「hurt」と「angry」はどう違う?傷ついたのではなく怒っているのだと言い分ける英語|『CHUCK』S05E03で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「hurt」と「angry」はどう違う?傷ついたのではなく怒っているのだと言い分ける英語|『CHUCK』S05E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『CHUCK』シーズン5 第3話から、hurt と angry という二つの感情語を言い分ける会話を取り上げます。親友のモーガンが競合するヴァービンスキー社に移ったことをめぐり、サラがチャックの気持ちを言い当てようとして、チャックが別の言葉で言い直す場面です。

気づかいの声のかけ方から、感情語の使い分け、理由の添え方、いったん距離を置く言い方まで、順番に見ていきます。

目次

早く動き出した相手に気づき、気持ちを言い当てる英語

この場面より前、モーガンはヴァービンスキー社の誘いを受け入れていました。その後、早くから動き出したチャックに、サラが声をかけます。

Sarah: Hey, what are you doing? It’s so early.
(ねえ、何してるの?まだすごく早いわよ。)

Chuck: I couldn’t really sleep, so I figured I’d head into the office early.
(あんまり眠れなくてさ、早めにオフィスに行こうと思ったんだ。)

CHUCK Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)

It’s so early. は時間の早さを指摘するだけの一文ですが、what are you doing? と並べると、いつもと違う行動の理由を尋ねる問いかけとして働きます。答える側の I figured I’d は「〜しようと思って」と、その場で決めた行動を軽く説明するときの決まった形です。couldn’t really sleep の really は否定と組み合わさり、「あまり眠れなかった」と程度を和らげる働きをします。

Sarah: Well, why didn’t you wake me? I mean, we could have talked about it. I know what Morgan did hurt you.
(じゃあ、どうして起こしてくれなかったの?つまり、そのことを話せたのに。モーガンのしたことで傷ついたのは分かってる。)

CHUCK Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)

could have talked は「could have + 過去分詞」の形で、実際にはしなかったけれど「話すこともできた」という可能性を示します。I know what Morgan did hurt you. は、what Morgan did(モーガンがしたこと)という名詞のかたまりが主語になり、hurt が動詞として続く組み立てです。hurt は過去形も同じ形なので、文の骨組みを押さえておくと読み違えません。

「hurt」ではなく「angry」と言い分け、理由を添える英語

サラの言葉を受けて、チャックは感情語を選び直します。

Chuck: I’m not, uh… hurt. I’m just angry.
(僕は、その……傷ついてはいない。ただ怒ってるんだ。)

CHUCK Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)

hurt は、相手の言動によって心が痛んだ状態を表し、受けた側の痛みに目が向く語です。一方の angry は、相手に向かう怒りの感情を表します。I’m not hurt. I’m just angry. と並べると、自分の気持ちは痛みではなく怒りだと、一語を差し替えて言い分けることになります。just は「ただ〜なだけ」と範囲を絞る副詞です。台詞では not のあとに uh… という言いよどみが入ります。

チャックは続けて、怒りの理由を仕事の面から説明します。

Chuck: You know, the Intersect is an integral part of our business, and Morgan just sold it to our number-one rival.
(だってさ、インターセクトはうちの事業に欠かせないもので、モーガンはそれを一番のライバルに売り渡したんだよ。)

CHUCK Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)

an integral part of は「〜に欠かせない一部」を表す改まった言い回しで、ビジネスの場面でもよく使われます。number-one rival は「最大の競争相手」という意味です。

Sarah: Morgan is also your best friend.
(モーガンはあなたの親友でもあるのよ。)

Chuck: I’m trying not to think about that right now.
(今はそのことは考えないようにしてるんだ。)

CHUCK Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)

サラは also の一語で、仕事の話とは別の側面を差し出しています。I’m trying not to think about は「〜について考えないようにしている」と、今は向き合わずにおく姿勢を伝える形です。

まとめ|「hurt」と「angry」を言い分ける英語

相手の気持ちを hurt で言い当てる言い方と、それを I’m just angry. と言い直す感情語の使い分け、理由の添え方、距離の置き方を見てきました。一語の違いで、自分の気持ちの輪郭がはっきりします。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

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