「shut down」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E11で学ぶ英会話

「shut down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

話し合いの途中で、相手が急に黙り込み、何を言っても反応しなくなる。そんな沈黙の壁を前にしたとき、英語ではどんな一言になるのでしょうか。

そんなときに使える「shut down」を、『モダンファミリー』シーズン8第11話で、クレアがミッチェルに強く抗議する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「shut down」の意味とニュアンス

shut down
意味:(人に対して)心を閉ざす、口をきかなくなる

shut down は、機械や店が「停止する」という意味で知られていますが、人について使うと、感情を閉ざして反応しなくなることを表します。話しかけても返事をしない、話を聞こうとしない、といった状態です。shut は「閉じる」、down は「下へ落ちる」で、シャッターが下りて中が見えなくなるような動きが、そのまま意味になっています。

人を主語にした shut down は、目的語を取らない自動詞として使います。He shut down. なら、「彼は心を閉ざした」という意味です。相手を示したいときは、on のあとに人を置いて、shut down on me、shut down on her のように言います。

on は、「その人に対して」という向きを表し、された側の不満や困りごとがにじむ形をつくります。ただ「閉ざした」と述べるだけの shut down に、on me を足すと、「私の前で閉ざされた」という被害の向きが加わります。

使う場面は、けんかや話し合いの途中で相手が黙り込むとき、つらい話題を避けて殻にこもる人を描くときなどです。相手を責める台詞にも、人の性格や状態を説明する文にも使えます。

【ここがポイント!】

  • 「shut down」の核は、人が感情や反応を閉ざす動き
  • on のあとに人を置いて、shut down on me の形で「私に対して」を示す
  • 機械や店の「停止」と区別して、人が主語なら「心を閉ざす」と読む

『モダンファミリー』S08E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クレアが、きょうだいのミッチェルに向かって、強く抗議します。クレアの不満の中心にあるのが「shut down」で、ミッチェルへの訴えが、この一語に集まっています。

Claire: Hey! You do not get to do this. You do not get to shut down on me like you did when we were kids. I am not gonna sit here taking the heat while you go hide in your room blasting Pat Benatar.
(ちょっと! そういうのはやめて。子どものころみたいに、私の前で心を閉ざすなんて許さないから。あなたが部屋にこもってパット・ベネターを爆音で流してる間、私がここで矢面に立つなんてごめんよ。)

Mitchell: Why are we even all sitting together?
(そもそも、どうして僕たち、全員で一緒に座ってるのさ?)

Claire: This is my plan. You’re gonna come up with a reason to take Mom back to her table.
(これが私の作戦よ。あなたは、お母さんをお母さんのテーブルに連れ戻す口実を考えるの。)

Modern Family Season8 Episode11 (Sarge & Pea)

シーン解説と心理考察

クレアは、Hey! You do not get to do this. と、強い口調で切り出します。get to は「〜できる立場にある」を表し、do not get to と否定にすると、「そうする権利はない、許さない」という響きになります。続けて You do not get to shut down on me と、同じ形を繰り返し、何を許さないのかを具体的に述べます。

like you did when we were kids が、この抗議の背景を示しています。いまの態度を、子どものころの同じ行動と重ねて、ミッチェルの心の閉ざし方は昔からのものだと指摘する言い方です。さらに、I am not gonna sit here taking the heat と続けます。taking the heat は、批判や火の粉を自分が受けることです。while は「〜する間」で、二つの動きを同時に並べ、役割の不公平さを際立たせる接続詞です。ミッチェルが部屋にこもって音楽を爆音で流す間、自分だけが矢面に立つのはごめんだ、というのがクレアの言い分になっています。

ミッチェルは、Why are we even all sitting together? と、全員で一緒に座っている理由を問い返します。クレアは This is my plan. と答え、母をテーブルに連れ戻す口実を考える役目を、ミッチェルに割り振ります。抗議のあとにすぐ作戦を告げる流れなので、この場面でクレアが何を求めているのかが、はっきり伝わります。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

shut は「閉じる」、down は「下へ」。この二つを、シャッターがガラガラと下りる動きに重ねると、意味が頭に残ります。相手の心のシャッターが下りて、中が見えなくなる、という像です。

on me を足すと、そのシャッターが「私の目の前で」下りる、という向きになります。クレアの台詞は、まさにこの形です。電源を落とす意味の shut down も、同じシャッターの像で捉えられるので、「人にも機械にも使える」と結びつけておくと、取り違えを防げます。shut down on me を、「私の目の前で下りるシャッター」と覚えておけば十分です。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「shut down」

家族の様子、友人との会話、話し合いの場面を例に、shut down の形を見ていきます。

When he’s upset, he shuts down and won’t talk to anyone.
(彼は動揺すると、心を閉ざして誰とも話そうとしません。)
人の性格や状態を説明する例です。shut down が目的語を取らず、動揺したときの反応をそのまま表しています。

A: You’ve been quiet all day.
B: Sorry, I tend to shut down when I’m stressed.
(A:一日じゅう静かだね。)
(B:ごめん、ストレスがあると殻にこもりがちなんだ。)
様子をたずねる会話です。tend to のあとに shut down を置くと、「そうなりがち」という傾向を表せます。

Please don’t shut down on me. Let’s talk it through.
(私に心を閉ざさないで。ちゃんと話し合おうよ。)
話し合いの途中で相手に呼びかける例です。on me を付けると、閉ざされることが自分にとって困る、という気持ちが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

clam up
(急に黙り込む)
clam up は、貝が口を閉じるように、急に何も言わなくなることです。shut down は口数だけでなく、感情や反応の全体を閉ざす点が広く、clam up は「言葉が止まる」ことに寄っています。

shut someone out
(〜を閉め出す、〜に心を開かない)
shut someone out は、相手を遠ざけたり、気持ちや情報を分けなかったりする行為です。shut down on someone が相手に反応しなくなる状態に目を向けるのに対し、こちらは相手を意図的に締め出す動きに目を向けます。

close oneself off
(自分を閉ざす、他人を寄せつけない)
close oneself off は、自分の殻に閉じこもる状態を表す、やや書き言葉寄りの言い方です。shut down は口語的で、場面の中の反応を断つ様子が出ます。

Note|機械の「停止」と取り違えない。shut down on me の on が示す「私に対して」

shut down は、機械や店が止まる意味と、人が心を閉ざす意味の両方を持つ表現です。台詞に出てくる形を手がかりに、見分け方と on の働きを整理します。

まず意味の見分け方です。The computer shut down. なら「コンピューターが止まった」、The shop shut down. なら「店が閉まった」と、物や場所が主語になります。一方、He shut down. や She tends to shut down. のように、人が主語で、感情や会話の話題の中にあれば、「心を閉ざす」「口をきかなくなる」と読みます。主語が人か物かが、読み分けのいちばんの手がかりです。

次に on の働きです。on のあとに人を置くと、その人にとって不利益や困りごとになる形で出来事が起こる、という向きを表します。The phone died on me. が「電話が切れて困った」という意味になるのと同じ形です。shut down on me も、閉ざされたことで自分が困っている、という訴えの向きを持っています。on を付けるか付けないかで、事実の説明か、された側の不満かが変わります。

日本語にするときは、「心を閉ざす」「口をきかなくなる」「殻にこもる」から、場面に合う言い方を選びます。クレアの台詞は、「私の前で心を閉ざす」と訳すと、on me の向きが残ります。

主語が人なら感情を閉ざす意味、物なら停止する意味、と分かれます。そこに on me が付くと、閉ざされた側の視点が加わります。

まとめ|閉ざされた心への抗議を、on me の一語に込める

shut down は、人について使うと、感情を閉ざして反応しなくなることを表します。目的語を取らない自動詞で、相手を示したいときは on のあとに人を置き、shut down on me の形にします。

機械や店の「停止」と区別して、人が主語なら「心を閉ざす」「口をきかなくなる」と読むのが基本です。on me を付けた形では、閉ざされた側の不満まで一緒に伝わります。

子どものころと同じ態度を許さないと訴えるクレアと、全員で座っている理由を問い返すミッチェル。子どものころの振る舞いを引き合いに出せる間柄の近さを背景に、shut down on me という短い訴えが放たれます。

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