「put pressure on oneself」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E12で学ぶ英会話

「put pressure on oneself」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

テスト前や本番前になると、誰に言われたわけでもないのに自分で自分を追い詰めてしまう、ということはありませんか。周りが何も言わなくても、気づけば自分で自分にハードルを課してしまっているという経験は、意外と身近なものです。

そんな心理にぴったりの「put pressure on oneself」を、『モダンファミリー』シーズン2第12話の冒頭、娘の緊張した様子に気づいた母クレアと父フィルの会話から、一緒に見ていきましょう。娘の小さなクセから、この表現の使い方をつかんでいきます。

目次

「put pressure on oneself」の意味とニュアンス

put pressure on oneself
意味:自分自身にプレッシャーをかける、自分を追い込む

「put pressure on + 人」は「(人)に圧力をかける」という基本の形で、目的語が再帰代名詞のoneselfに置き換わることで、他人からではなく自分自身に矛先を向けた内発的な重圧を表します。誰かに強制されたわけではなく、自分で自分に高い基準を課してしまう心理状態を映し出す言い方です。外からのプレッシャーを受け止める側の視点で使われるfeel under pressureとは主語の向きが逆で、put pressure on oneselfはあくまで「かける側」として自分自身を扱う点が特徴です。誰かに強要されたわけではないのに、いつの間にか自分で自分を追い詰めてしまっているという、少し皮肉な状況を言い表すのに向いた表現でもあります。試験前の学生、完璧主義な社会人、家庭や仕事で「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう人について話すときに広く使われます。

【ここがポイント!】

  • 「put pressure on oneself」の核は、自分で自分の上に重りを乗せるイメージ
  • 誰かに強制されたのではなく、内側から生まれる自発的な重圧を表す表現
  • feel under pressureとの向きの違いを意識すると使い分けやすい一言

『モダンファミリー』S02E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ダンフィー家の会話の一コマです。クレアは娘アレックスの顎の様子から緊張のサインに気づき、フィルはその理由を静かに言い当てます。誰に指示されたわけでもなく自分で自分を追い込んでしまう娘の姿を、両親がどう受け止めているかに注目です。

Claire: Honey Honey, look. She’s doing that thing with her jaw again.
(ねえ、ねえ、見て。また顎のクセが出てるわ。)

Phil: Poor kid. She puts so much pressure on herself.
(かわいそうに。あの子は自分にものすごくプレッシャーをかけてるんだよな。)

Claire: It’s an obsessive-compulsive thing. I have read like a hundred articles about it. Where does she get it from?
(強迫的なクセなのよ。それについて100本近い記事を読んだわ。あの子、一体誰に似たのかしら?)

Phil: Yeah, it’s It’s a mystery.
(ああ、それが謎なんだよな。)

Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

シーン解説と心理考察

クレアが「また顎のクセが出てるわ」とアレックスの様子に目を留めると、フィルは「かわいそうに。自分にものすごくプレッシャーをかけてるんだよな」と、娘の緊張の理由をあっさり言い当てます。叱ったり急かしたりするのではなく、まず様子に気づいて受け止める両親の反応から、日頃からアレックスの完璧主義的な一面を把握している家族の距離感が伝わってきます。

クレアが「強迫的なクセなのよ。100本近い記事を読んだ」と続けると、フィルは「それが謎なんだよな」と軽く流します。母親が情報収集に走る一方で、父親はあっさり結論を保留するという対照的な反応が会話の温度を変えています。優等生であろうとするあまり無意識に自分を追い込んでしまうアレックスの姿は、家族の誰もが自然と見守っている日常の一コマとして描かれています。原因をあれこれ分析するより先に、まず娘の様子そのものを受け止めているクレアとフィルのやり取りからは、深刻に問い詰めるのではなく見守るという、この家庭らしい距離の取り方が読み取れます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

put(置く)、pressure(重り)、on oneself(自分自身の上に)という語順のとおり、自分で自分の上に重りを乗せているイメージを思い浮かべてみましょう。フィルが「あの子は自分にものすごくプレッシャーをかけてるんだよな」と娘を評したように、その重りは誰かに手渡されたものではなく、本人が自分で選んで背負っているものです。押しつけられた重さではなく、自分から進んで抱え込んでしまう重さだという点が、このフレーズの芯になります。周りが軽くしてあげようとしても、本人が無意識にまた重りを乗せ直してしまう、というイメージまで持っておくと、この表現が持つ根深さが伝わりやすくなります。

例文で覚える「put pressure on oneself」

自分で自分を追い込んでしまう場面を思い浮かべながら、3つの例文で使い方を確認していきましょう。

He always puts so much pressure on himself before exams.
(彼は試験前になるといつも自分にものすごくプレッシャーをかける。)
友人や家族が試験前に張り詰めている様子を話す場面です。beforeの後に具体的な状況を添えると、どんな場面で自分を追い込みがちなのかが伝わりやすくなります。

Don’t put too much pressure on yourself — just do your best.
(自分にそんなにプレッシャーをかけないで。ベストを尽くせばいいのよ。)
緊張している相手を励ます場面で使えます。命令形にDon’tを添えることで、相手を気遣う優しい呼びかけになります。

A: You seem stressed lately.
B: Yeah, I’ve been putting a lot of pressure on myself at work.
(A:最近ストレス溜まってそうだね。)
(B:うん、仕事で自分にかなりプレッシャーをかけてるんだ。)
同僚や友人にストレスの原因を打ち明ける場面です。at workのように場所を添えると、どこで自分を追い込んでいるのかが具体的に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

feel under pressure
(プレッシャーを感じる)
put pressure on oneselfが自ら進んでプレッシャーを課す能動的なニュアンスなのに対し、feel under pressureは外部の状況から生まれる重圧を受け身で感じている状態を表します。

be hard on oneself
(自分に厳しくする)
put pressure on oneselfは結果が出る前に自分を追い込む表現であるのに対し、be hard on oneselfは結果が出た後に自分を責める・厳しく評価する場面でよく使われます。

push oneself too hard
(自分を追い込みすぎる、無理をしすぎる)
push oneself too hardが行動や努力の量に焦点を置くのに対し、put pressure on oneselfは精神的な重圧そのものに焦点がある表現です。

Note|put pressure on oneself / feel under pressure / be hard on oneself の違いを見分ける

「プレッシャー」を扱う英語表現は一つではなく、誰の視点に立つか、どのタイミングの話かによって使い分けが必要です。

put pressure on oneselfは、フィルが娘について「puts so much pressure on herself」と評したように、周りが何も言わなくても本人が自分の基準で自分を追い詰めてしまう状態を指します。これに対しfeel under pressureは、締め切りや上司の期待といった外側の状況にさらされて重圧を感じている状態を表す言い方で、主語が「圧力をかける側」ではなく「圧力を受ける側」に回っています。一方でbe hard on oneselfは時間軸が異なり、テストの結果や仕事の出来など、何かが終わった後に自分を責める場面で使われます。例えば試験前に「自分を追い込みすぎている(put pressure on oneself)」友人が、結果が出た後に「自分を責めすぎている(being too hard on oneself)」という形で、同じ人物の心理が場面ごとに違う表現へと切り替わっていくのが、この3表現の関係です。

アレックスのように、結果が出る前から自分にプレッシャーをかけてしまうタイプの人を描写するなら、迷わずput pressure on oneselfを選ぶのが的確です。

誰が重圧をかけているのか、それがいつの段階の話なのかを意識するだけで、3つの表現の輪郭がはっきり見えてきます。並べて覚えておくと、状況ごとの使い分けに迷わなくなります。

まとめ|自分にかける重りを、一言で

put pressure on oneselfは、誰かに強いられたのではなく、自分自身で自分を追い込んでしまう内発的な重圧を表す表現です。

結果を出す前の緊張や、完璧を目指すあまりの空回りを説明するときに、日常会話でもすっと使える一言です。

顎のクセという小さなサインから娘の緊張を読み取り、それを頭ごなしに否定せず受け止めていたクレアとフィルの様子には、家族がお互いの癖や性格を日頃からよく見ているという距離感がにじんでいました。

自分や周りの人が結果を出す前から気を張っている場面に出会ったときのために、この表現を会話の引き出しに加えておいてください。

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