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うまくいかなかったことを前にして、自分の側の落ち度を認めるかどうか、迷う場面があります。
そんな場面で使える「take responsibility」を、『モダンファミリー』シーズン4第7話の後半、大学の懲戒に関する聴聞でヘイリーが弁明の言葉を述べる場面から、一緒に見ていきましょう。
「take responsibility」の意味とニュアンス
take responsibility
意味:責任を取る、責任を引き受ける
take responsibility は、自分の行動や、その結果について、責任を自分のものとして引き受けることを表します。take(手に取る)と responsibility(責任)の組み合わせで、責任という荷物を自分の手で持ち上げるような動きが、そのまま意味になっています。
ふつうは take responsibility for + 名詞/動名詞の形で、何についての責任かを for のあとに置きます。take responsibility for the mistake(そのミスの責任を取る)、take responsibility for making the plan(計画を立てたことの責任を取る)のように使います。台本の it’s time I take some responsibility は、for 以下を省いた形で、同じ発言の中で述べた内容から、何の責任かが分かる使い方です。
責任の度合いは、some responsibility(いくらかの責任)、full responsibility(全面的な責任)のように、語を添えて調整できます。誰の責任なのかは主語で示し、I take responsibility のように、自分の責任として引き受けるときは主語を I にします。
【ここがポイント!】
- 「take responsibility」の核は、責任という荷物を自分の手で引き受ける動き
- 何についての責任かは for のあとに置き、文脈から明らかなら省ける
- some や full を添えると、引き受ける責任の度合いを調整できる
『モダンファミリー』S04E07のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
大学の懲戒に関する聴聞の場面です。学生本人が話す決まりの中で、弁護士のミッチェルが静かに聞くだけならと申し出ます。エイダンが応じ、ミラーはエイダンをたしなめてヘイリーに弁明を促します。ヘイリーの発言に出てくる責任についての言葉に注目です。
Mitchell: What if I just sat in this chair and I was really super quiet and I just listen?
(この椅子に座って、ものすごく静かにして、ただ聞いているだけならどうでしょう?)Aidan: I’ll allow it.
(認めよう。)Dean Miller: Knock it off, Aidan. Miss Dunphy, is there anything you would like to say in your defense?
(いい加減にしなさい、エイダン。ダンフィーさん、弁明として何か言いたいことはありますか?)Haley: I am very, very sorry. I’ve made a lot of bad decisions since I’ve been here, and it’s time I take some responsibility.
(本当に、本当に申し訳ありません。ここに来てから、私は悪い判断をたくさんしてきました。そろそろ責任を取るべき時です。)Modern Family Season4 Episode7 (Arrested)
シーン解説と心理考察
ミッチェルの What if I just sat in this chair and I was really super quiet and I just listen?(この椅子に座って、ものすごく静かにして、ただ聞いているだけならどうでしょう?)は、発言できない立場でも同席したいという提案です。エイダンが I’ll allow it.(認めよう)と応じると、ミラーが Knock it off, Aidan.(いい加減にしなさい、エイダン)とたしなめ、Miss Dunphy, is there anything you would like to say in your defense?(ダンフィーさん、弁明として何か言いたいことはありますか?)とヘイリーに向き直ります。Knock it off は、相手の言動をやめさせるときの言い方で、ここではエイダンに向けられています。
ミラーから弁明を促されたヘイリーの発言の中に、I am very, very sorry.(本当に、本当に申し訳ありません)と、I’ve made a lot of bad decisions since I’ve been here, and it’s time I take some responsibility.(ここに来てから、私は悪い判断をたくさんしてきました。そろそろ責任を取るべき時です)という言葉があります。謝罪の言葉に続けて、自分の判断を振り返り、責任を引き受けると言い切る流れが、ひとつの発言の中に並んでいます。
it’s time I take… は、そろそろそうするべき時だという言い方で、引き受ける姿勢を示す形です。some が入ることで、いくらかの責任を引き受けると述べる形になっています。弁明を促される場で、悪い判断をしてきたと自分から言い切る点が印象的です。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
take(手に取る)と responsibility(責任)で、責任という荷物を、誰かに渡さずに自分の腕で持ち上げる絵を思い浮かべてみましょう。重い荷物を抱えたまま立つ動きが、そのまま「引き受ける」という意味につながります。
ヘイリーの it’s time I take some responsibility も、荷物のうち自分が抱える分を持ち上げる、という絵として重ねられます。some が付くことで荷物のいくらかを持つ絵になり、full を付ければ荷物を丸ごと抱える絵になります。
荷物を持ち上げる手の動きとして覚えておくと、take という動詞が選ばれている理由も見えてきます。for のあとに、荷物の中身を置く、と考えれば、何についての責任なのかも整理できます。
例文で覚える「take responsibility」
ミスを認める場面から、チームで問題を引き受ける場面まで使える take responsibility を、3つの例文で確認していきましょう。
I take full responsibility for the mistake in the report.
(報告書のミスは、すべて私の責任です。)
上司にミスを報告するビジネスの場面です。full を添えると、責任を全面的に引き受ける言い方になります。
He refused to take responsibility for the delay and blamed the weather.
(彼は遅れの責任を認めず、天気のせいにした。)
同僚の態度を説明する日常の場面です。refuse to のあとに take responsibility を置くと、引き受けない姿勢を表せます。blamed the weather のように、責任の行き先を別のものに移す動きと対になっている点も分かります。
A: Who is going to fix this?
B: I will. I should take responsibility since I made the plan.
(A:誰が直すの?)
(B:私がやるよ。計画を立てたのは私だから、責任を取るべきだと思う。)
チームで問題を引き受ける往復の会話です。since のあとに理由を添えると、責任を引き受ける根拠まで伝わります。I should のように should を添えると、断定しすぎず、自分から引き受ける姿勢が柔らかく伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
take the blame
(責めを負う、非難を引き受ける)
take the blame は「悪かったのは自分だ」と非難を引き受ける言い方で、take responsibility は結果への責任を引き受けることに焦点があります。
own up to
((失敗などを)素直に認める)
own up to は間違いを認める行為そのものに焦点があり、take responsibility は認めた内容を自分の責任として引き受ける点に焦点があります。
be responsible for
(〜に責任がある、〜を担当している)
be responsible for は責任のある状態を表し、take responsibility は責任を自分から引き受ける動きを表します。She is responsible for the sales team.(彼女は営業チームを担当している)のように、担当や役割を表す場面でも使われます。
Note|take responsibility、take the blame、own up toの焦点の違い
自分の落ち度を認める言い方は、ほかにもあります。take responsibility に近い表現を、ミスを謝る場面で並べてみましょう。
take responsibility は、起きた結果を自分のものとして引き受けることに焦点があります。I take responsibility for the delay.(遅れの責任は私にあります)のように、結果と自分の関係を述べる言い方です。
take the blame は、悪かったのは自分だと、非難を引き受けることに焦点があります。I’ll take the blame.(責めは私が負います)のように、周りからの批判を代わりに受ける場面にも使えます。own up to は、間違いを素直に認める行為そのものに焦点があります。He owned up to his mistake.(彼は自分の間違いを認めた)のように、認める動作を描きます。
同じミスを謝る場面でも、結果を引き受けるなら take responsibility、非難を受け止めるなら take the blame、間違いを認めるなら own up to と、焦点で選び分けられます。
ヘイリーの it’s time I take some responsibility は、悪い判断をしてきたと述べたうえで、その責任を引き受けると言う形です。認めたあとに引き受ける、という順序がひとつの文の中に収まっています。take responsibility は主語が自分から責任を手に取る動きを表すため、誰が引き受けるのかが文の中で分かりやすい表現です。
焦点を見分ければ、言葉の選び方も定まります。
まとめ|責任という荷物を、自分の手で持ち上げる
take responsibility は、自分の行動やその結果について、責任を自分のものとして引き受ける表現です。take が手に取る動き、responsibility が責任で、荷物を自分の腕で抱える絵がそのまま意味になります。
何についての責任かは for のあとに置き、文脈から分かる場合は省けます。some や full を添えれば、引き受ける度合いも調整できます。take the blame や own up to と並べて、結果を引き受ける、非難を受け止める、間違いを認めると、焦点で使い分けられる点も手がかりになります。
聴聞の場で、悪い判断をしてきたと述べたうえで、そろそろ責任を引き受けると言い切ったヘイリーの発言は、この表現の型がそろった一文でした。荷物を持ち上げる絵と一緒に、表現の引き出しに加えてみてください。


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