海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
ずっと続けているようで、実は途切れたり再開したりを繰り返している。そんな関係や習慣に、心当たりはありませんか。
そんな長い年月を一言で言い表す「off and on」を、『モダンファミリー』シーズン5第23話の後半、飛行機に乗ろうとするアンディを、ヘイリーが心配するシーンから、一緒に見ていきましょう。
「off and on」の意味とニュアンス
off and on
意味:断続的に、途切れたり続いたりしながら
off and onは、ある行動や状態が続けて起こるのではなく、途切れたり再開したりしながら、長く続くことを表す副詞的な言い方です。offは「離れて、切れて」、onは「付いて、続いて」を表し、切れたり入ったりを繰り返す様子が、そのまま言い方になっています。
on and offと順序を入れ替えても、意味は変わりません。どちらの順序でも、切れたり続いたりしながら続くという意味で通じます。
使える範囲は広く、何年も断続的に続けている趣味や仕事、付き合っては離れてを繰り返している関係、降ったり止んだりする雨、良くなったり悪くなったりする体調などに合います。ずっと続いているわけでも、一度きりでもない、中間の続き方を言い表せる点が特徴です。
日本語では「断続的に」「途切れ途切れに」「行ったり来たり」などが近い訳になります。関係について使うと「くっついたり離れたり」という響きになりますが、仕事や天気について使うときは、途切れつつ続くという意味だけを表します。
【ここがポイント!】
- 「off and on」の核は、スイッチが切れたり入ったりしながら続く様子
- on and offと順序を入れ替えても、同じ意味で使える
- 期間を表すfor+数字と並べて、断続的に続いた長さを言える
『モダンファミリー』S05E23のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
飛行機に乗ろうとするアンディに、ヘイリーが「本当にその飛行機に乗る気?」と尋ねています。アンディは大丈夫だと答え、交際相手のベスとの関係を、8年間という長さで語ります。今回のフレーズは、その8年の続き方を言い表す一言です。心配するヘイリーに、アンディがどう話を切り上げるかに注目です。
Haley: Andy, are you sure about getting on that plane?
(ねえアンディ、本当にその飛行機に乗る気?)Andy: Yeah, yeah. I-I’m fine. You know, she does this every once in a while. She just likes the drama.
(うん、うん。僕は大丈夫。彼女、たまにこういうことをするんだ。ただドラマチックなのが好きなだけだよ。)Haley: But I
(でも私は)Andy: okay. Haley, I appreciate your concern I really do But I’ve been in this relationship off and on for eight years, so I kind of know what I’m doing, all right? Thank you for the ride.
(大丈夫。ヘイリー、心配してくれるのは本当にありがたいよ。でも僕は8年間、この関係を続けたり途切れたりしながらやってきたから、自分が何をしてるかは分かってるつもりだよ、いいかな? 送ってくれてありがとう。)Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))
シーン解説と心理考察
ヘイリーの最初の問いかけには、アンディが飛行機に乗ることを気にかける様子が表れています。アンディはそれに対して、「僕は大丈夫」と繰り返し、彼女はたまにこういうことをするのだと受け流します。「ただドラマチックなのが好きなだけだよ」という言い方は、相手のふるまいを深刻に受け止めていないことを示しています。
ヘイリーが「でも私は」と言いかけたところで、アンディは話を引き取ります。心配してくれることへの感謝を先に口にしてから、「でも」と続けるので、気づかいを受け止めたうえで、自分の意見を通す流れになっています。この順序が、相手を退けずに話を終わらせる言い方になっています。
その理由として挙げるのが、8年という時間の長さです。off and onという言葉は、その8年が切れ目なく続いたのではなく、途切れたり続いたりしながら積み重なったことを伝えています。何度も繰り返してきたからこそ、自分が何をしているか分かっているつもりだ、という説得力を、この一言が支えています。
最後は、送ってくれたことへのお礼で、会話が区切られます。心配を断ち切る言葉と、感謝の言葉が同じ発言の中に並び、会話の温度をやわらかく保っています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
電気のスイッチが、切れたり入ったりを繰り返している様子を思い浮かべてみましょう。ずっと入りっぱなしでも、切れっぱなしでもなく、ぱちん、ぱちんと切り替わりながら、電気が通ったり止まったりする様子が、off and onの映像です。
アンディの言う8年も、スイッチが何度も切り替わりながら続いた年月と重ねると、意味がつかみやすくなります。8年という長い時間の中に、切れた期間と入っていた期間が混ざっている、というイメージです。
offが先に来る語順は、スイッチが切れた状態から入る方向へ動く、と頭に描くと覚えやすくなります。順序を入れ替えたon and offも同じ意味なので、スイッチの絵を思い浮かべながら、どちらの順序でも言えるようにしておきましょう。
例文で覚える「off and on」
断続的に続く場面を、3つの例文で確かめてみましょう。
I’ve played the guitar off and on since college.
(大学時代から、断続的にギターを弾いてきた)
趣味の続け方を話す、日常の場面です。since collegeと始まりの時期を添えると、長く続いた期間の始点が伝わります。
It rained off and on all afternoon.
(午後はずっと降ったり止んだりだった)
天気の様子を話す場面です。all afternoonという時間の幅を添えると、降ったり止んだりしながら続いた午後の様子が浮かびます。
A: How long have you worked here?
B: Off and on for about ten years.
(A:ここで働いてどのくらい?)
(B:断続的に約10年になるよ)
働いた期間を伝える、職場の会話です。for about ten yearsと期間を並べることで、途切れつつ続いた長さを言い表しています。
あわせて覚えたい関連表現
on and off
(断続的に)
on and offは、off and onと同じ意味で、語順を入れ替えただけの言い方です。どちらを使っても、ほぼ同じ意味で通じます。
from time to time
(ときどき)
from time to timeは、「ときどき起こる」ことに重点があります。off and onは、途切れたり続いたりしながら、長い期間にわたって続く点に重点があります。
now and then
(ときどき)
now and thenは、「ときどき」という、起こる間隔を表します。off and onは、続いたり途切れたりする期間の性質を表すという違いがあります。
Note|off and onを置く位置と、期間を表すforとの組み合わせ
off and onは、動詞や名詞のあとに置いて使う副詞です。アンディのセリフでも、I’ve been in this relationship off and on for eight years.のように、動詞と名詞のかたまりのあとに置かれていました。
置く位置は、文の終わりが基本です。I’ve played the guitar off and on.のように、動詞の句のあとに置きます。期間を表すfor+数字と並べるときは、off and onが先に来て、そのあとにfor eight yearsのように期間が続きます。順序を逆にして、for eight years off and onと言うこともできますが、アンディの言い方は、off and onで続き方を先に示し、そのあとで期間の長さを述べる形でした。
for+期間のかわりに、since+起点を並べることもできます。I’ve played the guitar off and on since college.は、起点から今までの断続的な続き方を表しています。all afternoonのように、一定の時間帯を添えても構いません。断続的な続き方に、期間や起点を組み合わせて、続いた長さを具体的に示せます。
on and offに入れ替えても、置き場所のルールは同じです。位置と期間の並べ方を、アンディの一文で確かめておきましょう。
まとめ|途切れながら続いた年月を、一言で
off and onは、途切れたり続いたりしながら、長く続くことを表す表現です。on and offと入れ替えても、同じ意味で通じます。
続けてきた趣味や仕事、付き合っては離れてを繰り返した関係、降ったり止んだりする天気など、断続的な続き方を伝えたい場面で使えます。動詞のあとに置き、for+期間やsince+起点と並べる形を、セットで覚えておくと便利です。
アンディが心配するヘイリーに、8年という長さを断続的な続き方として語った場面は、続いたり途切れたりした年月が、一言に込められた場面でした。次に長く続けていることを話す場面では、off and onという言い方を、会話の引き出しに加えてみてください。


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