「Did you move my glasses?」と責められたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E07で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Did you move my glasses?」と責められたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第7話には、眼鏡の置き場所をめぐって、疑う言葉と言い返す言葉が行き交う場面があります。短いやりとりのなかに、問いただす形と、事実を並べて返す形がそろっています。眼鏡をなくしたのは誰か、誰のせいにするのか、という言葉の応酬が、同じ文末の形で組み立てられています。

言い返す側の台詞を中心に、同じ問いかけが後の場面で繰り返される部分まで、順に見ていきます。

目次

「Did you move my glasses?」物の所在を人に尋ねる

最初の場面は、眼鏡が見当たらないという一言から始まります。続けて、名前を呼んで問いただす発言が出てきます。

— Where are my glasses?
(私の眼鏡、どこ?)
— Tara, did you move my glasses? I’ve told you before–
(タラ、私の眼鏡を動かした? 前にも言ったはず――)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

Where are my glasses? は、物の場所をたずねる基本の形です。glasses は左右のレンズがそろった一つの品でも、複数形で表します。my glasses と言えば、持ち主が自分であることもはっきりします。

続く発言は、先にタラの名前で呼びかけ、そのあとに質問を置く順序です。呼びかけを文頭に置くと、誰に向けた問いなのかが最初に伝わります。move は「動かす」で、置いてあった場所から別の場所へ移した、という疑いを含む聞き方です。Did you ~? は過去の行動を確かめる形で、「あなたがしたのか」という問いがそのまま相手に向きます。

末尾の I’ve told you before– は、have told という現在完了の形です。過去に言ったことが、いま話している時点まで続いている、という含みがあります。末尾はダッシュで区切られ、言葉はこのあとも続きます。

ここまでの発言の話し手は、台詞だけでは確かめられません。分かるのは、問いかけの宛先がタラであることです。

「like you always do」を三回重ねて言い返す

問いただす発言には、眼鏡に触っていないと打ち消す返事が返り、そのあと次のやりとりが続きます。

— Well, where are they then?
(じゃあ、どこにあるの?)
— You lost them, Ed, like you always do, and then you blamed me, like you always do,
(なくしたのは、エド、あなたでしょう。お決まりのようにね。それから私のせいにする。これもお決まりのようにね。)
— and now I’ve called for the P.A. to bring you another pair, like I always do.
(そして今、別の眼鏡を持ってきてもらうよう、P.A.に頼んでおいた。いつものようにね。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

Well, where are they then? の then は、直前の流れを受けて「それなら」と問い返す語です。Well は話の切り出しに置かれる言葉で、ここでは答えを求める側の語調を整えています。

言い返しの核は、like you always do です。like は「〜のように」、always は「決まって」という意味で、相手が繰り返してきた行動をなぞっていることを指します。この言い回しが同じ形で二回続き、最後は主語を替えた like I always do で閉じます。

並べられている出来事は三つです。lose の過去形 lost は「なくした」、blame は「責める、せいにする」、call for ~ は「〜を呼ぶ、〜を頼む」という意味です。三つとも同じ文末の形で結ばれるため、聞く側には、一連の流れがくり返し起きてきたことのように聞こえます。

最後の bring you another pair は、bring + 人 + ものの形で「人にものを持ってくる」です。pair は二つで一組の品を数える語で、眼鏡にも使われます。P.A. は台詞に出てくる略称です。

事実を順に並べ、最後に自分の手配を添える組み立ては、疑われたときの返し方のひとつです。打ち消す返事に続けて、ここでは出来事の連なりを並べて答えています。ただし、この発言が本心か皮肉かは、台詞だけでは読み取れません。

「Earth to ~」同じ問いかけが繰り返される

物語の後の場面でも、同じ問いかけが出てきます。

— Tara, did you move my glasses?
(タラ、私の眼鏡を動かした?)
— Tara?
(タラ?)
— No.
(いいえ。)
— Tara. Earth to Tara. Did you move my glasses?
(タラ。地球からタラへ。私の眼鏡を動かした?)
— Nope. Nope.
(いいえ。いいえ。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

最初の問いは、冒頭の場面と同じ did you move my glasses? です。ここでは名前を何度か呼びかけたあとに、同じ問いが重ねられます。

Earth to ~ という形は、上の空に見える相手に呼びかけるときの言い回しとして知られています。「地球から〜へ」という言い方が、遠くにいる相手への交信になぞらえた呼びかけになっています。ここでは、問いをもう一度言う前に挟まれています。

返事にも二つの形があります。No. はそのままの否定で、Nope. はそのくだけた言い方です。Nope を二回重ねると、短く打ち切る響きが強まります。

最初の場面では長い言い返しがあり、この場面では短い否定が続きます。同じ質問に対して、事実を並べる答えと、一語で切る答えの二通りが並ぶことになります。なお、この場面で眼鏡がどうなるかは、台詞からは示されていません。

まとめ|責められたときの返し方の形

Did you move my glasses? で疑いを向け、like you always do を重ねて言い返し、Earth to ~ で呼びかけ直し、Nope. で短く返す。眼鏡をめぐる短いやりとりには、疑う側と返す側の英語が並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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