「get the blood going」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E20で学ぶ英会話

「get the blood going」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

朝の通勤路で冷たい空気を吸ったとたんに頭がはっきりして、体にスイッチが入る。そんな瞬間があります。

そうした感覚を表す「get the blood going」を、『モダンファミリー』シーズン6第20話の前半、ボウリングの音や匂いを挙げるキャメロンに、ジェイが「ちょっと血が騒ぐ」と応じるセリフから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get the blood going」の意味とニュアンス

get the blood going
意味:血のめぐりをよくする、体を温めて活気づける、気分を高揚させる

get the blood going は、体を動かしたり刺激を受けたりして、血のめぐりを上げ、体や気分を活気づけることを表す表現です。文字どおりには「血を動かし始める」で、get + 目的語 + going は「〜を動き出させる」という型です。同じ型で、get the engine going なら「エンジンをかける」、get the party going なら「パーティーを盛り上げる」と、目的語を替えて使えます。

主語になるのは、刺激になるものです。A quick walk gets the blood going. のように、散歩や飲み物、音楽などが主語に来て、体が目覚めていく様子を表します。体だけでなく、気分が高まるときにも使える点が特徴です。

作中の Yeah, it does kind of get the blood going. では、it が直前にキャメロンが挙げたピンの倒れる音やレンタルシューズのスプレーの匂いなど、その場の雰囲気を受けています。does が「たしかに」という同意を強め、kind of が「ちょっと」とやわらげています。

【ここがポイント!】

  • 「get the blood going」の核は、止まっていた血が動き出すように、体と気分が動き出すイメージ
  • 刺激になるものが主語に来る形が基本で、体にも気分にも使える
  • kind of を添えると、「ちょっと血が騒ぐ」という控えめな同意になる

『モダンファミリー』S06E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイは、キャメロンのボウリングチームの代役を務めることになっています。ピンの倒れる音やレンタルシューズのスプレーの匂いを好きだと語るキャメロンに、ジェイが get the blood going で応じ、そのあとキャメロンが「ひとつだけ細かいこと」と説明を付け加えます。

Cameron: Oh, don’t you just love it the crash of the pins the smell of the rental shoe spray?
(ああ、ピンが倒れる音とか、レンタルシューズのスプレーの匂いとか、たまらないと思わない?)

Jay: Yeah, it does kind of get the blood going.
(ああ、たしかにちょっと血が騒ぐな。)

Cameron: Oh, one small detail. This is an all-gay bowling league, so I told everyone you’re all gay.
(ああ、ひとつだけ細かいことがあるんだ。ここは全員ゲイのボウリングリーグだから、みんなには、君は完全にゲイだって伝えてあるよ。)

Jay: What?
(なんだって?)

Modern Family Season6 Episode20 (Knock ‘Em Down)

シーン解説と心理考察

キャメロンの Don’t you just love it? という問いかけは、相手にも同じ気持ちを求める形です。ピンの音とスプレーの匂いという具体的な感覚が並べられているので、聞き手には、その場の空気がそのまま思い浮かびます。ジェイの Yeah, it does kind of get the blood going. は、その問いかけに素直に乗った返事です。

ジェイの返事は、はしゃいだ調子ではなく、kind of で控えめに気分の高まりを認める言い方です。「たしかにちょっと」という温度が、この一言に重なっています。get the blood going という表現が、体を動かす場面だけでなく、その場の雰囲気に気分が乗る場面にも使えることが分かります。

そのあと、キャメロンは Oh, one small detail. と前置きして、説明を続けます。ひとことで話題が切り替わる形で、続く What? も短い一言です。血が騒ぐという同意の一言は、この直前の場面に置かれていて、気分が乗っているところに説明が入る、というやり取りの流れが描かれています。

注目したいのは、この表現が運動の前ではなく、雰囲気を語り合う場面で使われている点です。血のめぐりという言葉が、ここでは体の話から離れ、気持ちの高まりの言い換えとして働いています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

get the blood going は、冷えた指先を温める絵で覚えてみましょう。冷たくなっていた手を温めると、指先にじわじわと色が戻ってきて、やがて指が思うように動くようになります。この「止まっていたものが動き出す」感覚が、血を動かし始めるという言い方の芯にあります。

ジェイの「ちょっと血が騒ぐ」も、その場の音や匂いが気分のスイッチを入れた場面でした。冷えた手が温まるように、ボウリングの音や匂いで気持ちが動き出した、という絵と重ねておきます。この場面では、音と匂いが、冷えた手を温める火の役を果たしています。体の絵と気分の絵をセットにしておくと、どちらの場面で出会っても意味を取り違えずに済みます。眠くて動けない朝は、血のめぐりがまだ鈍い状態です。そこから温かい飲み物で動き出す、という流れを思い浮かべても、覚えやすくなります。

例文で覚える「get the blood going」

体にも気分にも使える get the blood going を、3つの例文で確認していきましょう。

A quick walk in the morning really gets the blood going.
(朝の軽い散歩は、本当に体を目覚めさせてくれる。)
朝の習慣を紹介する場面です。walk のような軽い動作が主語になり、体を動かす刺激として働いています。

The loud music got the blood going in the whole crowd.
(大音量の音楽が、観客全体の気分を盛り上げた。)
ライブの盛り上がりを話す場面です。体だけでなく、気分の高まりにも使えることが分かります。

A: I’m still half asleep.
B: Try a cold shower. That’ll get the blood going.
(A:まだ半分寝てるよ。)
(B:冷たいシャワーを浴びてみて。目が覚めるよ。)
朝の眠気をどうにかしたいときの会話です。That が直前の提案を受けて、刺激になるものを主語にしています。

あわせて覚えたい関連表現

warm up
(体を温める、準備運動をする)
warm up は運動の前に体を慣らす行為そのものを指します。get the blood going は、血のめぐりが上がって活気づく結果に重点があります。

get pumped up
(気合いが入る、テンションが上がる)
get pumped up は気持ちの高揚に重点があります。get the blood going は、体の調子と気分の両方に使える点が違います。

wake someone up
(目を覚まさせる)
wake someone up は眠気を覚ます意味です。get the blood going は、体や気分を動かす意味まで広がっています。

Note|「血を動かす」と直訳したときのずれと、「活気づける」の意味の関係

get the blood going を直訳して「血を動かし始める」とすると、何の話なのか分かりにくくなります。ここでは、文字どおりの意味と比喩の意味がどうつながっているのかを整理します。

文字どおりの意味は、血が流れ始めることです。比喩の意味は、体や気分が動き出すことです。2つをつなぐのは、体が温まって動き出すときには血のめぐりが上がる、という身近な感覚です。目に見えない血の動きを、体の目覚めや気分の高まりの言い換えとして使っています。

このため、日本語に訳すときは、文脈に合わせて言葉を選ぶことになります。朝の散歩なら「体を目覚めさせる」、ライブの音楽なら「気分を盛り上げる」、冷たいシャワーなら「目が覚める」が自然です。どの場面でも「血を動かす」と訳す必要はありません。

作中の it does kind of get the blood going も、体を温めるという意味ではなく、ボウリングの雰囲気が気分を上げるという意味で使われています。日本語では「ちょっと血が騒ぐ」と訳すと、気分が乗る感じがそのまま伝わります。

直訳と比喩の距離を知っておくと、場面ごとの訳し分けが楽になります。血が動き出すという最初の絵を頭に置いたまま、日本語は文脈に合う言葉に切り替える、という順序で読むと、文の意味が取りやすくなります。

まとめ|血のめぐりが上がる、その感覚を一言で

get the blood going は、体を動かしたり刺激を受けたりして、血のめぐりや気分を活気づけることを表す表現です。

刺激になるものを主語にして、散歩、音楽、シャワーなどの場面で使えます。kind of を添えると、ジェイの返事のように控えめな同意にもなります。

朝の眠気を覚ましたいとき、気分を上げたい場面の前に、この一言を思い出せる形にしておくと、会話の引き出しが増えます。

まずは、散歩や冷たいシャワーなど身近な刺激を主語にして、自分の一文を作ってみてください。

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