「I don’t do seminars.」と言われたら、何と返す?義務の研修を渋る相手への切り返し|『メンタリスト』S04E03で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「I don't do seminars.」と言われたら、何と返す?義務の研修を渋る相手への切り返し|『メンタリスト』S04E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第3話の冒頭では、必須の研修への参加をめぐって、ジェーンが渋る様子が、ごく短いやり取りの中で描かれます。研修のような義務の話は、断りたい側と進めたい側の言葉がぶつかりやすい場面です。

やる気のない相手に、どう言えば話を前に進められるのか。「やらない」と言われた側に立ち、返し方を三つのやり取りに分けて順に見ていきます。

目次

「mandatory seminar」の話題と「Have fun with that.」の突き放し方

やり取りは、明日の準備を確かめる声から始まります。12:00 sharp と時刻が示されたあと、話が昼食の約束なのか別の用件なのかがはっきりしていきます。

— You talking about lunch? That sounds civilized.
(昼食の話?だったら、まともな予定だ。)
— You got the memo. We’re talking about the mandatory seminar on budget protocols.
(メモは受け取っているはず。予算の手続きについての必須セミナーの話。)
— Oh. Have fun with that.
(ああ。まあ、楽しんで。)
— You’re coming, too, Jane.
(ジェーン、あなたも参加することになっている。)
The Mentalist Season4 Episode3 (Pretty Red Balloon)

That sounds civilized. は、昼食の話なら悪くない、という受け止め方です。それに対して You got the memo. は「メモは届いているはず」と事実を確かめる言い方で、続く mandatory(義務の、必須の)が、話の重さを一気に変えています。protocols は「手順、決まり」にあたる語で、予算の手続きという堅い題材であることも伝わります。

Have fun with that. は、文字どおりには「楽しんで」です。ただ、自分は関わらない立場から送り出す言い方にもなるため、相手の負担を他人事として受け流す響きを帯びることがあります。

続く発言では、名前を添えてジェーンにも参加を求めています。too は「ほかの人と同じように」という意味で、例外ではないと示す語です。be coming のように、現在進行形で近い予定を言う形も、参加が決まっている響きを作ります。

「Well, you do when they’re mandatory.」で「やらない」を切り返す

名指しされたジェーンが、続けて返します。ここからが、返す側の言い方の見どころです。

Jane: I-I don’t do seminars.
(ぼ、僕はセミナーには出ないんだ。)
— Well, you do when they’re mandatory.
(義務なら、出ることになる。)
Jane: No, I’m a consultant.
(いや、僕はコンサルタントだ。)
— Too bad. They’re checking attendance. You have to sign in.
(それは残念。出席を確認される。署名が必要だ。)
The Mentalist Season4 Episode3 (Pretty Red Balloon)

I don’t do seminars. の do は「参加する」の意味で、「セミナーには出ない」という自分の方針を述べる言い方です。これに対する you do when they’re mandatory. は、do のあとの seminars を省き、when の節で条件だけを足しています。相手の言葉の形をそのまま受けて、例外を示す返し方で、言い争いにならずに義務という条件だけを前に出せます。

ジェーンは I’m a consultant. と、自分の立場を理由に挙げます。これに返す側は、Too bad. で相手の言い分を受け止めたあと、They’re checking attendance. と理由を示し、You have to sign in. と必要な手続きを重ねています。文字どおりには「残念」ですが、ここでは断る余地がないと伝える前置きとして働いています。

返す側の組み立ては、相手の言葉を受ける、条件を示す、理由と手順を添える、の三つです。たとえば I don’t work weekends. に You do when there’s a deadline. と返す形にも、同じ考え方を当てはめられます。

「I can’t change who I am.」に「where」で返す

同じ会話の少しあとにも、渋る言い分に、言葉の形を保ったまま返す場面があります。直前には、仕事に復帰したばかりで周囲の目が厳しい、という趣旨の発言があります。

— I gotta be me. I can’t change who I am.
(自分らしくいないと。自分という人間は変えられない。)
— No, but you can change where you are tomorrow at 12:00.
(それは無理でも、明日の12時にどこにいるかは変えられる。)
— It’s not gonna happen.
(そんなことにはならない。)
— You think this is funny?
(これがおかしいとでも?)
The Mentalist Season4 Episode3 (Pretty Red Balloon)

I gotta be me. の gotta は have got to の口語形で、「自分らしくいなければ」という言い分です。I can’t change who I am. は、変えられない理由として、自分という人間を持ち出しています。

返しの No, but ~ は、相手の言い分を一度受けたうえで、話を別の方向へ移す形です。who I am に対して where you are を並べ、「人柄は変えられなくても、居場所は変えられる」と言葉を差し替えています。末尾に tomorrow at 12:00 と具体的な時刻を置くことで、抽象的な話が予定の話に引き戻されます。

このあと It’s not gonna happen. と You think this is funny? が続きます。前者は実現しないという意味の口語で、後者は相手の受け止め方を問う言い方です。ここでは、予定の話に戻された直後に、実現しないという答えと問いかけが続いています。

まとめ|条件と選択肢で返す英語

you do when they’re mandatory. で条件を示し、change where you are で言葉を差し替える返し方を見てきました。相手の言葉の形を使って、話を予定へ戻していく流れが読み取れます。

『メンタリスト』を観ながら、次はどんな言い分が出るのかを追ってみるのも、楽しみ方のひとつです。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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