海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード6の後半、ブースとブレナンのもとへブースの知人ベンが訪ねてきます。ブレナンのことを伝えるやり取りの中で、partner と mate という2つの語が続けて出てくる場面です。どちらも「相手」「仲間」と訳せそうですが、指す関係の幅も響きもかなり違います。
仕事の相棒なのか、人生をともにする相手なのか。2つの語の違いを押さえると、人との関係を英語で言い表すときの迷いが減ります。
「partner」は仕事の相棒にも、恋人や配偶者にも使える
ベンが訪ねてきた場面では、名前を呼び合うあいさつのあと、ブレナンのことが伝えられます。
— Seeley.
(シーリー。)— Ben.
(ベン。)— Come on in.
(入って。)— This is my partner, uh, Temperance Brennan.
(こちらは私のパートナーの、えー、テンペランス・ブレナン。)— And she’s also my…
(それに彼女は私の…)— I’m also his mate.
(私は彼の伴侶でもあります。)— We have a daughter together.
(2人の間には娘がいます。)Ben: Congratulations.
(おめでとう。)BONES Season8 Episode6 (The Patriot in Purgatory)
partner は、もともと「何かを一緒にする相手」を広く指す語です。仕事なら共同経営者や、組んで動く相棒を指し、ダンスやテニスで組む相手も partner です。その一方で、交際相手や配偶者を指すことも多く、結婚しているかどうかを問わずに使える言い方として広く使われているとされます。
そのため This is my partner. だけでは、仕事の相棒なのか私生活の相手なのかが聞き手に伝わりきらないことがあります。作中でも、partner と伝えたあとに And she’s also my… と言葉が続きかけて途切れます。1語では関係を言い切れないことが、この途切れた言葉からうかがえます。仕事の関係だとはっきりさせたいときは business partner や work partner、私生活の関係なら girlfriend や wife のように言い分ける方法もあります。
「mate」は「伴侶」の語感と「仲間」の意味をあわせ持つ語
途切れた言葉のあとに添えられるのが mate です。mate は生き物の「つがいの相手」を指す語で、人について「伴侶」の意味で使われることもあります。girlfriend や wife といった言い方ではなく、生き物どうしの結びつきを思わせる語で関係を言い表した一言と言えます。直後に娘がいることが添えられ、ベンの祝福の言葉が続きます。
mate にはもう1つ、「同じものを共有する仲間」という使い方があります。teammate(チームメイト)、classmate(同級生)、roommate(同居人)のように、共有するものの後ろに付けて「〜仲間」を表します。前半には、研究所に集められた実習生たちを前にしたやり取りで、teammates という語が出てきます。引っかけの質問なのかと聞き返されたあとに続く言葉です。
— That depends on how frightened you are of making a mistake.
(それは、間違いをどれだけ恐れているかによります。)— How can any one of you do your job if what you really want is for one of your other teammates to fail?
(本当はほかのチームメイトの失敗を望んでいるのなら、どうして自分の仕事ができるでしょう?)BONES Season8 Episode6 (The Patriot in Purgatory)
ここでの teammates は、同じ仕事を任された仲間どうしを指しています。
呼びかけの「mate」と、関係を表す語の整理
イギリスやオーストラリアでは、mate は友達への気軽な呼びかけとしてよく使われるとされます。アメリカ英語で同じような距離感を出すときは buddy などが使われることが多いとされ、少しおどけて my friend と呼びかけることもあります。作中にも、得意げな様子をたしなめる声に、my friend を添えて返す場面があります。
— Gloating really isn’t a part of team play.
(得意がるのはチームプレーとは言えません。)— Every team has a star, my friend.
(どのチームにもスターはいるものだよ、友よ。)BONES Season8 Episode6 (The Patriot in Purgatory)
関係を表す主な語を整理すると、次のようになります。
| 語 | 主な意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| partner | 一緒に何かをする相手、交際相手・配偶者 | 仕事と私生活のどちらにも使える |
| business partner | 仕事上の相棒・共同経営者 | 仕事の関係だと示したいとき |
| mate | つがいの相手・伴侶、(英・豪)友達 | 生き物の話、イギリスなどでの呼びかけ |
| teammate など | 同じチームなどの仲間 | 何を共有しているかを示すとき |
| girlfriend / wife など | 恋人・妻など | 私生活の関係をはっきり伝えるとき |
まとめ|「partner」は幅広く、「mate」は語感で選ぶ
partner は仕事の相棒から恋人や配偶者までを1語で表せる語で、そのぶん関係があいまいに聞こえることもあります。mate は伴侶の語感を持ちながら、teammate のような複合語や、イギリスなどでの呼びかけにも広がる語です。違いを押さえておくと、関係を言い表す語の選び方が見えてきます。
2人の関係がどんな言葉で語られるのかにも耳を傾けながら、これからも『BONES』の会話を楽しんでいきましょう。
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