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『メンタリスト』シーズン5第3話には、靴をめぐる短いやりとりが場面を変えて出てきます。ほめ言葉に事情を添えて返す形と、期間を聞かれて見通しをぼかす形が並んでいます。
持ち物をほめられたとき、素直に礼を言うだけでなく、ひと言足す返し方もあります。借り物であることを明かす言い方や、期間をぼかす言い方など、日常で応用しやすい形を、三つの場面の英語から順に見ていきます。
「Nice shoes.」に事情を添えて返す
最初のやりとりは、短いほめ言葉から始まります。
— Nice shoes.
(いい靴だね。)
— Uh, yes, uh, loaners.
(ああ、うん、借り物なんだ。)
— Mine are in getting repaired.
(自分のは修理中なんだ。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)
Nice shoes. は、形容詞と名詞だけを並べた短いほめ方です。主語や動詞を置かなくても、靴をほめていることが伝わります。
ほめられた場面では Thank you. と受ける返し方が思い浮かびますが、作中の返事は礼ではなく事情の説明です。まず loaners と答えます。loaner は、貸し出し用のもの、つまり一時的に借りているものを指す語で、ここでは靴がそれにあたります。
続く Mine are in getting repaired. の mine は「自分のもの」を表す語で、ここでは自分の靴です。get repaired は「修理される」という意味で、修理に出ている状態を伝えています。ほめ言葉に対して、借り物であることと、その理由が続く順番です。
ほめられた持ち物が、実は自分の物ではないとき、事情を一言添えると、会話が自然に続きます。loaners のような一語の答えでも、続けて理由を足せば、相手に伝わる情報が増えます。
また、Uh, yes, uh, という出だしは、つなぎの語を挟んだ切り出し方です。借り物だと打ち明けるときに、前置きなしに言い切らず、間をつないでから答える形です。
「How long is that gonna take?」と「We’ll see.」
修理の話が出たところで、期間を聞く質問が続きます。
— How long is that gonna take?
(それ、どのくらいかかるの?)
— We’ll see.
(さあ、どうだろう。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)
How long ~? は、時間の長さをたずねる形です。gonna は going to を口語で縮めた言い方で、ここでは that、つまり直前に出た修理の話を受けて「それはどのくらいかかるのか」とたずねています。take は、時間が「かかる」という意味で使われています。
返事の We’ll see. は、文字どおりには「様子を見ましょう」にあたります。期間を数字で答えず、見通しをはっきり言わない返し方です。聞かれた側が結論を保留する場面で使われることのある言い方で、肯定とも否定とも決めない響きがあります。
質問が How long で、期間を答えてもらう形なのに、返ってくるのは日数でも時間でもありません。見込みがまだ立っていないときに、数字を出さずに受け止めるひと言として、We’ll see. は便利な形です。
短い返事ですが、質問の形と返事の形を並べると、期間を聞く言い方と、期間をぼかす言い方の両方が一度に見えてきます。
同じ We’ll see. でも、前後の事情によっては「様子を見てから決める」という含みを持つことがあります。ここでは、修理にかかる期間を聞かれた直後の返事なので、見通しがまだ立っていないことを伝える一言として受け取れます。
「loaners」が再び出てくる場面と、靴の話題の振り方
場面が変わって、時間が飛んだあとにも、靴の話題が出てきます。
— What are you wearing?
(何をはいてるの?)
— Oh, these things?
(ああ、これのこと?)
— Ah, they’re loaners.
(ああ、借り物なんだ。)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)
What are you wearing? は、身につけているものをたずねる質問です。返しの these things? は、たずねられた物を指して聞き返す形で、答える前にひと呼吸置く働きをします。そのあとに they’re loaners. と、最初の場面と同じ語が出てきます。
聞き返してから答える流れは、自分の持ち物について説明する場面で役に立ちます。these things の things は具体的な名前を言わずに物をまとめて指す語で、靴という名前を出さずに済んでいます。
さらに別の場面では、靴の話題をこんな形で振る台詞が出てきます。
— When are you getting your shoes back?
(靴はいつ戻ってくるの?)
— They’re not so bad, are they?
(そんなに悪くないでしょう?)
The Mentalist Season5 Episode3 (Not One Red Cent)
get ~ back は、手放した物が「戻ってくる」ことを表します。be getting と進行形にすると、近い予定をたずねる形になります。not so bad, are they? は、文末に are they? を付けて同意を求める付加疑問で、「悪くないでしょう」と軽く確認しています。
ほめる、事情を答える、期間をたずねる、同意を求める。靴という一つの話題から、会話の運び方がいくつも見えてきます。
まとめ|持ち物の話題を、会話につなげる言い方
Nice shoes. で持ち物をほめ、loaners と事情を添え、We’ll see. で見通しをぼかし、are they? で同意を求める。靴という一つの話題だけで、日常の会話に使いやすい言い方がこれだけ並んでいます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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