海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン4第14話では、ロスからの電話で、彼がエミリーとバーモントに出かけていることが分かります。知らせを聞いたその場の仲間の反応から、「なぜそんなに気にするの?」という問いまで、会話が続いていきます。
電話の中身をその場の人に伝える言い方、人をかばう言い方、気にしている理由を聞かれたときの返し方を、登場する場面の順に見ていきます。
「What’s he saying?」電話の中身をその場で伝える
翌朝、チャンドラーとジョーイの部屋で電話が鳴り、モニカが出ます。相手がロスだと分かると、チャンドラーは Let me talk to him.(代わってくれ)と言いますが、モニカは電話の内容に驚いて Oh, my God! と声を上げます。そこからの会話です。
Phoebe: What’s he saying?
(何て言ってるの?)
Monica: He’s with Emily at a bed and breakfast in Vermont.
(エミリーと一緒に、バーモントのB&Bにいるんだって。)
Phoebe: What? Oh, my God!
(えっ?うそでしょ!)
Rachel: What? Who the hell is Emily? No!
(なに?エミリーって一体誰……うそ!)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)
What’s he saying? は、電話で話している人に「相手は何て言ってるの?」と聞く問いです。通話がまだ続いているので、say を現在進行形にしています。モニカの He’s with A at B. は、「Aと一緒にBにいる」と、誰とどこにいるかを一度に伝える形です。電話の中身をそばの人に伝えるときは、このように主語を he や she にして、相手の話を言い換えて伝えることもできます。
bed and breakfast は、宿泊と朝食がセットになった小さな宿を指すことが多い言葉で、B&B とも略されます。レイチェルは、エミリーとは誰なのかと問いかけたあと、No! と続けます。Who the hell is ~? の the hell は、疑問詞のあとに置いて驚きや苛立ちを強めるくだけた言い方です。エミリーは前の晩にレイチェルが付き添う約束をしていた相手で、その役をレイチェルに頼まれて代わったのがロスでした。
「Who wouldn’t be miserable?」第一印象の悪かった人をかばう
場面は電話の向こう、バーモントにいるロスに移ります。エミリーについて、ロスはこう話しています。
Ross: When we first met her
(最初に会ったとき)
Ross: She was soaking. Her feet were wet. Who wouldn’t be miserable?
(彼女、ずぶ濡れだったんだ。足も濡れてた。誰だって不機嫌になるだろ?)
Ross: I’m telling you, once I got her into a dry pair of shoes she was a totally different person.
(ほんとだって。乾いた靴をはかせたら、まるで別人になったんだ。)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)
soaking は「ずぶ濡れの」という意味で、soaking wet の形でも使われます。Who wouldn’t be ~? は「〜にならない人なんているか?」という反語の疑問文で、「誰だって〜になる」と言いたいときに使います。相手の不機嫌には理由があったと示し、その人をかばう働きをしています。I’m telling you, は「本当だって」と、自分の話を信じてほしいときに添える前置きです。
once は接続詞として「いったん〜すると」という意味で使われています。a totally different person は「まるで別人」で、印象ががらりと変わったことを表します。前の晩、戸口に来たエミリーはレイチェルの話を聞いて皮肉を言い、帰ろうとしていました。その相手について、ロスは濡れていたことを理由に挙げて説明しています。このあとエミリーに呼ばれ、ロスは電話を切ります。
「Why do you care so much anyway?」と聞かれたときの返し
電話が切れたあと、レイチェルは She was horrible.(ひどい人だったのに)と言います。そこでモニカが問いかけます。
Monica: Why do you care so much anyway?
(そもそも、なんでそんなに気にするのよ?)
Rachel: I don’t care.
(気にしてないわよ。)
Rachel: I’m just upset that I’m getting nowhere with Joshua that… you know what?
(ただ、ジョシュアとちっとも進展がないからイライラしてるだけ……っていうか、あのね。)
Rachel: Still, you do not just meet someone and go flitting off to Vermont.
(それでも、会ったばかりの人とバーモントにふらっと出かけたりしないものよ。)
Monica: Well, when you first met Barry, you flitted off to Vail.
(あら、あなただってバリーと出会ったとき、ベイルにふらっと出かけたじゃない。)
Rachel: Oh, would you just for once not remember every little thing?
(もう、たまには細かいことまで全部覚えてるの、やめてくれない?)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)
Why do you care so much anyway? の anyway は「そもそも」と、話の前提に立ち返って問う働きをしています。レイチェルはまず I don’t care. と否定し、続けて I’m just upset that ~(ただ〜でイライラしているだけ)と、ジョシュアとの進展がないことを理由に挙げます。否定してから別の事情を示す、という返し方です。
flit off to ~ は、flit(ひらひらと飛び回る)に off to が付いて、「〜へ軽い調子で出かけていく」という意味になります。モニカは同じ動詞を使い、レイチェルが以前婚約していたバリーとの昔の旅行を持ち出しました。Would you just for once not ~? は「一度くらい〜しないでくれる?」と、相手に頼む形をとった言い返しです。
レイチェルが部屋を出たあと、チャンドラーに When’s he getting back?(いつ戻るの?)と聞かれ、モニカは2、3日だと答えます。
まとめ|知らせを伝える英語と、問われたときの返し
What’s he saying? と He’s with A at B. で電話の中身を伝え、Who wouldn’t be ~? で人をかばい、Why do you care so much anyway? に I don’t care. と I’m just upset that ~ で返す流れを見てきました。問いと返しを組で覚えると、会話の流れがつかみやすくなります。
仲間たちの朝のやりとりを観ながら、英語の受け答えを楽しんでいきましょう。
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