海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
誰かがふと披露した豆知識や、こぼした愚痴に、思わず「実は自分も同じ」と乗っかりたくなる瞬間はありませんか。
そんな返事にぴったりの「that makes two of us」を、『モダンファミリー』シーズン4第20話の序盤、家の中に家族が集まる場面で、グロリアとマニーの会話にジェイが短く返すシーンから、一緒に見ていきましょう。
「that makes two of us」の意味とニュアンス
that makes two of us
意味:私も同じです、自分もそうです
that makes two of us は、相手が述べたことに対して、「それなら自分も同じ」と応じる決まった言い回しです。直訳は「それで2人になる」。相手が1人目、自分が2人目として数えられるので、同じ立場の人がもう1人いるという意味合いがそのまま伝わります。
形を分けて見ると、that は相手の直前の発言の内容を受け、makes は「〜の数になる」という働きをし、two of us は「私たちのうちの2人」を表しています。数える対象は相手と自分の2人だけなので、人数が変わるときは two の部分が three や four に入れ替わります。
返せる発言の範囲は広く、「I have no idea.」のように分からないと言った相手にも、「I’m exhausted.」のように疲れたと言った相手にも、同じ形で返せます。相手の話に自分を重ねることで、距離が縮まる一言です。me too のように短く言い切る返事と比べると、数を数える一言が加わる分、返事に少し遊びが出ます。
同意のあとには、提案や次の行動をそのまま続けることもできます。同じ状況にいると確認し合ったうえで、「では一緒に対処しよう」と話をつなげる流れにも向いた形です。
【ここがポイント!】
- 直訳は「それで2人になる」で、相手の発言に自分も当てはまると伝える返事
- 「分からない」「疲れた」など、相手の発言の内容を選ばずに返せる形
- me too に比べて、人数を数える一言が入る分だけ遊び心のある同意
『モダンファミリー』S04E20のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
家の中に家族が集まっている場面です。グロリアが家をほめて「Here is a tree.」と木を話題にすると、マニーがその木の名前と、台湾で金運を呼ぶ木とされていること、そして「マネーツリー」という呼び名を説明します。その説明を受けて、ジェイが一言返すところが見せ場です。
Gloria: I love the house. It’s beautiful. Here is a tree.
(この家、大好き。すてきだわ。はい、木よ。)Manny: It’s a pachira, a Taiwanese symbol of good financial fortune. It’s also known as a money tree.
(これはパキラだよ。台湾では金運を呼ぶ木とされているんだ。「マネーツリー(お金のなる木)」とも呼ばれているよ。)Jay: That makes two of us.
(それなら、俺も同じだな。)— Well, I would like to propose a toast.
(それでは、乾杯の音頭を取らせてもらいたいと思います。)Modern Family Season4 Episode20 (Flip Flop)
シーン解説と心理考察
きっかけになっているのは、グロリアの「Here is a tree.」という素朴な一言です。それを受けたマニーが、木の名前、台湾での位置づけ、別名までを続けて説明していく流れに、細部まで丁寧に伝える話し方がにじみます。
そこに入るのが、ジェイの「That makes two of us.」です。マニーの説明のどの部分に「同じ」と応じているのかは、この一言だけでは語られていません。言葉が短いぶん、何が同じなのかを聞き手が思い描く余地が残ります。
登場人物の関係で見ると、グロリアはジェイの妻、マニーはグロリアの息子にあたります。妻が木を話題にし、その息子が答え、ジェイが一言で受ける形で、家族3人の会話がひと続きにつながっています。
直後には、乾杯を提案する発言が入ります。家をほめる話題から木の話題へと続いたあとで、会話が乾杯へと切り替わっていく流れが見て取れます。短い返事を1つ挟むだけで、場の空気が次の段取りへ移っていく点が、この場面の面白いところです。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
誰かの話に「自分も」と手を挙げる様子を思い浮かべてみましょう。話し手が最初に手を挙げた1人目として数えられ、そこへ自分の手が加わって、合計で2人になります。「2人になる」という数え方が、そのまま「同じ人がもう1人いる」という意味に重なります。
マニーが木の説明を終えたところで、ジェイがすっと手を挙げるように返した場面を重ねると、言い回しの形が記憶に残りやすくなります。指を2本立てて「2人」と数えながら言えば、意味と形が体の動きと一緒に結びつきます。人数が3人に増えたなら指を3本立てる、というように、数の部分を動作で入れ替えて練習しておくと、実際に口にする場面で形が出てきやすくなります。
例文で覚える「that makes two of us」
相手の発言に自分を重ねる返事として、3つの場面で使い方を確認していきましょう。
If you think Monday mornings are hard, that makes two of us.
(月曜の朝がつらいと思っているなら、自分も同じです。)
同僚との雑談で、共感を軽く伝える場面です。if の部分で相手の気持ちを受けてから、that makes two of us で仲間入りする形になっています。
A: I’m still not sure how the new system works.
B: That makes two of us. Let’s ask IT for a walkthrough.
(A:新しいシステムの使い方が、まだよく分かっていないんです。)
(B:私もです。IT部門に説明してもらいましょう。)
職場で、同僚同士が不安を共有する会話です。同意のあとに次の行動を続けると、話が前へ進みます。
You’re worried about the deadline? Well, that makes two of us.
(締め切りが心配なんですか。それなら私もです。)
仕事の不安を打ち明けられて、相手に寄り添う場面です。Well を前に置くと、少し間を取って返す調子になります。
あわせて覚えたい関連表現
me too
(私もです)
that makes two of us と同じく「自分も同じ」を伝える表現です。me too は短く言い切る形で、that makes two of us は「2人になる」という数え方が加わる違いがあります。
same here
(こちらも同じです)
相手の気持ちや状況と自分の状況が同じだと、手短に伝える言い方です。that makes two of us は「相手と自分で2人」という数え方を含むぶん、返事に言葉遊びの要素が入ります。
you and me both
(あなたも私も同じです)
「相手と自分の両方」と2人をまとめて示す形で、意味は近い表現です。相手の側にも同じ状況があることを、強く印象づけたいときに向いています。
Note|two の部分を入れ替えると、返事の人数が変わる
that makes two of us は、「2人」という数え方が決まり文句の中にそのまま入っている表現です。
この形は、状況に合わせて数の部分を入れ替えられます。自分と相手の2人だけなら two、話題に加わる人が自分を含めて3人になるなら three です。たとえば、同じ講義を難しいと感じている友人が2人いて、自分もそう感じているなら、that makes three of us と返します。us は自分を含む集まりを指すので、自分を数に入れたまま人数だけが変わります。
もう1つの特徴は、否定の内容にも肯定形のまま返せる点です。「I don’t understand.」と言った相手に、「That makes two of us.」と返すと、「分からない人が自分を含めて2人」という意味になります。me neither のように否定の形へ切り替える必要がなく、相手の発言が肯定でも否定でも、同じ形で返せる仕組みです。
ジェイの「That makes two of us.」も、マニーの説明という相手の発言を that で受けて、自分を2人目に数える形です。数の部分だけを覚えておけば、場面に合わせて言い換える準備が整います。同じ形の返事を、相手の発言の内容だけを変えて何度でも使い回せる点が、この言い回しの扱いやすいところです。
数字を1つ入れ替えるだけで、返事の人数が変わる表現です。
まとめ|「自分も同じ」を、人数で数える一言
that makes two of us は、相手の発言に対して、自分も同じだと応じる決まった言い回しです。
分からないと言われたとき、疲れたと言われたとき、相手の話に自分を重ねたい場面で、me too より少し遊びのある返事になります。数の部分を入れ替えれば、人数が増えた場面にも対応できます。返事のあとに提案や次の行動を続ければ、共感だけで終わらず、会話が前へ進みます。
家の中に家族が集まる場面で、マニーの説明にジェイが短く応じたように、一言だけで会話に自分の居場所を作れます。相手の話に乗っかる場面が浮かんだときの返事として、会話のレパートリーに加えてみてください。


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