェイが「医者は潰瘍かもしれないって言ってた」と不安をのぞかせると、グロリアは「ガスのせいかもって言ってたわよ」と軽く受け止めつつ、げっぷをさせてあげようと呼び寄せる様子に、深刻になりすぎない性格と、それでも夫を気にかける気持ちの両方が表れています。「Come here. Come here.」と繰り返す呼びかけにも、心配を隠さずそのまま行動に移すグロリアらしい距離の近さが表れています。

そこにマニーが「十中八九、憩室炎だね」と自信たっぷりに割り込みますが、直後に医師の「実は、違います」という一言で、あっさりその自信は崩れてしまいます。普段から大人びた物言いをするマニーが、いざというときに外してしまうというオチが、この短いやり取りにコミカルな余韻を残しています。家族が思い思いに心配や推測を口にする中、専門家の一言があっさりそれを覆すという展開そのものが、このシーンのテンポの良さを支えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

価値のあるドル(dollars)を、安いドーナツ(doughnuts)に賭けても構わないと言い切るほどの自信を思い浮かべてみましょう。負けるはずがないと信じ切っている賭けをするイメージが、「ほぼ間違いなく」という確信の強さにそのままつながっています。

マニーが「十中八九、憩室炎だね」と言い切った瞬間も、まさにこの「負けるはずがない」という自信そのものでした。断定口調で予想を口にする場面に出会ったとき、この賭けのイメージを思い出すと、フレーズの持つ強気なニュアンスが体感しやすくなります。

例文で覚える「dollars to doughnuts」

自信を持って予想を伝える場面でよく使われるdollars to doughnutsを、3つの例文で確認していきましょう。

Dollars to doughnuts, he’s going to be late again.
(十中八九、彼はまた遅刻するよ。)
友人の行動を予想する場面です。againを添えることで、これまでの行動パターンをふまえた確信であることが伝わります。

Dollars to doughnuts, this new policy won’t last a year.
(十中八九、この新しい方針は1年も持たないだろう。)
職場の方針について意見を述べる場面です。文頭に置くことで、結論を先に言い切る強気な調子が出ます。

A: Do you think it’ll rain tomorrow?
B: Dollars to doughnuts it will—look at those clouds.
(A:明日は雨だと思う?)
(B:十中八九降るね。あの雲を見てよ。)
天気を予想する会話です。look at those cloudsのように根拠を添えると、自信の裏付けが伝わりやすくなります。

あわせて覚えたい関連表現

I bet
(きっと、賭けてもいい)
I betはシンプルで日常的に使われる表現であるのに対し、dollars to doughnutsは賭けの比喩を使った、より表情豊かでくだけた言い回しです。

without a doubt
(間違いなく、疑いようもなく)
without a doubtはフォーマルな場面でも使える硬めの表現であるのに対し、dollars to doughnutsはカジュアルな会話でしか使われない口語表現です。

more likely than not
(どちらかと言えば〜だろう)
more likely than notが確率が半分を少し超える程度の控えめな確信を表すのに対し、dollars to doughnutsはほぼ確実という強い確信を表します。

Note|韻を踏む言葉が、なぜ自信満々に聞こえるのか

dollars to doughnutsを声に出してみると、d音が連続する軽快なリズムに気づきます。

dollarsとdoughnutsの2語でd音が揃う頭韻(頭の子音が揃う響き)は、英語の口語表現によく見られる特徴です。このリズムの良さは、意味の強さとは別に、言葉そのものを耳に残りやすくする効果を持っています。断定的な予想を口にするときに、こうした語感の良いフレーズが選ばれやすいのは偶然ではなく、テンポの良い言い回しほど自信満々に聞こえやすいという、音の持つ説得力が働いているのかもしれません。similar sound(似た音)が続く言い回しは、意味を深く考えなくても口をついて出やすく、会話の中で使い勝手が良いという実用的な側面もあります。堅い言葉で「間違いなく」と言うよりも、韻を踏んだ軽快な言い回しの方が、会話にすっと馴染みやすいのもうなずけます。

英語にはほかにも、fair and square(公明正大に)、safe and sound(無事に)のように、音の響きを利用して意味を強める言い回しが数多くあります。意味を積み重ねて説得力を出すのではなく、音のリズムの心地よさで言葉を印象づける、という発想は、日本語の「ぴんぴん」「わくわく」のような擬態語の感覚にも通じるものがあります。

マニーが「十中八九、憩室炎だね」と即座に言い切れたのも、この言葉の持つリズムの良さゆえに、口をついて出やすかったからかもしれません。意味だけでなく音の響きにも注目すると、フレーズの印象がより鮮明に残ります。声に出して読んでみると、リズムの良さが自信の強さと結びついている感覚がつかみやすくなります。

言葉のリズムは、時に意味以上に記憶に残るものです。

まとめ|マニーの自信と、外れた診断が残す余韻

dollars to doughnutsは、十中八九、ほぼ間違いなくという強い確信を伝える、賭けの比喩から生まれた表現です。

結果や原因についての予想を自信たっぷりに述べる場面で使える、くだけた響きを持つ言い回しで、会話にちょっとした勢いを添えてくれます。

自信満々に診断を言い切ったマニーが、あっさり医師に否定されてしまう場面には、大人びた物言いの裏にある、まだ子どもらしい一面が垣間見えました。断定した予想が外れても、それはそれで会話の一場面として笑いに変わっていくのも、この家族らしいところです。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「dollars to doughnuts」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

dollars to doughnuts

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次