「do your worst」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E07で学ぶ英会話

「do your worst」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手から強い態度で迫られたとき、怯むどころかむしろ開き直って「やれるものならやってみなさいよ」と強気に返した経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「do your worst」を、『モダンファミリー』シーズン2第7話の終盤、娘リリーのCM撮影現場で監督と対立したキャメロンが強気に言い返すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「do your worst」の意味とニュアンス

do your worst
意味:できるものならやってみろ、好きにするがいい

do your worstは、相手からの脅しや反対意見に対して、動じずに開き直って挑発し返す決まり文句です。直訳すると「君の最悪を行え」となり、相手が持ちうる最も厳しい手段を先回りして受け入れてみせることで、こちらには十分な備えがあるという強気な態度を示します。

訴訟や罰則をちらつかせられても動じない場面、交渉相手のカードを恐れずに構える場面など、脅しに屈せず強気に返したいときに使われる表現です。単に「やってみろ」と挑発するだけでなく、「こちらには対抗手段がある」という裏付けを伴っていることが多く、開き直りというより自信に近いニュアンスを帯びています。相手にすがるでも逆らうでもなく、堂々と胸を張って構える、そんな落ち着いた強さがこの言い回しの持ち味です。

so以下に理由を添えて使われることも多く、「〜だから、好きにするがいい」というように、強気に出られる根拠とセットで語られる点も特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「do your worst」の核は、相手の脅しを先回りして受け入れてみせる開き直りの強さ
  • 単なる挑発ではなく、こちらには備えがあるという自信を伴うことが多い
  • soで理由を添え、「〜だから好きにするがいい」という形で使われることが多い

『モダンファミリー』S02E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

娘リリーのCM撮影現場で、演出をめぐって監督と対立していたキャメロンが、契約を盾に撮影の続行を求める監督に強気に言い返す場面です。

Cameron: I just I can’t let my daughter do this.
(ちょっと…娘にこんなことをさせるわけにはいかない。)

Director: We had an agreement.
(我々は合意していたはずだが。)

Cameron: Well, I also have the best attorney in town, so do your worst. And by the way, Lily is Vietnamese, not Japanese. There’s a big difference, but you wouldn’t know that because you’re only interested in seeing these children as interchangeable stereotypes, not human beings. Come on, Lily. Let’s go.
(まあ、私はこの街一番の弁護士もついてるの。だから、好きにすればいいわ。それと言っておくけど、リリーはベトナム人であって、日本人じゃないから。大きな違いなのよ。でも、あなたにはわからないでしょうね。子供たちを人間としてではなく、取り替え可能なステレオタイプとしてしか見てないんだから。行くわよ、リリー。帰りましょう。)

Mitchell: Cam? Cam.
(キャム? キャム。)

Modern Family Season2 Episode7 (Chirp)

シーン解説と心理考察

「娘にこんなことをさせるわけにはいかない」と切り出したキャメロンに対し、監督は「我々は合意していたはずだが」と契約を盾に撮影の続行を迫ります。それでもキャメロンは引かず、「この街一番の弁護士もついてるの。だから、好きにすればいいわ」と、法的な備えがあることを示して開き直る姿が印象的です。

さらにキャメロンは、リリーの出身を取り違えた監督に対し、子供たちを人間としてではなく取り替え可能な存在として扱っていると指摘し、娘を連れてその場を立ち去ります。撮影が中断されることも辞さない強気な態度からは、契約という現実的な圧力を前にしても引かない、父親としての意志の固さが伝わってきます。立ち去るキャメロンにミッチェルが「キャム? キャム」と声をかける締めくくりも、この場面に緊張感を添えています。交渉の材料としてではなく、娘を守るための最後の一線として弁護士の存在を持ち出したところに、キャメロンの本気度が表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

相手が繰り出そうとしている「最悪の一手」を、あえて自分から「やってみろ」と差し出すジェスチャーを思い浮かべてみましょう。恐れて後ずさりするのではなく、むしろ胸を張って相手の手札を受け止めてみせる、そんな姿勢がdo your worstという言葉の芯にあります。

キャメロンが弁護士の存在を持ち出したうえで放った一言も、まさにこの構えそのものでした。ただ強がっているのではなく、備えがあるからこそ余裕を持って相手の脅しを受け止められる。その自信の裏付けごとイメージしておくと、記憶に残りやすくなります。

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例文で覚える「do your worst」

脅しや反対意見に動じず強気に返す場面で使えるdo your worstを、3つの例文で確認していきましょう。

Go ahead and report me, do your worst.
(どうぞ通報でもなんでもすればいい、好きにして。)
脅しに動じず強気に返す日常の場面です。Go ahead andを添えることで、相手の行動を先回りして受け入れる開き直りの強さが伝わります。

A: If you don’t fix this, I’m calling your manager.
B: Do your worst.
(A:これを直さないなら上司に電話するわよ。)
(B:好きにどうぞ。)
クレーム対応で強気に応じる会話です。短い一言だけで、相手の脅しを軽く受け流す強さが表れています。

I’ve backed up all my files, so do your worst.
(データは全部バックアップ済みだから、何が起きても構わない。)
備えがあることを示して強気に構える場面です。soで理由を添えることで、開き直りの根拠がはっきりと伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

bring it on
(かかってこい、受けて立つ)
do your worstより攻撃的で、自分から積極的に挑発を仕掛けるニュアンスが強い表現です。相手の出方を待つdo your worstに対し、こちらは自分から勝負を仕掛ける前のめりな響きを持ちます。

give it your best shot
(全力を尽くしてみろ)
do your worstが「最悪の一手」を強調するのに対し、こちらは「最善(best)」を強調する対になる表現です。相手を突き放すというより、正々堂々とした勝負を促すニュアンスに近くなります。

go ahead
(どうぞ、勝手にしろ)
do your worstより挑発の度合いが弱く、単に許可・容認するニュアンスに近い表現です。強気な開き直りというより、あっさりと相手に任せる響きを持ちます。

Note|do your worstとbring it onの挑発度の違い

相手に対して強気に構える表現の中でも、do your worstとbring it onでは、そこに込められた姿勢の向きが異なります。

do your worstは、相手が仕掛けてくる手段を先回りして受け入れてみせる、いわば「受け身の強気」を表す表現です。相手の脅しや反対意見に対して、こちらから攻めかかるのではなく、動じずに堂々と構えることで、相手の勢いをそぐような響きを持っています。今回のシーンでキャメロンが使っていたのも、この受け身の強気にあたります。弁護士がいるという備えを示したうえで、相手の出方を待ち構えるような姿勢でした。

一方でbring it onは、相手の出方を待つのではなく、自分から積極的に勝負を仕掛けにいく表現です。腕まくりをして前のめりに構えるようなイメージに近く、do your worstよりも攻撃的で、対決そのものを望んでいるようなニュアンスを帯びます。どちらも「怯まない」という点は共通していますが、相手の出方を待って受け止めるのか、それとも自分から挑みかかるのかという姿勢の向きが正反対です。

強気に構えたいとき、じっくり相手の出方を見極めてから対応したい場合はdo your worst、勢いよく相手に立ち向かいたい場合はbring it onと考えると、場面に応じた選び方の見当がつきやすくなります。

まとめ|開き直って相手を迎え撃つ一言

do your worstは、相手からの脅しや反対意見に対し、動じずに開き直って挑発し返す決まり文句です。

訴訟や罰則をちらつかせられても引かない場面、交渉で相手のカードを恐れず構える場面など、備えを持って強気に返したいときに使える表現です。

契約という現実的な圧力を盾に迫る監督に対し、弁護士の存在を示して一歩も引かなかったキャメロンの姿には、娘のために強気に出る父親としての一面がはっきりと表れていました。do your worstという表現を、そんなキャメロンの覚悟のこもった一言と一緒に覚えておくと、実用的な一言として身につけやすくなります。

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