「My client won’t be answering any questions right now.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「My client won't be answering any questions right now.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S04E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第11話では、CBI(カリフォルニア州捜査局)のジェーンたちが、殺害された弁護士の共同経営者に話を聞こうとします。聞き取りの途中で質問を止められたとき、聞く側はどんな言葉でつなぐのか。二つの場面から、その英語を順に見ていきます。

質問を止められる言い方と、受けたうえで食い下がる言い方を、対にして整理します。短い一言の積み重ねで話の流れが変わる点にも注目します。

目次

「My client won’t be answering any questions right now.」質問を止める言い方

捜査側は、探していた被害者の共同経営者にようやく会い、午後11時から今朝7時までの所在を尋ねます。そこへ、別の人物が割って入ります。

— Sir, where were you between 11:00 p.m. and 7:00 this morning?
(午後11時から今朝の7時まで、どこにいらっしゃいましたか?)
— Whoa. Sorry. Flag on the play. My client won’t be answering any questions right now.
(おっと、失礼。ちょっと待った。依頼人は今、どんな質問にも答えません。)
— Your client?
(依頼人?)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)

won’t be answering は、「答えません」という意思表明というより、「答えないことになっています」と、すでに決まっていることを告げる響きの形と読めます。末尾の right now が付くことで、ずっと答えないのではなく「今は」と範囲を区切っています。any questions と、質問をまとめて断っている点も目を引きます。

Flag on the play. は、スポーツで反則を知らせる旗にたとえた「待った」の言い方と読めますが、作中でその由来が説明されるわけではありません。

Your client? は、相手の言葉の一部をそのまま疑問にして聞き返す形です。

「Sure. No problem. Just one thing–」申し出を受けて、質問をひとつ足す

同じやりとりの少しあとで、質問を止めた側から、次の提案が出されます。

— But I would be happy to set up an interview for tomorrow.
(ただ、明日の面談なら喜んで設定します。)
— Sure. No problem. Just one thing–
(ええ、問題ありません。ひとつだけ——)
— Who had reason to want your partner dead?
(パートナーに死んでほしい理由がある人は?)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)

この問いに対して、こんなやりとりが続きます。

— I have no idea.
(見当もつきません。)
— Like I said… tomorrow.
(言ったとおり……明日です。)
— Thanks for your time.
(お時間をありがとうございました。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)

I would be happy to ~ は、丁寧に申し出るときの形です。set up an interview for tomorrow で、聞き取りの日を明日に移す提案になっています。

この提案に対して、Sure. No problem. と、まず受け入れる返事が続きます。そのうえで Just one thing– と、言い切る前に別の話を足しています。断られた流れを崩さず、質問をひとつだけ差し込む入り方です。

No problem. は、相手の提案に支障がないと伝える短い返事です。ダッシュで途切れる Just one thing– は、話し終える前に次の言葉へ移る合図のように働いています。

出された問いは have reason to ~(〜する理由がある)を使って、動機のある人物を尋ねています。

問いのあとには、I have no idea. と返ったあと、Like I said… tomorrow. と、先に出された「明日」へ話が戻ります。Like I said は、すでに言ったことをもう一度示す前置きです。I have no idea. は、心当たりがないことを短く言い切る形で、言い訳を足さずに話を閉じています。

最後の Thanks for your time. は、時間を割いてもらったことへのお礼として、やりとりを区切る一言になっています。

「Just one more thing」前に聞いた答えを持ち出す

場面が移り、聞き取りの終わり際にも、同じ形の切り出しが出てきます。

— If there’s nothing else, we’re gonna get going, guys.
(ほかになければ、これで失礼しますよ、みなさん。)
— Just one more thing, Mr. Dersh. You lied to us yesterday.
(あとひとつだけ、ダーシュさん。昨日、嘘をつきましたね。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)

続く発言では、前に尋ねた内容が振り返られます。

— We asked if you knew anyone who wanted your partner dead, and you said no, but that was a lie, wasn’t it?
(パートナーの死を望む人に心当たりはあるかと聞いて、あなたは「ない」と答えましたが、あれは嘘でしたね?)
— Okay, that’s enough.
(もう十分です。)
The Mentalist Season4 Episode11 (Always Bet on Red)

If there’s nothing else は、話を切り上げるときの前置きです。そこへ Just one more thing と割り込む形は、先ほどの Just one thing– に more が加わったものです。同じ「ひとつだけ」でも、切り上げの流れに差し込む使い方が共通しています。

You lied to us yesterday. で、前日にあった受け答えを持ち出します。続く文の内容は、先ほどの Who had reason to want your partner dead? と同じ問いを指しています。We asked if ~ は、以前に尋ねたことを「〜かどうか尋ねた」と振り返る形です。

文末の wasn’t it? は付加疑問で、「そうでしたよね」と確認を迫る響きを添えます。Okay, that’s enough. は、そのやりとりを打ち切る一言です。

まとめ|止める言い方と、食い下がる言い方

My client won’t be answering any questions right now. で止める言い方、Sure. No problem. Just one thing– で受けたうえで食い下がる言い方、Just one more thing で切り上げ際に差し込む言い方を見てきました。止める側と食い下がる側の英語を並べると、場面が追いやすくなります。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。

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