予定がかち合ったとき、友達に自分の代わりを頼み込む英語|『フレンズ』S04E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 予定がかち合ったとき、友達に自分の代わりを頼み込む英語|『フレンズ』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第14話では、レイチェルが同じ夜に二つの約束を抱えてしまいます。先に引き受けたオペラの付き添いを誰かに代わってもらおうと、その場にいた友達に次々と頼んでいく流れです。

頼みごとの英語は、事情を打ち明ける一言から始まります。助けを求める言い方、頼みの中身を言い直される場面、相手に予定の変更を告げる切り出し方を、順に見ていきます。

目次

「Help me!」先約があると打ち明けて助けを求める

売り場でジョシュアの服選びを手伝っている途中、レイチェルはウォルサムさんから、ロンドンから来ているめいのエミリーに今夜オペラで付き添ってほしいと頼まれ、引き受けます。そのあとジョシュアに今夜の予定を聞かれると、レイチェルは No. Nothing!(ううん、何も!)と答え、彼が出資したクラブのオープンへの誘いに応じます。

場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移り、レイチェルはモニカに事情を話します。

Monica: Uh-oh, what’s the matter?
(あらら、どうしたの?)
Rachel: Joshua invited me to this fancy club opening tonight.
(ジョシュアに、今夜のおしゃれなクラブのオープンに誘われたの。)
Rachel: Ooh, but I already told Mr. Waltham that I would take his niece to the dumb old opera, so…
(うう、でもウォルサムさんに、めいっ子をあの退屈なオペラに連れていくってもう言っちゃったのよ、だから……)
Rachel: What are you going to do?
(仕方ないわよね?)
Monica: I don’t know, sweetie.
(さあ、どうかしらね。)
Rachel: No! Help me!
(違うの!助けてよ!)
Monica: I can’t. I have to work.
(無理よ。仕事があるの。)
Rachel: Phoebe…?
(フィービー……?)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

What’s the matter? は、相手の様子を見て「どうしたの?」と声をかける問いです。レイチェルの I already told A that I would ~ は「〜するとAにもう言ってしまった」という形で、先約があることを伝えています。

続く What are you going to do? は、ここでは文字どおり相手の予定を聞く質問ではありません。「どうしようもないよね」というあきらめの言い方として使われることの多い表現です。

モニカがそれに合わせて「さあね」と返すと、レイチェルは No! Help me! と言い直し、助けてほしいという本題をはっきり口にします。モニカの I can’t. I have to work. は、断りの一言に理由を添えた短い返事です。I can’t だけで終わらせず、続けて自分の事情を短く示す形です。

「You want me to ~ so you can ~?」頼みの中身を言い直して確かめる

フィービーにも頼めず、レイチェルはジョシュアに会いたい理由を皆に話します。ドアをノックする音がしてエミリーが来たらしいと分かると、レイチェルは同じ部屋にいたロスに頼みます。

Rachel: No, wait, wait, wait. Ross, please!
(待って、待って、待って。ロス、お願い!)
Ross: You want me to take some girl I’ve never met to the opera so you can go to a club and flirt with some guy? Hmm.
(会ったこともない子を俺がオペラに連れていって、そのあいだに君はクラブで男といちゃつくってこと?ふーん。)
Ross: Yeah, that-that is a toughie…
(うん、そ、それは難問だな……)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

You want me to A so you can B? は、「私がAをして、そのあいだにあなたがBをするってこと?」と、頼みの中身を自分の言葉で言い直して確かめる形です。引き受ける前に、何を負担することになるのかを並べ直して確かめる働きがあります。ロスの言い方は、自分の負担と相手の目的を一文で並べています。

toughie は tough one と同じく「難しい問題」を指すくだけた語です。that is a toughie と言えば、即答を避けて「それは悩ましいね」と返す言い方になります。ロスが本気で迷っているのか、わざと言っているのかは作中で言い切られていません。このあとレイチェルがさらに頼み込み、ロスは引き受けます。

「There’s been a teeny, teeny change of plans」相手に予定の変更を告げる

モニカがドアを開けると、そこにエミリーが来ていました。レイチェルは名乗ったあと、こう切り出します。

Rachel: There’s been a teeny, teeny change of plans. Turns out I’m not free tonight, so…
(ほんのちょっとだけ予定が変わったの。今夜、私の都合がつかなくなっちゃって、だから……)
Emily: Really? Well, that’s just lovely, isn’t it?
(そうなの?まあ、それは素敵ね。)
Emily: I must have missed your call even though I didn’t leave the flat all day.
(一日じゅう部屋から出なかったのに、きっとあなたの電話に気づかなかったのね。)
Friends Season4 Episode14(The One with Joey’s Dirty Day)

There’s been a change of plans. は「予定が変わった」と、変更を切り出すときに使われることの多い言い方です。レイチェルは teeny, teeny(ほんのちょっと)を重ねて、変更が小さいことを強調しています。Turns out は It turns out の It を省いた形で、「実は〜だと分かった」と事情を後から知ったように伝える前置きです。

エミリーの That’s just lovely, isn’t it? は、言葉どおりにほめているのではなく、皮肉として働いています。続く I must have missed your call even though ~ は、「〜だったのに、電話に気づかなかったのね」と言う形で、事前の連絡がなかったことを指摘しています。直接責めずに、相手の落ち度を浮かび上がらせています。エミリーは帰ろうとし、レイチェルがあとを追いかけます。

まとめ|代わりを頼むときの英語

What’s the matter? から始まる打ち明け、Help me! と本題を言い直す一言、You want me to ~ so you can ~? という確かめの返し、There’s been a change of plans. という変更の切り出し方を見てきました。頼む側と頼まれる側の両方の言い方を知っておくと、予定調整の会話が追いやすくなります。

レイチェルの一夜の奔走を観ながら、頼みごとの英語を身につけていきましょう。

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