『ビッグバン★セオリー』S11E04 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選

『The Big Bang Theory』シーズン11 エピソードまとめ
EPISODE GUIDE
The Big Bang Theory
Season 11 Episode 4

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン11第4話には、二人目の子の父親になる不安を抱えるハワードと、私生活の出来事まで分析的な言葉で語るレナードの母ビバリーが登場します。同じ「気持ちを言葉にする」場面でも、ハワードは弱さをそのまま口にし、ビバリーは感情を事実と評価の言葉に変換して距離を保ちます。率直な本音の打ち明け方と、感情を遠回しに伝える話し方にどのような違いがあるのか、この回の英語を追いながら見ていきます。

目次

あらすじ(ネタバレなし)

『ビッグバン★セオリー』シーズン11第4話。産婦人科の検診で、ハワードとバーナデットは二人目の子どもが男の子だと知らされる。父親としての自信が持てずにいるハワードは、友人たちからものづくりの得意さを褒められて励まされ、子どもの頃に作っていたモデルロケットの話を持ち出してシェルドンを誘い、一緒に組み立てることになる。同じ頃、レナードの母ビバリーとペニーはビデオ通話で急速に打ち解け、蚊帳の外に置かれた気がするレナードは戸惑いを募らせていく。実は運転免許を持っていることを明かしたシェルドンは、ハワードの指導のもとで久々の運転に挑戦することになる。父親としての不安を言葉にするハワード、電話越しに気持ちを評価の言葉で伝えるビバリー、免許という秘密を趣味の話にすり替えるシェルドン。三者三様の打ち明け方が、この回のあちこちに見られる。

このエピソードで学べる英語フレーズ

1. not that long ago

それほど昔ではない、つい最近という意味です。

Howard: It feels like it wasn’t that long ago we were here doing this for Halley.
(ハレーの時にここでこうしてたのも、そんなに前じゃない気がするな。)

二人目の子の性別を知らされる前の産婦人科の検診で、長女ハレーの時と同じ光景に既視感を覚えるハワードが、そのことを振り返る場面です。

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2. worth the effort

努力する価値がある、やるだけの価値があるというニュアンスです。

Sheldon: It was a tedious road, but well worth the effort.
(道のりは退屈だったが、それだけの価値はあったよ。)

ハワードが父親としての不安を語ったあと、ようやくモデルロケットの話題にたどり着き、シェルドンが「遠回りした甲斐があった」と述べる場面です。

3. bring oneself to

どうにか〜する気になる、〜する決心がつくという意味です。

Howard: Could never bring myself to open it without him.
(あいつ抜きじゃ、どうしても開ける気になれなかったんだ。)

父が家族を去る前に買ったサターンVのレプリカを、父抜きではどうしても開ける気になれなかったと、ハワードがシェルドンに打ち明ける場面です。

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4. not my first time

これが初めてというわけではない、慣れていることを表す言い方です。

Raj: This isn’t my first time turning girl clothes into boy clothes.
(女の子服を男の子服に作り替えるのは、これが初めてってわけじゃないんだ。)

ハレーのお下がりを男の子用に手際よく仕立て直すラージが、その腕前を褒められて経験があると返す一幕です。

5. pull over

(車を)道路脇に寄せて停めるという意味です。

Sheldon: Could you pull over at the next peanut store?
(次のピーナッツ店で車を停めてくれないか?)

ロケット発射の験担ぎでピーナッツを持ってくる伝統にこだわるシェルドンが、次のピーナッツ店に寄ってほしいとハワードに頼むくだりです。

6. open up

心を開く、本音を明かすことを表す表現です。

Penny: You know, she’s been opening up about her life, and she’s actually been really supportive about mine.
(あの人ね、自分のことを話してくれるようになったの。それに私のことも、ちゃんと応援してくれてる。)

レナードの母ビバリーと急速に親しくなったペニーが、彼女との会話の変化をレナードに伝える場面です。

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7. there’s no way

絶対にあり得ない、そんなはずはないという意味です。

Sheldon: Well, if you can’t answer that, there’s no way you’re gonna get this riddle.
(まあ、それに答えられないなら、この謎かけを解けるわけがないな。)

気落ちするハワードを元気づけようと、シェルドンが三角法の謎かけを持ち出してからかうやりとりです。

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8. reverse psychology

相手に望む行動とは逆のことを言って、その行動を促す心理作戦を指す表現です。

Leonard: Did you know there’s such a thing as reverse, reverse, reverse psychology?
(逆の逆の逆心理作戦っていうのがあるって知ってた?)

母ビバリーの操縦術を警戒するレナードが、隣で愚痴をこぼすエイミーに向かって持論をぶつける場面です。

9. be on a kick

一時的に〜に凝っている、〜にハマっている状態を表します。

Sheldon: I went on a bit of a license kick.
(免許取得に、ちょっと凝ってた時期があったんだ。)

「免許など持っていないはずだ」と思い込んでいたハワードからいつ取ったのかと尋ねられ、シェルドンが「一時期、免許を取るのにハマっていた」と明かす場面です。

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10. be impressed by

〜に感心する、〜に感銘を受けるという意味です。

Beverly: Honestly, of all of my children’s spouses, she’s the one that I’m most impressed by.
(正直言って、子どもたちの配偶者の中で、あの子には一番感心しているの。)

電話越しのレナードに、子どもたちの配偶者の中でペニーに一番感心していると、ビバリーが評価を伝える場面です。

このエピソードの英語学習ポイント

ハワードの言葉づかいは、感情をそのまま名指しすることで気持ちを処理していきます。父が家族を去る前に買ったロケットについて、”Could never bring myself to open it without him.”(あいつ抜きじゃ、どうしても開ける気になれなかったんだ。)と打ち明ける場面では、家族を捨てた父への複雑な胸の内を、遠回しにせず率直な言葉にしています。弱さを認めるその姿勢が、息子と向き合う次の一歩へまっすぐつながっていく流れです。

一方、レナードの母ビバリーが胸の内を語る時の言葉づかいはまるで違います。電話でレナードに”Honestly, of all of my children’s spouses, she’s the one that I’m most impressed by.”(正直言って、子どもたちの配偶者の中で、あの子には一番感心しているの。)と評価を口にする場面では、息子の伴侶への好意が、感心の度合いを示す評価の言葉で表されています。気持ちを率直に言い切るハワードとは対照的に、ビバリーは相手への評価を通して気持ちを伝えます。

ペニーが”You know, she’s been opening up about her life, and she’s actually been really supportive about mine.”(あの人ね、自分のことを話してくれるようになったの。それに私のことも、ちゃんと応援してくれてる。)とビバリーの変化を語る場面は興味深い一致です。ペニーの目には確かに「心を開いた」ように映っていますが、実際にビバリーの口から出てくる言葉は、感心の度合いを表す評価の言葉です。ビバリーにとっての「打ち明け」は、心情の言葉ではなく事実と評価の言葉で成立しているわけです。同じ頃、レナードとエイミーが互いの不満を”Did you know there’s such a thing as reverse, reverse, reverse psychology?”(逆の逆の逆心理作戦っていうのがあるって知ってた?)と持論めいた言葉で語り合う場面は、互いに自分の不満を語り、相手の話題への返答よりも自分の話を続けていきます。

映像を見る際は、ハワードが「自分にはできない」と語る文と、ビバリーが相手への感心の度合いを述べる文に耳を傾けてみましょう。同じ「本音を明かす」場面でも、何を主語に置き、どんな評価語を選ぶかに違いがあります。

キャラクター別|英語の特徴

ハワード|弱さを率直な言葉で受け止める話し方

二人目の子が男の子だと知らされたのち、モデルロケットの打ち上げが期待通りにいかなかった場面で、ハワードは”I mean, the one thing I thought I could do with my son, I can’t even do that right.”(息子とこれだけはできると思っていたことすら、ちゃんとできやしない。)と、できないことへの不安を言葉にします。自信過剰なナンパ男というシリーズ序盤の印象からすると意外なほど、取り繕う余裕のない言い方です。

このハワードのまっすぐな性分は、父が家族を去る前に買ったロケットのレプリカに触れる場面にもつながっています。父に去られた過去を語りながら、それでも息子とは「一緒にロケットを作る」という具体的な行動を考える姿は、言葉で弱さを認めることと、その弱さを行動に変えることが地続きであるハワードらしさを表しています。弱音を率直な言葉にしたうえで次の一歩を探すこの言い回しには、シリーズを通じて成長してきたハワードの人物像が凝縮されています。

ビバリー|感情を分析用語に変換して距離を保つ話し方

ビデオ通話で前の晩の過ごし方を尋ねられると、ビバリーは”I had Cuban food at the home of a man with whom I shared unsatisfying intercourse.”(満足のいかない情交を交わした相手の家で、キューバ料理を食べたの。)と、食事と相手との関係を具体的に答えます。食事の事実に加えて、unsatisfying という評価語も使った返答です。

この抑えた話し方は、レナードへ向ける評価の言葉にも通じています。感謝や愛情をそのまま口にするのではなく、相手の性質を一つずつ数え上げて評価を下す言い方で気持ちを伝えるのが、ビバリーの一貫したスタイルです。同僚を”皆フロイト派”と評するほど分析的な人間関係に慣れた習慣が、私生活の言葉づかいにまで染み出しているところに、このキャラクターらしい距離の取り方が表れています。

シェルドン|趣味や儀式に感情の代わりを語らせる話し方

免許を持っているのに運転を避けてきたシェルドンの姿には、心情を語る代わりに趣味や儀式を持ち出す言い回しが表れています。免許をいつ取ったのか尋ねたハワードに対し、”I went on a bit of a license kick.”(免許取得に、ちょっと凝ってた時期があったんだ。)と、免許を取った経緯を趣味の一環として説明します。実際には一度だけ運転して具合が悪くなり歩いて帰った経験があるにもかかわらず、気持ちの言葉を使わずに済ませる言い方です。

ロケット発射の場面でピーナッツを持ってくる伝統にこだわる姿も同じ構造を持っています。ハワードが父親としての不安を語る一方で、シェルドンはロケット発射にまつわる伝統を持ち出します。この回では、自分の気持ちを説明する言葉よりも、免許取得の趣味や発射の決まりを説明する言葉が目立ちます。感情を語る場面に趣味や伝統の話を重ねるところに、このキャラクターらしい会話のずれが見られます。

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