海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第18話から、同じ話題から抜け出して会話を切り替えるときの英語を取り上げます。子育て中のバーナデットは、エイミーと二人で出かけた場面で、話題を変えようとしても、気づくと子どもの話に戻ってしまいます。
話題を変えようとする側、謝る側、受け流す側。それぞれの言い方が、二人のやり取りの中にそろっています。
子どもの話題に戻ってしまう場面
エイミーと出かけたバーナデットは、連れ出してくれた礼を言い、my brain is turning to mush(頭がどろどろになっていく気がする)とこぼします。その少しあと、自分からこう切り出します。
Bernadette: You know what? I don’t want to be one of those moms who can only talk about her kids.
(あのね。子どもの話しかできないママにはなりたくないの。)Amy: Okay, well, I’m reading a pretty good book. It’s the untold story of female artists during the Renaissance.
(そうね、じゃあ、私はかなりいい本を読んでいるの。ルネサンス期の女性芸術家たちの知られざる物語よ。)TBBT Season11 Episode18
one of those ~ who … は「〜するような人たちの一人」という言い方で、ありがちなタイプに自分を重ねて「そうはなりたくない」と伝えています。エイミーはすぐに本の話を振りますが、バーナデットが「私も本を読んでいる途中」と返したのは、3ページでお風呂に浮かぶ子ども用の本の話でした。
エイミーはもう一度、話題を変えようとします。
Amy: All right, we can talk about something else.
(分かったわ、何か別の話をしましょう。)Bernadette: It also quacks when you squeeze it. You should’ve seen Michael laugh. I think I have a video.
(それに握るとガーガー鳴くの。マイケルが笑うところを見せたかったわ。動画があると思う。)Amy: Or maybe we can’t.
(それとも、できないのかしら。)TBBT Season11 Episode18
We can talk about something else. は、命令ではなく「別の話もできるよ」と選択肢を示して話題を変える言い方です。直後の Or maybe we can’t. は、自分の言葉の can を受けて「無理みたい」と切り返す返しです。同じ助動詞で言い直すことで、皮肉が短く伝わっているのが分かります。
話しすぎを謝る・言葉を拾ってつなぐ
別の場面で、バーナデットは話しすぎたことをエイミーに謝ります。
Bernadette: Sorry I talked about my kids the whole time.
(ずっと子どもの話ばかりしてごめんね。)Amy: Oh, don’t worry about it. I mean, besides you cutting up my meat for me, it was a lovely lunch.
(あら、気にしないで。私のお肉を切り分けてくれたことを除けば、素敵なランチだったわ。)TBBT Season11 Episode18
Sorry I ~ the whole time. は「ずっと〜してばかりでごめん」と、話しすぎや付き合わせたことを詫びる形です。Don’t worry about it. で受け流してから、冗談を一つ添えるエイミーの返し方が印象的です。このあとエイミーは Don’t be so hard on yourself.(自分をそんなに責めないで)とも声をかけます。
さらに別の場面では、バーナデットが自分から話題をつなげてみせます。
Amy: So you don’t want to split a salad?
(じゃあ、サラダは分けないの?)Bernadette: No, thank you. But speaking of splitting things, did you hear about the light-splitting greenhouse film that could improve photosynthetic efficiency?
(いいえ、結構よ。でも、分けるといえば、光を分ける温室用フィルムで光合成の効率が上がるかもしれないって話、聞いた?)TBBT Season11 Episode18
speaking of ~ は「〜といえば」と、相手が口にした言葉を拾って次の話題へつなぐ言い方です。ここでは salad を分ける split から、光を分ける light-splitting へと話を移しています。子どもの話から抜け出し、自分で話題を運ぶ側に回った場面と言えます。
| 場面 | 表現 |
|---|---|
| 自覚を伝える | I don’t want to be one of those ~ who … |
| 話題を変える | We can talk about something else. |
| 話しすぎを謝る | Sorry I talked about ~ the whole time. |
| 受け流す | Don’t worry about it. |
| 言葉を拾ってつなぐ | Speaking of ~, … |
まとめ|自覚して、謝って、つなげる
今回は、one of those ~ who … で偏りを自覚し、We can talk about something else. で話題を変え、Sorry I ~ the whole time. で詫び、speaking of で話をつなぐ流れを見てきました。話題の舵取りができると、会話を続けやすくなります。
二人のやり取りを観ながら、話題の切り替え方に耳を傾けてみると発見があります。
同じエピソードを扱ったほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の英語表現をたどれます。


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