「on a positive note」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E20で学ぶ英会話

「on a positive note」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

悪い知らせが続いたあとで、ひとつだけ明るい話を足したい。そんなとき、話の向きを切り替える前置きが一言あると、会話が運びやすくなります。

話の向きを切り替えるその一言、「on a positive note」を、『モダンファミリー』シーズン8第20話の終盤、クレアが口にした一言から取り上げます。

目次

「on a positive note」の意味とニュアンス

on a positive note
意味:前向きな話をすると、明るい面を挙げれば

on a positive note は、良くない話や重い話のあとで、前向きな面や明るい話題を挙げるときの前置きです。会議、メール、スピーチの終わりに「最後に明るい話を」と話を締める場面でも使えます。

note は「(話や文章の)調子、口ぶり」を表す語で、positive は「前向きな、肯定的な」です。on a positive note を直訳すると「前向きな調子で」になり、これから前向きな調子の話をする、という予告の働きをします。

使い方は大きく二つあります。一つは、文の頭に置いて、コンマのあとに独立した文を続ける形です。On a positive note, we finished early. なら、「明るい面を言えば、早く終わった」という意味になります。もう一つは、end や start、finish、close といった動詞の後ろに置く形で、話や会議をどんな調子で終えるか、始めるかを言います。

ドラマのクレアの台詞は、前者の形です。On a positive note で前向きな話をすると予告し、コンマのあとに、it is nice to see … という独立した文が続いています。

前置きとして使うときは、直前の話題との切り替えがはっきりします。直前が良くない話なら、その話を打ち消すのではなく、「それはそれとして、良い面を挙げれば」と向きを変える合図になります。日本語では「前向きな話をすると」「明るい面を挙げれば」「いい面を言えば」などが当てはまります。

【ここがポイント!】

  • 「on a positive note」の核は、話を前向きな面へ向ける前置き
  • 文頭に置いて、コンマのあとに独立した文を続ける形が基本
  • end・start・finish などの後ろに置くと、話の終わり方や始め方を言える

『モダンファミリー』S08E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

グロリアの車を持ち去ったのは女性で、その直後に、クレアが前向きな面を挙げる場面です。二人の短いやり取りを追います。「On a positive note」で始まるのが、クレアの台詞です。

Claire: On a positive note, it is nice to see a woman break into a previously male-dominated field.
(前向きな話をするなら、これまで男性が多かった分野に女性が参入するのを見られるのは、いいことね。)

Gloria: My makeup was not insured.
(私のメイク道具には、保険がかかってなかったのよ。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

シーン解説と心理考察

クレアの台詞は、前置きと本題の二段構えです。冒頭の On a positive note が、これから前向きな面を挙げると予告します。コンマのあとの it is nice to see a woman break into a previously male-dominated field が、その中身です。

it is nice to see … は、「〜を見られるのはいいことだ」という形です。see のあとに、a woman と break into … が続いていて、「女性が〜に参入するのを見る」という意味になります。break into は、ここでは「(新しい分野に)参入する」という意味です。

previously male-dominated field は、previously が「以前は」、male-dominated が「男性が大半を占める」、field が「分野」で、「以前は男性が大半を占めていた分野」を表します。a woman と単数なので、一人の女性がその分野に入ったことを言っています。

続くグロリアの My makeup was not insured. は、メイク道具に保険がかかっていなかったという事実を述べる一文です。was not insured は受け身の否定で、「保険がかけられていなかった」という状態を表します。

クレアが挙げた明るい面と、グロリアが続けた保険の話。二人の台詞は、向いている方向が違っています。前置きで話の向きを切り替えても、続く言葉がそちらへ流れるとは限らない、という会話の手触りが、短い並びから見えてきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

note には、音楽の「音」という意味があります。on a positive note は、「前向きな音の上で」と読めます。暗めの曲の最後に、明るい音をひとつ鳴らして終わる。重い話のあとにひとつ明るい面を足す感覚が、「前向きな話をすると」という意味につながります。

クレアの台詞では、直前の出来事のあとに、ひとつ明るい音を足そうとしています。ただし、鳴らした音が聞き手にどう響くかは、続く言葉次第です。グロリアが保険の話を続けたことで、クレアの一言のあとに、また別の音が重なっています。

形で覚えるなら、On a positive note, のあとに、自分の言いたい明るい面を足して口にします。On a positive note, the weather is nice. On a positive note, we have time. と、短い文でかまいません。コンマで一息おいてから文を始める感覚が、すぐに身につきます。

例文で覚える「on a positive note」

仕事の報告、友人との振り返り、会議の締めと、置き場所の違う文で確かめます。

On a positive note, sales rose by ten percent this quarter.
(明るい話をすると、今四半期の売り上げは10%伸びました。)
厳しい報告のあとに、良い数字を伝える場面です。文頭に置いて、コンマのあとに事実を続ける基本の形です。

A: The trip was a mess.
B: On a positive note, we got some great photos.
(A:旅行はめちゃくちゃだったね。)
(B:いい面を言えば、すごくいい写真が撮れたよ。)
うまくいかなかった出来事を振り返る会話です。相手の話を否定せず、良い面を一つだけ足しています。

Let’s end the meeting on a positive note.
(会議は明るい話で締めましょう。)
会議の終わりに呼びかける場面です。end の後ろに置くと、会議をどんな調子で終えるかを言う形になります。

あわせて覚えたい関連表現

on the bright side
(明るい面を見れば)
on the bright side は、悪い状況の中にある良い点をカジュアルに挙げる言い方です。on a positive note は、会議や文章の締めなど、少し改まった場面でも使えます。

on a high note
(最高の形で、明るい調子で(終える))
on a high note は、end on a high note のように「気分よく終える」形でよく使います。on a positive note は、「前向きな話題に切り替える」前置きにも使えます。

the upside is
(良い点は〜だ)
the upside is は、あとに続く文で、良い点を直接言う形です。on a positive note は、前置きとして使い、続く文が独立した文になります。

Note|文頭の前置きと end on の形。on a positive note の置き場所で変わる働き

on a positive note は、置く場所によって、働きが二つに分かれます。形の違いを押さえると、使える場面が一気に広がります。

文頭に置く形は、話題を明るい面へ向ける前置きです。On a positive note, … とコンマで区切り、そのあとに独立した文を続けます。ドラマのクレアの台詞が、この形です。聞き手には、これから明るい話が始まる、という予告として届きます。

end、start、finish、close といった動詞の後ろに置く形は、話や会議をどんな調子で終えるか、始めるかを言います。end the meeting on a positive note なら「会議を明るい話で締める」、start the day on a positive note なら「一日を前向きな調子で始める」です。こちらは、前置きではなく、動詞の働きを説明する副詞のような役目を果たしています。

二つの形は、続ける文の形が違います。前置きの形は、そのあとにコンマと文が来ます。動詞の後ろの形は、そこで文が終わるか、あとに続く言葉が少ないのがふつうです。

クレアの台詞は前置きの形でしたが、同じ on a positive note でも、締めの形に置き換えれば、会議や手紙の結びで使えます。コンマのあとに文を続ければ前置き、動詞の後ろにつなげば終え方の説明になります。置き場所が、働きを決めています。

まとめ|話の向きを、明るい面へ切り替える

on a positive note は、良くない話や重い話のあとに、前向きな面を挙げるときの前置きです。文頭に置いてコンマのあとに文を続ける形と、end や start の後ろに置く形があります。

クレアは、グロリアの車が持ち去られた直後に、On a positive note で前向きな面を挙げ、女性が男性の多かった分野に参入するのを見られるのは、いいことだと言いました。続くグロリアは、メイク道具に保険がかかっていなかった、と別の話を重ねています。

報告のあとに明るい話を足すなら On a positive note, を文頭に、会議や手紙を結ぶなら end on a positive note を使います。二つの形が頭に入っていれば、前向きな話の入れ方に困りません。

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