「I’m finally where you are.」気持ちの整理がやっと追いついたと伝える英語|『フレンズ』S04E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I'm finally where you are.」気持ちの整理がやっと追いついたと伝える英語|『フレンズ』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第14話には、以前付き合っていたロスとレイチェルが、お互いの新しい出会いについて言葉を交わす場面が二度あります。どちらの場面にも、気持ちの段階を「場所」にたとえる英語が出てきます。

気持ちの整理がついたかどうかは、日本語でも言葉にしにくいものです。move on、there、where you are といった言い方を、二つの場面から順に見ていきます。

目次

「I thought we had moved on」関係が先へ進んだと確かめる

ウォルサムさんのめいのエミリーをオペラに連れていく役を、レイチェルはロスに頼みます。ロスは「会ったこともない子を俺が連れていって、そのあいだに君はクラブで男といちゃつくのか」と返し、すぐには引き受けません。エミリーが戸口に来ている中で、レイチェルはこう続けます。

Rachel: Okay, Ross, please come on. I thought we had moved on.
(ねえ、ロス、お願いだから。私たち、もう先に進んだと思ってたのに。)
Rachel: I thought we had gotten to a place where we could be happy for each other. Was that just me?
(お互いのことを喜び合えるところまで来たと思ってた。そう思ってたのは私だけ?)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

move on は、終わったことにとらわれずに次へ進むことを表す句動詞です。別れや失敗のあとについて言う場合は、日本語の「吹っ切れる」に近い意味で使われることもあります。ここでは I thought we had moved on. と過去完了で言い、「もう先に進んだと思っていた」と、自分の認識を相手に確かめる形になっています。

get to a place where ~ は「〜できるところまで来る」という意味で、place は実際の場所ではなく、関係や気持ちの段階を指しています。レイチェルが言う段階は、お互いのことを喜び合えること(be happy for each other)です。最後の Was that just me? は「そう思っていたのは私だけ?」と、相手も同じ認識かどうかを問いかける短い一言です。この頼みのあと、ロスは付き添いを引き受けます。

「I admit I wasn’t quite there」まだ追いついていなかったと認める

場面はカフェのセントラルパークに移ります。エミリーとバーモントへ出かけていたロスが店に来て、フィービーに旅の感想を聞かれます。

Phoebe: Hey, oh, how was Vermont?
(ねえ、バーモントはどうだった?)
Ross: Emily is…
(エミリーは……)
Ross: Incredible. I mean, there are no words to describe her.
(最高だよ。つまり、言葉じゃ言い表せないんだ。)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

There are no words to describe ~ は「〜を表す言葉がない」と、言葉にできないほどだと伝える言い方です。このあとロスはレイチェルに You were so right.(君の言うとおりだった)と声をかけ、レイチェルが前に言っていたことを持ち出します。

Ross: I mean, I… I-I admit I wasn’t quite there.
(つまり、俺は……正直に言うと、まだそこまで行けてなかったんだ。)
Ross: You know? I mean, the thought of you and that, that Josh guy…
(わかるだろ?つまりさ、君と、あの、あのジョシュってやつのことを考えると……)
Rachel: Joshua.
(ジョシュアよ。)
Ross: At that club, dancing, having a good time. The thought of it kind of… You know?
(あのクラブで踊って、楽しくやってるって考えたら、なんかこう……わかるだろ?)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

I admit ~ は「〜だと認める」と、言いにくいことを打ち明けるときの前置きです。I wasn’t quite there. の there は、レイチェルの言う「お互いを喜び合える段階」を指しています。quite を入れることで「完全にはそこまで行っていなかった」となり、まったく違ったわけではないという含みが出ます。

The thought of it kind of… You know? は、「そう考えると、なんか……」と言いかけて、続きを相手に察してもらう言い方です。どんな気持ちだったのかをロスは言葉にしていません。その途中でレイチェルが「ジョシュア」と名前を言い直す、短いやりとりもはさまっています。

「I’m finally where you are」同じところまで来たと伝える

ロスは話をこう締めくくります。

Ross: I’m totally there. I’m finally where you are.
(完全にそこまで来た。やっと君と同じところまで来たんだ。)
Rachel: Oh, thank goodness.
(ああ、よかった。)
Ross: Yeah, and… and thank you for Emily.
(ああ、それと……エミリーのこと、ありがとう。)
Rachel: Oh, no problem. I’m so glad I could help. You know, happy for you.
(ああ、どういたしまして。力になれてすごくうれしい。ほら、よかったね。)
Ross: Happy for you.
(よかったな。)
Rachel: Oh, no. Happy for you.
(ううん、よかったのはそっちよ。)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

I’m totally there. は、さきほどの I wasn’t quite there と対になる言い方で、quite を totally に替えて「完全にその段階に来た」と伝えています。続く I’m finally where you are. の where you are は「君のいるところ」、つまりロスの言い方では、レイチェルが先にいるとされる気持ちの段階です。finally が入ることで、遅れてやっと追いついたという流れが表れます。

thank you for ~ は、ここでは for のあとに人の名前を置いて、「〜を紹介してくれて(会わせてくれて)ありがとう」という意味で使われています。レイチェルの No problem. I’m so glad I could help. は、お礼への返しとして使われることの多い組み合わせです。Happy for you. は I’m happy for you の主語を省いた形で、「よかったね」と相手の幸せを喜ぶ一言です。最後は二人がこの短い一言を何度か言い合う形で場面が終わります。

まとめ|気持ちの段階を場所で表す英語

move on、get to a place where ~、I wasn’t quite there、I’m finally where you are と、気持ちの段階を場所や移動にたとえる言い方を見てきました。there や where you are が何を指すかを押さえると、こうした会話の流れが読み取りやすくなります。

ロスとレイチェルの二つの場面を観ながら、言葉の選び方を味わってみましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。

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