「keep something to ourselves」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E15で学ぶ英会話

「keep something to ourselves」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

うっかり知ってしまった出来事を、「ここだけの話にしておこう」と仲間内で決めたことはありませんか。

そんな場面にぴったりの「keep something to ourselves」を、『モダンファミリー』シーズン5第15話の終盤、車内でジェイがルークの行き違いを「俺たちだけの秘密にしておこう」と持ちかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「keep something to ourselves」の意味とニュアンス

keep something to ourselves
意味:〜を自分たちだけの秘密にしておく、〜は口外しないでおく

keep something to ourselvesは、ある情報や考えを、自分たちの間にとどめて外に出さないことを表す言い方です。keepは「保つ」、to ourselvesは「自分たちだけに」を表す語で、情報が外へ出ていかず、その場の人たちの中にとどまっている様子を思い浮かべると意味がつかめます。

ourselvesの部分は、話し手を含む複数人を表します。一人だけで胸にしまうなら、keep something to myselfのように形が変わり、「自分の中にしまっておく」という意味になります。複数の人で秘密を共有する場合は、ourselvesを選びます。

Let’s keep this to ourselves.のように、Let’sで始めると、その場の全員に向けた提案になります。誰かに口止めするというより、みんなで黙っておこうと持ちかける、やわらかな調子です。家族や友人の間で、外に出したくない事実を共有するときに使える表現です。

keep something to ourselvesは、隠しごとの重さを強調するのではなく、単に外へ出さないという行為を淡々と表せる言い方です。訳すときも、「秘密にする」「口外しない」「胸にしまう」のうち、場面に合う穏やかな言葉を選べます。事情を知っている人たちの間で、話をとどめておく、という落ち着いた響きで使えます。

【ここがポイント!】

  • 「keep something to ourselves」の核は、情報を自分たちの間にとどめて、外に出さないこと
  • 秘密にする人数に合わせて、myself、ourselvesなどの再帰代名詞が変わる
  • Let’sで始めると、みんなで黙っておこうと持ちかけるやわらかな提案になる

『モダンファミリー』S05E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

車の中で、ジェイ、フィル、ルークの3人が言葉を交わす場面です。試合の後、ジェイはルークが息を詰まらせたあの子を助けたと思って讃えますが、フィルの指摘をきっかけに、ルーク自身の事情が語られます。ジェイの最後の発言でkeep that to ourselvesが登場します。

Jay: You impressed me today, Luke. That kid started choking. You didn’t see a rival or a chance to fight your family’s stupid battles. You just saw somebody who needed help. And that makes you the biggest man in this whole car.
(今日は感心したぞ、ルーク。あの子が息を詰まらせ始めた。お前は相手をライバルとも、家同士の下らない争いを戦う機会とも見なかった。ただ助けが必要な相手を見たんだ。だからお前はこの車の中で一番立派な男だ。)

Phil: You just attacked him, didn’t you?
(お前、あいつに襲いかかっただけだろ?)

Luke: He made that choke sign. I thought he was mocking my wrestling.
(あいつが首を絞めるしぐさをしたんだ。僕のレスリングをバカにしてると思って。)

Jay: Let’s go ahead and keep that to ourselves.
(それは俺たちだけの秘密にしておこう。)

Modern Family Season5 Episode15 (The Feud)

シーン解説と心理考察

ジェイの長い一言は、ルークが相手をライバルとも、家同士の争いを戦う機会とも見なさず、ただ助けが必要な相手を見たのだ、という讃え方でできています。言葉を重ねて持ち上げているぶん、その後に続くフィルの一言との落差が際立ちます。

フィルの「お前、あいつに襲いかかっただけだろ?」という指摘に、ルークは、相手が首を絞めるしぐさをしたので、自分のレスリングをバカにしていると思った、と答えます。ジェイが思い描いたルークの動機と、ルーク本人が語る動機が食い違っていることが、ここではっきりします。

その食い違いを受けて、ジェイが口にするのが「Let’s go ahead and keep that to ourselves.」です。讃えた直後に事実が違ったと分かっても、ジェイは訂正して広めるのではなく、その場の3人の間にとどめる道を選びます。thatが指しているのは、ルークが相手に襲いかかったというフィルの指摘とルークの説明で、それを自分たち3人の間にとどめようとする一言に、その場をおさめようとする調子がにじみます。

また、「go ahead and」が入ることで、迷う様子を見せずに話を先へ進める、という穏やかな押しの調子が加わっています。「秘密にしておこう」という提案が、決定事項のように響く点も、この一言の特徴です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

自分たちの手のひらの中に、その話をぎゅっと握りしめて、外に出さない場面を思い浮かべてみましょう。keep(保つ)とto ourselves(自分たちだけに)の組み合わせで、情報が外へ出ていかないイメージができあがります。

車内の3人が交わした最後の一言も、握りしめた話を手のひらの中にしまう合図のようなものでした。手のひらの持ち主が「私」ならmyself、「私たち」ならourselvesと、握りしめている人の人数を数えるつもりで覚えておくと、再帰代名詞の使い分けも迷いません。

「ourselves」は「私たち自身」という言葉です。話し手を含めた輪のように思い浮かべてみましょう。輪の内側にとどめるイメージが重なるので、輪の外へ出ない話、と覚えると意味が結びつきます。

例文で覚える「keep something to ourselves」

秘密や考えを外に出さない場面で使えるkeep something to ourselvesを、3つの例文で確認していきましょう。

Let’s keep this to ourselves until the announcement.
(発表があるまで、この話は私たちだけの秘密にしておこう。)
社内の情報を共有しつつ、口止めする職場の場面です。untilで期限を添えると、いつまで黙っておくのかがはっきりします。

I’ll keep my opinion to myself.
(自分の意見は胸にしまっておくよ。)
意見を言わずにおく日常の場面です。主語がIなので、再帰代名詞がmyselfに変わります。

A: Did you tell anyone?
B: No, I kept it to myself.
(A:誰かに話した?)
(B:いや、自分の中にしまっておいた。)
秘密を守ったことを伝える会話です。過去形のkeptにすると、すでに黙っていたという報告になります。

あわせて覚えたい関連表現

keep it under one’s hat
(内緒にしておく)
keep it under one’s hatは、「内緒にする」ことをたとえで表す、くだけた言い方です。keep something to ourselvesは、直訳に近い形で、より広く使えます。

keep mum
(黙っている)
keep mumは、口をつぐんで何も言わないことを表します。keep something to ourselvesは、特定の内容を外に出さないことに焦点があります。

between you and me
(ここだけの話だが)
between you and meは、話し始めに置く前置きです。keep something to ourselvesは、秘密にする行為そのものを表します。

Note|主語で形が変わる「to + 再帰代名詞」の使い分け

keep something to ourselvesのourselvesは、誰が秘密にするのかによって形が変わります。

主語がIならmyself、Youならyourself、Heならhimself、Theyならthemselvesと、主語に合わせて再帰代名詞を選びます。たとえばI’ll keep it to myself.は「自分の中にしまっておく」、Let’s keep it to ourselves.は「私たちだけの秘密にしておく」という意味になり、秘密を握る人の範囲が、再帰代名詞の形で示されます。複数の人が秘密を共有する場合には、ourselvesのほかにyourselvesやthemselvesも使えます。Please keep the details to yourselves.なら、聞き手の複数人に向けた「皆さんの中にとどめておいてください」という依頼になります。ジェイの「Let’s go ahead and keep that to ourselves.」は、3人の合意を持ちかけているので、ourselvesが選ばれています。また、Let’s go ahead andは、行動を前へ進める穏やかな提案の言い出しです。

再帰代名詞の形を見るだけで、誰が秘密を守るのかが分かります。会話の中で聞き取るときも、myselfなのかourselvesなのかに耳を向けると、秘密を握る人の範囲が分かります。

秘密にする人の範囲は、代名詞の形が教えてくれます。

まとめ|自分たちの間にとどめる、という選び方

keep something to ourselvesは、ある情報や考えを、自分たちの間にとどめて外に出さないことを表す言い方です。誰が秘密にするのかによって、myselfやourselvesなどの再帰代名詞が変わります。

家族や友人同士で外に出したくない事実を共有する場面でも、職場で情報の扱いを頼む場面でも使えるため、秘密や口止めの話題で活躍します。Let’sで始めれば、みんなで黙っておこうと持ちかける、穏やかな提案にもなります。

讃えた直後に行き違いが分かっても、その場の3人の間にとどめる道を選ぶジェイの一言には、場をおさめようとする調子がぎゅっと詰まっていました。表現の引き出しに加えてみてください。日常の内緒話から職場の情報管理まで、幅広く使えます。

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