海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード22には、捜査の途中で留守番電話を聞こうとして、パスワードの話になる短いやり取りがあります。「それにはパスワードが要るんじゃない?」「みんな1234にしてるでしょ」と、身近な話題が冗談まじりに交わされる場面です。
スマートフォンやカード、ネットのアカウントなど、パスワードや暗証番号の話は日常のあちこちで出てきます。作中の言い回しを起点に、たずね方や答え方、変えるときの言い方を整理します。
「Don’t you need a password for that?」は確かめるための聞き方
留守番電話に気づいたところで、パスワードのことが話題にのぼります。
— It’s a voice mail.
(留守電だ。)
— Don’t you need a password for that?
(それって、パスワードが要るんじゃない?)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
Don’t you need 〜? は否定の形の疑問文で、「〜が要るんじゃない?」と、自分が思っていることを相手に確かめる聞き方です。ふつうの Do you need 〜? が「要りますか?」と白紙の状態でたずねるのに対し、否定の形には「たぶん要るはず」という見込みがにじみます。Don’t you need a ticket for that?(それってチケットが要るんじゃない?)のように、パスワード以外の場面でも同じ形で使えます。
答えるときは、日本語の「はい・いいえ」に引きずられないことが大切です。英語では、要るなら Yes, you do.、要らないなら No, you don’t. と、中身に合わせて Yes と No を選びます。最後の for that は「それには」という意味で、何のためのパスワードかを短く示しています。
「doesn’t everybody just use 〜?」と「change」の流れ
パスワードが要るのでは、という問いかけには、こんな返しが続きます。
— It’s voice mail; doesn’t everybody just use one- two-three-four?
(留守電だよ。みんな1・2・3・4にしてるんじゃないの?)
— Well, I do, but now I’m gonna change that.
(まあ、自分もそうしてる。でも今から変えるよ。)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
Doesn’t everybody 〜? は「みんな〜してるでしょ?」と、当たり前のことのように同意を求める聞き方です。just が入ることで「ただ〜を使ってるだけ」という気軽さが加わります。暗証番号は one, two, three, four のように1桁ずつ読むのがふつうで、0 は zero のほか oh と読まれることもあります。
返しの I do は「自分も使っている」を短く言った形で、そのあとの now I’m gonna change that は「今から変える」という宣言です。分かりやすい番号は推測されやすいため避けたほうがよい、と言われることが多く、自分も同じだと認めたうえで変えると言い出す流れに、軽い笑いが生まれるやり取りと言えます。
password・PIN・passcode と、よく使う言い方
日本語ではどれも「パスワード」や「暗証番号」と呼びがちですが、英語では次のように使い分けられることが多いとされています。
| 言い方 | 主な意味 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| password | 文字や数字を組み合わせた合言葉 | ネットのアカウント、Wi-Fi |
| PIN | 数字の暗証番号 | 銀行のカード、ATM |
| passcode | 端末のロックを解くための番号 | スマートフォン |
PIN は personal identification number の頭文字で、もともと N が number を表しています。そのため PIN number は「番号」が重なる言い方ですが、日常会話ではよく耳にする表現です。
パスワードまわりの会話でよく使う言い方も押さえておくと便利です。
- What’s the Wi-Fi password?(Wi-Fi のパスワードは何ですか?)
- I forgot my password.(パスワードを忘れてしまいました。)
- I need to reset my password.(パスワードを再設定しないといけません。)
- Please enter your PIN.(暗証番号を入力してください。)
作中のように change を使えば、I changed my passcode.(パスコードを変えた)と、変えたことも短く伝えられます。
まとめ|確かめる・答える・変えるの3つの言い方
今回は『BONES』シーズン8エピソード22のパスワードをめぐるやり取りから、Don’t you need 〜? の確かめ方と答え方、change を使った伝え方、password・PIN・passcode の違いを読み解きました。この3つを押さえると、身近なやり取りに落ち着いて対応できます。
捜査の合間の何気ない会話にも、日常で使える英語が詰まっていることが分かります。
同じエピソードの他のコラムでは、昔の習慣を話す used to と would の違いや、結婚式で花嫁を送り出す役の文化も扱っています。


コメント