海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第4話から、探るような質問を受けたときの英語の返し方を取り上げます。ペニーとバーナデットが、ラージの婚約者アヌがどんな人なのかを確かめに行く筋に、受け手側の返しが次々に登場します。
相手の狙いを見抜く、正面から受けて立つ、話の矛先を返す、とぼける。質問される側の英語を、場面ごとに順番に見ていきます。
「check someone out」は探る側と見抜く側の両方で
話の始まりは、ペニーとバーナデットの2人の会話です。ラージの結婚話を心配するペニーが、こう切り出します。
Penny: I know, right? You know, if this woman’s gonna be around, I think we should check her out a little.
(だよね?ねえ、その人がこれから身近にいるなら、ちょっと調べてみたほうがいいと思うの。)TBBT Season12 Episode04
check someone out は「(人を)よく見る・調べる」という意味です。a little を添えることで、「軽く様子を見る」程度の言い方にとどめています。
別の場面で、2人はアヌの仕事先を訪ねます。アヌが別の客の対応を終えたところで、ペニーが名乗ります。
Penny: Stop. Hi. We’re Raj’s friends. I’m Penny. This is Bernadette. We just came by to introduce ourselves.
(ストップ。こんにちは。私たち、ラージの友達なの。私はペニー、こっちはバーナデット。挨拶しに寄っただけ。)Anu: So you came to check me out?
(つまり、私を品定めしに来たのね?)Penny: She’s smart. I like her.
(この人、頭いいね。気に入った。)TBBT Season12 Episode04
アヌの So you came to check me out? は、文頭の so で「つまり〜ってこと?」と相手の狙いを言い当てる返しです。ペニーが先に使った check out が、今度は探られる側の口から出てくるのが面白いところです。
この後、2人から夕食に誘われたアヌは、That sounds nice. と応じて、仕事の後の時間を自分から提案します。狙いを言い当てたうえで、誘いそのものは気持ちよく受けるやり取りになっているのが分かります。品定めされていると気づいても、角を立てずに会話を続けられる返し方と言えます。
受けて立つ、矛先を返す、とぼける
レストランの場面では、アヌが自分から質問を促します。
Anu: So, what do you wanna know?
(それで、何が知りたいの?)Bernadette: Well, you seem like a smart, successful woman. Why would you wanna marry someone you just met?
(そうね、あなたは賢くて成功した女性に見えるわ。どうして会ったばかりの人と結婚したいの?)Anu: Fair question. In my 20s, I tried this the normal way.
(もっともな質問ね。20代の頃は、普通のやり方で試したの。)TBBT Season12 Episode04
What do you wanna know? は、探られていると分かったうえで質問を受けて立つ一言です。踏み込んだ質問に対する Fair question. は「もっともな質問ね」と相手の問いを認める前置きで、身構えずに答える姿勢が伝わります。
同じ食事の場面で、アヌは話の向きを変えます。
Anu: We’ve been talking so much about me. Tell me about Raj.
(私の話ばかりしちゃったわね。ラージのことを教えて。)TBBT Season12 Episode04
自分のことを話しすぎたと認めてから相手に話題を渡す、自然な矛先の返し方です。ところが、2人の答えははぐらかしになります。
Anu: What kind of guy is he?
(彼ってどんな人?)Penny: He is great.
(すごくいい人よ。)Bernadette: So great.
(すっごくいい人。)Anu: How come he’s still single?
(どうしてまだ独身なの?)Bernadette: He’s great.
(いい人なのよ。)Penny: So great. Yeah.
(すっごくいい人。うん。)Anu: Come on.
(ちょっと、もう。)TBBT Season12 Episode04
How come ~? は why より口語的な「どうして〜なの?」です。中身のない答えが続いたときの Come on. は「ちょっと、ちゃんと答えて」と食い下がる合図になります。
後の場面では、ラージからの電話をバーナデットが受け、問い詰められます。
Raj: What the hell did you two say to Anu?
(アヌにいったい何を言ったんだい?)Bernadette: Uh… Whatever do you mean?
(えっと……何のことかしら?)TBBT Season12 Episode04
Whatever do you mean? は what を whatever にした、芝居がかった「何のこと?」です。とぼけていることが相手にも伝わる言い方と言えます。
まとめ|探られる側の4つの返し
今回は、check someone out、Fair question.、Tell me about ~.、Whatever do you mean? などを見てきました。見抜く、受けて立つ、矛先を返す、とぼけるという返しを知っておくと、質問攻めにも落ち着いて対応しやすくなります。
アヌと2人の探り合いを観ながら、質問される側の英語にも耳を傾けてみると、会話の駆け引きが見えてきます。
ほかのコラムやフレーズ記事でも、同じエピソードの英語を別の切り口から取り上げています。


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