昔の50ドルの貸し借りを持ち出す場面の英語|『メンタリスト』S04E19で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 昔の50ドルの貸し借りを持ち出す場面の英語|『メンタリスト』S04E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第19話には、昔の50ドルをめぐる言い合いが、離れた場面で繰り返し顔を出します。持ち出す言い方、覚えていないという返し、借りを認めるかどうかの攻防が、短い台詞の中に収まっています。

借りの金額、時期、覚えているか、認めるかどうかを言葉にする形を、台詞に沿って順に見ていきます。「覚えていない」「大目に見る」といった受け答えの流れにも注目します。

目次

「still owes me」昔の50ドルを持ち出す言い方と、覚えていないという返し

人物の紹介が交わされる流れの中で、昔いっしょにカーニバルの巡業をしていたという話が出ます。そのあとに、昔の50ドルが話題になります。

— Mentoring, huh? Well, that’s great. Used to be this guy was so tight he wouldn’t tell you the time.
(指導してるって?そりゃいい。昔はこいつ、時間も教えないくらいケチだったのにな。)
— Uh, still owes me 50 bucks from, what, 16 years ago?
(えっと、16年前の、ほら、50ドルをまだ返してもらってないんだが?)
— I don’t remember this 50 bucks.
(その50ドルなんて、覚えてないな。)
— Of course you don’t. You know what?
(だろうな。あのさ。)
— I’m gonna let that slide.
(まあ、それは大目に見ておくよ。)
The Mentalist Season4 Episode19 (Pink Champagne on Ice)

Mentoring, huh? の huh は、相手の言葉を受けて軽く確かめる合いの手です。Used to be ~ は It used to be that ~ の出だしが省かれた形で、「かつては〜だった」と昔の様子を振り返ります。so tight he wouldn’t tell you the time は so ~ that … の that が落ちた形で、時間すら教えないほどだった、という程度を表します。tight は、この流れでは出し惜しみ、つまりケチの意味合いで使われているように読めます。

owe A B は「AにBを借りている」「AにBを払う義務がある」という形です。still owes me 50 bucks は、主語が省かれ、still が「いまだに」を加えています。from, what, 16 years ago の what は、年数を思い出すように挟む間の言葉です。bucks はドルをくだけて言う語です。

返事の I don’t remember this 50 bucks. は、this を置いて「その50ドルのこと」と、持ち出された件を指します。Of course you don’t. は「覚えていないだろうな」という受け止めです。

let that slide は、問題にせず見逃すことを表します。この場面では、持ち出した件を流す形で終わっています。

「Plus 50 bucks.」借りがあると認める言い方と、額を足す言い方

もう一つの場面は、エピソードの終盤近くです。感謝の言葉のあとで、50ドルの話が再び出ます。

— We can never thank you enough. I owe you big-time.
(どれだけ感謝してもしきれない。この借りは大きいよ。)
— True. Big-time. Plus 50 bucks.
(そのとおり。大きいぞ。それに50ドルを足してな。)
— You said you’d let that slide.
(大目に見るって言っただろ。)
— Ah, so you do admit that you owe me.
(ほう、俺に借りがあるってことは認めるわけだ。)
The Mentalist Season4 Episode19 (Pink Champagne on Ice)

We can never thank you enough. は「どれだけ感謝しても足りない」という言い方です。I owe you big-time. の big-time は「大いに」を表します。

そこに Plus 50 bucks. が足されます。plus は「それに加えて」で、感謝の借りに、具体的な額を重ねています。次の You said you’d let that slide. は、you’d が you would の短縮で、前に出た「流す」という言葉を引き合いに出す形です。

so you do admit that ~ の so は「つまり」「それなら」と話をつなぐ役割です。do は admit を強めて、「確かに認めるんだな」という念押しになります。admit that + 文 で「〜だと認める」を表します。

「When did I first incur this debt?」いつの借りかを言い合う

「借りを認めた」と返されたあと、同じ会話は、その借りがいつできたのかという言い合いに進みます。

— No. Wait, when did I first incur this debt, anyhow?
(いや、待てよ。そもそも、いつこの借りを負ったんだ?)
— You were opening for me in Kansas City. I think it was ’93.
(カンザスシティで、俺の前座をやってただろ。確か’93年だ。)
— Opening for you? Please. Never happened.
(俺がお前の前座だって?冗談だろ。そんなことは起きてない。)
The Mentalist Season4 Episode19 (Pink Champagne on Ice)

Wait, は言いかけた流れを止めて、問いを挟むための合図です。incur は、負担や損失などを自分が負うことを表す語で、incur a debt で「借りを負う」になります。first と anyhow が添えられ、「そもそも最初にいつ負ったのか」と、話の根っこを問う形です。

答えの You were opening for me in Kansas City. の open for ~ は、「〜の前座を務める」という意味で使われています。I think it was ’93. の I think は、時期の記憶に少しの幅を持たせる言い方です。

最後の Opening for you? Please. Never happened. は、相手の言葉の一部を繰り返してから退ける形です。Please. は「まさか」「冗談だろう」という響きを持ち、Never happened. は It never happened. の主語が省かれた形です。借りの有無を、時期と事実の有無で言い争う流れになっています。

まとめ|借りを持ち出す場面で使う言い方

still owes me で借りを持ち出し、I owe you big-time と Plus 50 bucks. で額を足し、incur this debt で時期を問う。作中の言い合いは、こうした短い表現で組み立てられています。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語が広く見えてきます。

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