海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード5では、恋人のデイジーとぎくしゃくしたスイーツが、カムに相談を持ちかけます。今回はこの場面を起点に、悪気のない一言を聞き返されたときの返し方と、誤解を解こうとする弁解の英語を読み解きます。
言ったつもりのない意味に受け取られたとき、英語では何と返すのでしょうか。スイーツの不器用な言葉選びに、そのヒントが詰まっています。
「年寄り扱いした?」と聞き返されたら
仕事中のカムのもとに、スイーツが相談にやって来ます。
Sweets: Oh, God, I’m sorry. Oh. Okay, uh, Dr. Saroyan, I’m having some serious problems with Daisy. Can I ask your advice?
(うわ、すみません。ええと、サローヤン博士、デイジーのことで本当に困っていて。アドバイスをもらえませんか?)Cam: No.
(お断り。)Sweets: No? Really?
(お断り?本気ですか?)BONES Season5 Episode5 (A Night at the Bones Museum)
カムが、自分も恋愛の相談には向いていないと断ると、スイーツは食い下がります。その一言が、思わぬ方向へ転がります。
Sweets: But you’ve been through this, like, a million times yourself.
(でも、こういうことはそれこそ何百回も経験してきたでしょう?)Cam: Did you just call me old?
(今、私を年寄り扱いした?)Sweets: Is that what it felt like?
(そう聞こえました?)Cam: Yeah.
(ええ。)Sweets: You see? I can’t help it. I alienate every woman I talk to, no matter how pure my motives.
(ほらね。どうしようもないんです。話す女性みんなに、どんなに純粋な気持ちで話しても引かれちゃうんですよ。)BONES Season5 Episode5 (A Night at the Bones Museum)
Did you just call me ~?は「今、私のことを〜って言った?」と、相手の言葉に引っかかったときの聞き返しです。justは「たった今」を表し、冗談めかした抗議の響きになります。
これに対するスイーツのIs that what it felt like?は、「そう感じました?」と質問で返して受け流す言い方です。否定も肯定もせず、相手の受け取り方を確かめる形なので、言い争いになりにくいのが特徴です。続くI can’t help it.は「自分ではどうにもならない」、no matter how ~は「どんなに〜でも」という意味で、悪気がないことを強調する組み合わせと言えます。
誤解されそうな場面で弁解する
スイーツの弁解は、デイジーとのやりとりにも繰り返し出てきます。これより前、研究所で姿を見かけたデイジーは、スイーツに詰め寄ります。
Daisy: Why are you here?
(どうしてここにいるの?)Sweets: Movie. I was just watching the movie.
(映画だよ。映画を観てただけ。)Daisy: So, I’m like some kind of experiment that you need to supervise?
(つまり私は、あなたが見張ってなきゃいけない実験台か何かってこと?)Sweets: No. I just thought if you needed me…
(違うよ。ただ、僕が必要になったらと思って……)BONES Season5 Episode5 (A Night at the Bones Museum)
I just thought ~は「ただ〜と思っただけ」と、行動の理由を控えめに説明する弁解の定番です。
カムの助言に感謝したスイーツが思わず抱きついたところへ、デイジーが入ってきます。
Daisy: Well, this just gets more and more interesting, doesn’t it?
(あら、ますます面白いことになってきたじゃない?)Sweets: Oh, no. It was a friendship hug.
(いや、違うんだ。友情のハグだよ。)Cam: And an uncomfortable one. You need something, Ms. Wick?
(しかも、居心地の悪いハグね。何か用、ウィックさん?)BONES Season5 Episode5 (A Night at the Bones Museum)
It was a ~と言い切って、誤解の余地をすぐにふさぐのが弁解のコツです。カムのAnd an uncomfortable one.は、相手の言葉に乗ってひと言足す返しで、場の空気を和らげています。最後にデイジーから見張らなくていいと告げられたスイーツは、謝りかけて言葉をのみ込みます。
Daisy: You don’t need to spy. I’m fine. And I don’t need those stupid breathing exercises.
(見張らなくていいわ。私は大丈夫。それに、あのばかみたいな呼吸法も要らない。)Sweets: Okay. I’m sorry. You know, I never meant to…
(わかった。ごめん。あのさ、そんなつもりじゃ……)BONES Season5 Episode5 (A Night at the Bones Museum)
I never meant to ~は「〜するつもりはなかった」という弁解の決まり文句です。
まとめ|聞き返しを受け流し、誤解を解く英語
Did you just call me old?と聞き返されたら、Is that what it felt like?で受け流せます。誤解されそうなときは、I just thought、It was a friendship hug、I never meant toで悪気がなかったことを伝えられます。
不器用なスイーツの言葉選びに注目しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
上司のほめ言葉をめぐる英語や、博物館の特別展の文化は、同じエピソードの別のコラムで紹介しています。


コメント