「go through with」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S03E04で学ぶ英会話

「go through with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

土壇場になって急に怖気づき、それでも今さら後には引けないと自分に言い聞かせるような瞬間が、人生には時々あります。

そんな緊張感にぴったりの「go through with」を、『ホワイトカラー』シーズン3第4話の中盤、潜入捜査で伝説の詐欺師を演じることになったニールに、ピーターが危険な計画の詳細を切り出すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「go through with」の意味とニュアンス

go through with
意味:(計画・約束・手続きを)最後までやり遂げる、実行する

go through with は、一度決めた計画や約束を、土壇場で怯まず最後までやり切るという強い意志を表す句動詞です。単に「する(do)」と言うのではなく、途中でやめたくなる誘惑や困難があっても実行し続けるというニュアンスを含んでいます。

Are you sure you want to go through with this plan? のように使うと「本当にこの計画を実行するつもりなのか」という確認になり、She got cold feet but decided to go through with the wedding. のように使うと、怖気づきながらも予定通り実行したという顛末を表します。リスクを伴う決断を土壇場で問い直す場面によく使われる表現です。

【ここがポイント!】

  • 「go through with」の核は、土壇場で怯まず計画を最後までやり切る意志
  • 単なる「実行する」ではなく、途中でやめたくなる迷いを乗り越えるニュアンスを含む
  • go through with it の形なら、具体的な計画を明示せずに「それを実行する」と言える

『ホワイトカラー』S03E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ニールが潜入捜査で伝説の詐欺師「デンティスト」を演じたことで、デ・ルーカ側からニール自身がその本人だと誤解される事態になります。ピーターがその状況を利用し、デ・ルーカを追い詰める危険な計画をニールに切り出す場面です。

Peter: What sort of con did Mozzie pull to have de Luca so pissed?
(モジーはいったいどんな詐欺を働いて、デ・ルーカをそこまで怒らせたんだ?)

Neal: I don’t know, but it involved stealing 500 grand from de Luca’s dad. No wonder they’ve got it out for the Dentist.
(わからないけど、デ・ルーカの父親から50万ドルを盗んだ件が絡んでいるらしい。それなら「デンティスト」を恨むのも無理はないな。)

Peter: Who they think is you.
(それが君だと、向こうは思い込んでいるわけだ。)

— What’s that look? I don’t like that look.
(何だ、その顔は? その顔、気に入らないな。)

Peter: De Luca wants the Dentist to run a con. If you go through with it…
(デ・ルーカは「デンティスト」に一芝居打たせたがっている。もし君がそれを最後までやり遂げれば……)

White Collar Season3 Episode4 (The Dentist of Detroit)

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シーン解説と心理考察

ニールが潜入先で名乗った偽名が、思わぬ形で本人の首を絞める展開になっている場面です。ピーターは状況を整理しながら、デ・ルーカを追い詰めるための一計を淡々と説明していきます。デ・ルーカがデンティストに一芝居仕掛けさせたがっているという状況を逆手に取り、ニールがその計画に乗って現金をデ・ルーカに渡させれば、恐喝の証拠を押さえて逮捕できるという筋書きです。

ニールの「I don’t know, but…(わからないけど……)」という控えめな返答には、事の重大さをまだ十分に飲み込みきれていない戸惑いが表れています。「What’s that look? I don’t like that look.(何だ、その顔は? その顔、気に入らないな)」というやり取りは、危険な役回りを引き受けさせられそうな相手の表情の変化を鋭く読み取る、この2人ならではの呼吸の合った関係性を感じさせます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

go through with を覚えるコツは、迷いや怖気づきという壁を通り抜けて(through)、それに最後まで付き合う(with)というイメージです。一度決めた道を、途中で怖くなっても最後まで歩き通す様子を思い浮かべると覚えやすくなります。

劇中でも、ニールが危険な役回りを最後までやり遂げるかどうかが問われる、緊張感のある場面でこのフレーズが使われています。怯む気持ちを一度飲み込んで、それでも歩みを止めずに進む感覚と結びつけておくと、大きな決断を語る場面で自然に使える表現になります。

例文で覚える「go through with」

結婚式のような人生の節目から仕事の取引まで、go through with を3つの例文で確認していきましょう。

Are you sure you want to go through with this plan?
(本当にこの計画を実行するつもりなのか?)
リスクのある計画の実行を確認する場面です。記事内のシーンと同じ、危険な計画をあえて実行するかどうかを問う使い方です。

She got cold feet but decided to go through with the wedding.
(彼女は怖気づいたが、結婚式を予定通り行うことにした)
大きな決断を土壇場で実行に移す場面です。cold feet(怖気づき)とセットで使われることが多い組み合わせです。

A: We can’t back out now, right?
B: No, we have to go through with the deal.
(A:もう今さら手を引けないよね?)
(B:ああ、この取引はやり遂げるしかない)
契約や取引を途中でやめられない状況を確認する会話です。

あわせて覚えたい関連表現

follow through
(最後まで実行する)
go through with がその計画自体を実行するかどうかに焦点があるのに対し、follow through は始めたことを最後まで貫徹するという継続性に重点がある表現です。

carry out
(実行する)
go through with よりも中立的でフォーマルな響きがあり、迷いや葛藤のニュアンスは薄い表現です。

back out
(手を引く)
go through with の反対の行動を表す表現です。「やり遂げる」か「やめる」かの対比で覚えると効果的です。

Note|「cold feet」との相性から見る、go through with の実態

go through with は、単独で使われるよりも cold feet(土壇場での怖気づき)という表現とセットで語られる場面がとりわけ多い言い回しです。

cold feet はもともと「足が冷たくなる」という意味の慣用句で、重要な決断を目前にして急に不安や恐怖に襲われる状態を指します。特に結婚式の直前に花婿・花嫁が感じる動揺を表す場面で使われることが多く、get cold feet(怖気づく)と go through with the wedding(結婚式を予定通り行う)という2つの表現は、英語ニュースやドラマの結婚エピソードで繰り返しペアで登場します。怖気づいたことを認めたうえで、それでも計画を実行したという顛末を語るとき、この組み合わせが定型として機能しているのです。契約や訴訟、手術など、結婚式以外の重大な決断の場面でも同じ構文がそのまま応用され、迷いを乗り越えて実行に移すという物語の型を作り出しています。

ピーターがニールに切り出した危険な計画も、まさに怖気づいてもおかしくない状況でした。go through with it という一言には、迷いを認めたうえでなお前に進む覚悟を問う響きが込められています。

怖気づきとセットで覚えると、実感を持って使える表現です。

まとめ|危険な計画を前にした、覚悟の一言

go through with は、迷いを抱えながらも一度決めた計画を最後まで実行に移す姿勢を表す表現です。

土壇場で怖気づく気持ちを認めつつ、それでも歩みを止めずに前へ進むかどうかを語るとき、この一語が状況の重みをそのまま伝えてくれます。

危険を承知で計画を切り出すピーターと、それを静かに受け止めるニールのやり取りには、迷いを飲み込んでなお前に進もうとする覚悟が滲んでいると言えます。大きな決断を目前にしたときは、この表現を表現の幅を広げる一つとして思い出してみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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