生放送の合間に飛び交う、段取りと気合いの英語|『メンタリスト』S05E07で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 生放送の合間に飛び交う、段取りと気合いの英語|『メンタリスト』S05E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第7話には、放送の現場で段取りの指示が飛び交う場面があります。次に流す内容、CMへの切り替え、本番前の準備と、番組を進める側の短い指示が続きます。

どれも短い台詞ですが、現場の空気をつくる言い方がそろっていて、日常の仕事の場面にも置き換えやすい形です。指示を出す形、確認を求める形、請け合う形、準備を促す形を、台詞ごとに分けて見ていきます。

目次

「cue up」と「go to」放送の進行を指示する

放送の現場で、次の段取りが短く指示される発言があります。

— Okay, cue up the veep gaffe for when we’re back. And…
(よし、戻ったときに出せるよう、副大統領の失言を用意しておいて。それと……)
— Get ready to go to sports.
(スポーツに移る準備をして。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

cue up は、流す素材をすぐ出せる状態にしておく、という意味の句動詞で、放送や音響の現場で使われます。cue up + もの + for ~ の形で、何を何のために用意するかを続けて言えます。for when we’re back は「戻ったときのために」で、when we’re back が番組に戻る時点を指しています。

veep は、副大統領を指す短縮された言い方で、gaffe は「失言」という意味です。ここでは出す内容の名前として置かれているだけで、何の失言かは台詞からは分かりません。

二つ目の Get ready to ~ は「〜する準備をして」と促す形で、命令の形をとります。go to ~ は、次の項目に切り替えるときに使う動詞で、ここでは go to sports で、スポーツのコーナーに移ることを指します。

二つの発言の話し手は、台詞だけでは確かめられません。分かるのは、どちらも番組の流れを前に進めるための指示の形をしていることです。And… と文が途中で切れるため、指示がさらに続く気配だけが残ります。

「wind it up」と「go to commercial」話を締めて切り替える

別の場面では、話をまとめてCMに入るよう求める指示が出てきます。

— Ed, wind it up and go to commercial.
(エド、話をまとめて、CMに入って。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

wind up は、「終わらせる、締めくくる」という意味の句動詞です。wind it up の it は、いま続いている話を指し、それをまとめることを求めています。続く go to commercial は、番組の途中でCMに切り替えることで、前の場面の go to sports と同じ go to の形です。and でつなぐと、締める動作と切り替える動作が一続きの指示になります。

呼びかけの名前を文頭に置く形は、「誰に向けた指示か」を先に示します。この指示は、放送に乗らない段取りの指示として読めます。

少しあとのやりとりでは、確認を求める発言と、請け合う発言が続きます。

— Okay, but I’m gonna have to look at the list of questions first.
(わかりました。でも、先に質問のリストを見ないと。)
— No need to worry about that, Lisbon. I’ve taken care of that already.
(心配いりません、リズボン。それはもう済ませました。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

I’m gonna have to ~ は、going to と have to を重ねた形で、「〜しなければならない」を話し言葉で言うものです。first を最後に置くと、先に確認したいという順序が伝わります。

請け合う側の No need to ~ は、「〜する必要はない」を短く言う形です。take care of ~ は「〜に対処する」、already は「もう」で、済んでいることを強めます。リズボンへの呼びかけが付いているため、リズボンが返事を受ける側であることは分かります。何を済ませたのかは、この発言からは示されていません。

「Showtime.」と「prepped」本番前の掛け声

本番を迎える準備の場面では、短い発言が続きます。

— Okay. Is Mr. Jane here?
(よし。ジェーンさんは来ていますか?)
— Coming right in. Okay. Come on.
(ちょうど入るところです。よし。さあ来て。)
— Showtime.
(さあ、本番です。)
— Let’s go get you prepped.
(さあ、準備に行きましょう。)
— Give him some lipstick and some blush.
(彼に口紅と頬紅を少し入れて。)
The Mentalist Season5 Episode7 (If It Bleeds, It Leads)

Is Mr. ~ here? は、人が来ているかを確かめる基本の形です。Mr. を付けて、話題の人物を敬称付きで呼んでいます。返事の Coming right in. は主語を省いた短い答えで、right が「ちょうど」の意味です。

Showtime. は一語の掛け声です。「本番の時間だ」という意味で、気持ちを切り替える合図として使われます。文の形をとらずに言い切るので、短い間に場の空気を変える効果があります。

Let’s go get you prepped. は、go と get を並べた話し言葉の形です。get + 人 + 過去分詞で「人に〜させる、〜してもらう」を表し、prepped は prepared をくだけて縮めた語です。誘いかける Let’s が付くことで、準備に連れて行く意味が伝わります。

最後の Give him some lipstick and some blush. は、give + 人 + ものの形の指示です。him が誰を指すかは、台詞からは示されていません。

まとめ|段取りの指示、確認、本番前の声かけ

cue up ~ と go to ~ で進行を指示し、wind it up and go to commercial で話を締めます。確認を求める I’m gonna have to ~ first、請け合う No need to worry about that、掛け声の Showtime. まで、放送の現場の英語が並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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