思わせぶりな電話の相手に、用件を切り出させるまでのやり取りの英語|『メンタリスト』S04E15で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 思わせぶりな電話の相手に、用件を切り出させるまでのやり取りの英語|『メンタリスト』S04E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第15話の序盤に、電話でのやり取りが出てきます。名乗りと驚きのあいさつに続いて含みのある一言が重なり、用件はなかなか明かされません。短い台詞が並ぶだけに、言い方の組み立てがよく見える場面です。

用件を匂わせる言い方と、それを受けて話を前へ進める言い方を、通話の流れに沿って順に確かめていきます。台詞の一つ一つが短いので、働きの違いも追いやすくなっています。

目次

「I bet you’re wondering why I’m calling.」電話の冒頭で用件を匂わせる言い方

最初は、電話がつながった直後のやり取りです。

Erica: Hello, Patrick. It’s Erica Flynn.
(もしもし、パトリック。エリカ・フリンです。)
— Erica Flynn. Wow, this is a surprise.
(エリカ・フリン。これは驚きました。)
— Pleasant, I hope.
(嬉しい驚きだといいのですが。)
— I bet you’re wondering why I’m calling.
(なぜ電話をしたのか、気になっているでしょうね。)
— Yeah. Thought crossed my mind.
(ええ。その考えは頭をよぎりました。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

冒頭の It’s ~. は、電話で名乗るときに使われることの多い形です。名前を言うと、受けた側が驚きを口にします。Wow, this is a surprise. は「これは驚いた」という反応です。

続く Pleasant, I hope. は、(It’s a) pleasant (surprise), I hope. の頭が省かれた形と読めます。「嬉しい驚きだといいのですが」と、短い言葉で相手の反応をうかがっています。

I bet you’re wondering why I’m calling. の I bet ~ は、「きっと〜でしょうね」と推測を持ちかける言い方です。I’m calling とあるため、これは電話をかけた側の言葉と分かります。用件を自分から言わずに、「気になっているはず」と先回りして匂わせています。

返事の Thought crossed my mind. は、The thought crossed my mind. の冒頭の The が省かれた形と読めます。cross one’s mind は「ふと頭に浮かぶ」という意味で、「気にならなかったわけではない」と軽く認める返しです。Yeah. と短く受けてから続けるため、深刻な調子にはなりません。

「What if I said ~?」と「Not entirely.」甘い言葉を持ちかけ、疑いを部分的に認める

同じ通話は、続けてこう進みます。

— What if I said I wanted to hear your voice?
(あなたの声が聞きたかったのだと言ったら、どうしますか?)
— I’d say you were lying.
(嘘をついていると言いますね。)
— Not entirely.
(すべてがそうというわけではありません。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

What if I said ~? は、「〜と言ったらどうなる?」と、仮の話として持ちかける形です。said が過去形なのは、事実ではなく仮定の話であることを示す使い方です。「声が聞きたかった」という言い分を、本気でそうだと言い切らずに差し出せるため、相手の反応を見ながら話を進められます。

返事の I’d say ~ は I would say ~ の縮約です。仮の話に対して「そう言うでしょうね」と、仮定には仮定の形で応じています。lying という強い語を使いながら、I’d を前に置くことで、言い切りを少し和らげた言い方になっています。

最後の Not entirely. は、entirely(すべて、完全に)を打ち消す部分否定です。「嘘ではない」と全面的に否定するのではなく、「完全にそうとは言えない」と一部だけ認めています。

この三つの台詞だけでは、言い分が本心なのかどうかまでは決まりません。仮定で持ちかけ、疑いで返し、一部を認めるという順に、会話の温度が少しずつ変わっていく様子が見て取れます。

「I haven’t said, have I?」と「you know where to find me」用件をぼかして切り上げる

通話はしばらく続き、用件を問う場面に入ります。

— What do you want, Erica?
(何が望みですか、エリカ。)
— Yes, I haven’t said, have I?
(ええ、まだ言っていませんでしたよね?)
— No.
(いいえ。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

What do you want, ~? は、用件を単刀直入に問う言い方です。名前を添えると、はっきりした調子になります。

返事の Yes, は、相手の問いを受けて話し出す合図として働いています。I haven’t said, have I? は、否定文のあとに have I? を付けた付加疑問で、「まだ言っていませんでしたよね」と確かめる形です。用件を問われても、答えを急がずに話を引き延ばしています。

続く No. は、日本語の「はい・いいえ」とは向きが違います。英語では、否定の内容(言っていない)をそのまま認めるときに No. と答えるため、ここでは「言っていません」という確認になります。

さらに通話が進み、終わり近くでは次の言葉が交わされます。

— If you want the answer, you know where to find me.
(答えが知りたければ、私の居場所はご存じでしょう。)
— It was nice to hear your voice again, Patrick.
(またあなたの声が聞けて嬉しかったです、パトリック。)
— Yours, too.
(あなたの声も。)
The Mentalist Season4 Episode15 (War of the Roses)

If you want the answer, ~ は、if 節で条件を示してから、you know where to find me と続ける形です。the answer が指す内容は、この前に出た話題を受けています。「居場所は知っているはず」という言い方には、会いに来るよう促す含みがあります。答えを渡さずに、相手が動く側に回るよう仕向ける切り上げ方です。

最後の It was nice to hear your voice again. は、通話の終わりに使われることの多い、別れのあいさつの形です。Yours, too. は (It was nice to hear) yours, too. の省略で、同じ言い方を返しています。冒頭で出た your voice という言葉が、ここで再び出てくる点も確かめられます。

まとめ|用件を匂わせる電話で使う英語

I bet you’re wondering why I’m calling. で用件を匂わせ、What if I said ~? で仮の話を持ちかけ、you know where to find me で切り上げる流れを見てきました。同じ電話でも、言い方一つで話の主導権が動きます。

電話の場面の英語に注目しながら観ると、短い言葉の組み合わせがより身近に感じられます。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次