海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第9話から、初めてのゲームに挑戦するときの英語を取り上げます。ハワードとラージが遊ぶ対戦ゲームに、バーナデットが「私もやりたい」と加わるところから、もう一つの話が始まります。
参加を申し出る、試してみる、人に教わる、もう一度挑む。初心者の段階ごとに、そのまま使える言い回しが並んでいるのが面白いところです。
参加を申し出て、まず試す
ゲームをしている2人に、バーナデットが声をかけます。
Bernadette: Sounds fun. Can I play?
(楽しそうね。私もやっていい?)Howard: I don’t know if you’d like it. It’s kind of for gamers.
(気に入るかどうか分かんないぞ。ゲーマー向けってやつだからな。)Bernadette: Hey, I’m a gamer.
(ちょっと、私だってゲーマーよ。)Howard: All right, give it a shot.
(分かった、やってみな。)TBBT Season12 Episode09
Can I play? は輪に入るときのいちばん短い申し出です。kind of for ~ は「どちらかといえば〜向け」とやんわり線を引く言い方で、バーナデットは I’m a gamer. とすぐに言い返します。冒頭の Hey は、ここでは「ちょっと」と軽く抗議する働きです。give it a shot は「試しにやってみる」で、許可を出す側が使うと「やってごらん」の意味で使えます。shot はここでは「一回の試み」を表しています。
操作の説明を受けたバーナデットは Just put me in, I’ll figure it out.(とにかく入れて、やりながら覚えるから)と言います。figure it out は「自分で答えを見つける」で、説明より実践を選ぶ人の決まり文句として使いやすい形です。ところがすぐにやられてしまい、That wasn’t fun at all.(全然楽しくなかった)とこぼします。
「I’m new at this」と言って教わる
別の場面で、バーナデットはハワードにこのゲームができるところを見せたいと話します。誘いに来たペニーに rub his nose in this(これで見返してやりたい)と言い、it’s way harder than it looks(見た目よりずっと難しい)とこぼしますが、代わったペニーはあっさり相手を倒してしまいます。
次にバーナデットが向かったのはコミックブックストアです。スチュアートに教わるつもりでしたが、デニースが I can teach you.(私が教えられる)と申し出て、バーナデットは So you’ll coach me?(じゃあコーチしてくれる?)と頼みます。特訓の場面はこう進みます。
Denise: Okay, so walk up to that chest and push X. X. Push X.
(いい、あの宝箱まで行ってXを押して。X。Xを押すの。)Bernadette: Which one’s X?
(Xってどれ?)Denise: The one with the X on it.
(Xって書いてあるやつ。)Bernadette: Take it easy, I’m new at this.
(お手柔らかにね、初めてなんだから。)TBBT Season12 Episode09
I’m new at this. は「これは初めてで慣れていない」と伝えるよく知られた言い方で、Take it easy を添えると「もう少し優しく」という頼みに変わります。デニースは本気で勝ちたいならと suck it up(弱音を吐かずに我慢しな)と発破をかけ、バーナデットも Okay! と応じています。
再挑戦と、勝負のあとのひと言
特訓のあと、バーナデットは、あのゲームは一度しかやっていないと言い、Would you mind if I gave it another shot?(もう一回やってもいい?)と頼みます。別の場面で練習していたことは口にしていません。
Would you mind if I + 過去形? は、仮定の形にして遠慮を示す丁寧な頼み方です。「どうぞ」と答えるときは No, not at all. のように否定で返す点も、この表現の特徴です。
ハワードは I’m coming for you.(今行くぞ)と狙いを定め、Gotcha.(仕留めた)でこの勝負はハワードの勝ちです。Gotcha は I’ve got you がくだけて縮まった形で、ゲームでは相手を捕まえた・倒した瞬間の決めぜりふとしても使われます。
それでも最後の場面では、バーナデットがペニーを相手に勝ちます。
Bernadette: I see you. I see you and boom. Gotcha! How’s it feel, Penny?
(見えてるわよ。見えてる、はいドカン。仕留めた!どんな気分、ペニー?)Penny: Like I don’t care at all.
(全然気にしてない感じ。)Bernadette: Wrong, it feels bad because you lost and I won. Whoo! What a rush!
(違うわ、あなたが負けて私が勝ったんだから気分は最悪のはずよ。やった!最高!)TBBT Season12 Episode09
How’s it feel? は勝った側が相手の気分を聞く挑発で、What a rush! は興奮や高揚感を一言で表す感嘆です。
まとめ|段階ごとに変わる初心者の英語
今回は、Can I play? と give it a shot で始め、I’m new at this. で教わり、another shot で再挑戦し、What a rush! で喜ぶまでの英語を見てきました。初めてのことに挑む段階ごとに、言い回しを選べるようになります。
一つのゲームをめぐる小さな挑戦の物語を、これからも『ビッグバン★セオリー』の会話とともに追っていきましょう。
ほかのコラムやフレーズ記事では、同じ回の別の場面から英語表現を拾っています。


コメント