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『フレンズ』シーズン6第11話では、ジョーイが、付き合い始めたルームメイトのジャニーンと、親友のモニカとチャンドラーの間で板ばさみになります。ジャニーンが二人をどう思っているかを知ったことで、ジョーイは両方に向けて言葉を選ぶことになります。
恋人と友達の仲がこじれたとき、どちらの味方とも言わずに間を取りもつのは、英語でも難しい場面です。友達への頼み方と、恋人への伝え方を、場面の順に見ていきます。
「Just give her another chance」怒る友達をなだめて頼む
モニカとチャンドラーがジョーイの部屋を訪ねると、その晩の夕食にジャニーンは来ないと分かります。理由を問われたジョーイは、ジャニーンが二晩続けて二人と会いたがらなかったこと、チャンドラーを退屈だと思い、モニカの声を大きすぎると感じていることを打ち明けます。二人が反発すると、ジョーイはこう頼みます。
Joey: I know, I know. Come on, please, you guys. Don’t be mad.
(わかってる、わかってるって。頼むよ、二人とも。怒らないでくれ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
I know, I know. は、相手の言い分をいったん受け止める前置きです。言い返さずに認めたうえで Don’t be mad. と続けると、「怒らないで」が反論ではなくお願いとして届きます。you guys は相手が複数いるときの呼びかけで、ここではモニカとチャンドラーの二人に向けられています。
続けてジョーイは、ジャニーンのことを改めて頼みます。
Joey: Come on, please just give her another chance.
(頼むから、彼女にもう一度チャンスをやってくれよ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
give ~ another chance は「〜にもう一度機会を与える」という意味で、一度うまくいかなかった相手を見限らずに、もう一度向き合ってほしいと頼むときに使います。just を入れると「ただそれだけでいいから」と、頼みごとを小さく見せる響きが加わります。please と Come on を重ねているところからも、頼みごとに重みが加わっています。モニカは、もちろんと応じ、夕食を作らなきゃと言って部屋を出ます。
「You said you were gonna try」約束を思い出させる
場面が移り、モニカとチャンドラーの部屋にジョーイがやって来ます。
Joey: Uh, what are you guys doing?
(えっと、二人とも何してんだ?)
Chandler: Nothing. We’re just talking. You know, blah-blah-blah.
(何も。話してるだけさ。ほら、「ブラー、ブラー、ブラー」ってな。)
Joey: Come on, you said you were gonna try.
(なあ、努力するって言っただろ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
blah-blah-blah は、中身のない話を指して「なんだかんだ」「ぺちゃくちゃ」といった意味で使われます。ジャニーンが二人を blah と評していたことを知ったうえで、チャンドラーはこの語を冗談として口にしています。
ジョーイの You said you were gonna try. は、「やってみるって言ったよね」と、相手の以前の言葉を思い出させる働きをしています。said に合わせて will が were gonna(were going to)に変わる時制の一致の形になっています。相手の以前の約束を持ち出して、言ったとおりにしてほしいと迫る形です。Come on を前に置くと「ほら」「なあ」と、くだけた調子で相手をうながす響きが加わります。このあと、二人はジャニーンを交えた映画に誘われます。
「They’re like my family」恋人に友達の大切さを伝える
場面が移り、4人で2回目に出かけたあとに言い合いになり、モニカとチャンドラーが帰っていきます。部屋に残ったジョーイは、ジャニーンに向き合います。
Joey: They mean so much to me. They’re like my family, you know?
(あいつらは俺にとってすごく大事なんだ。家族みたいなものなんだよ、わかるだろ?)
Joey: If you guys are gonna be fighting all the time…
(もしお前たちがずっとけんかばかりするなら……)
Joey: I don’t think we can be together. It just can’t work, okay?
(俺たちは一緒にはいられないと思う。うまくいくわけないだろ?)
Joey: It can’t. I’m very upset.
(無理だよ。俺、すごく動揺してるんだ。)
Janine: Okay. Would it help if I apologized?
(わかった。私が謝ったら、助けになる?)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
mean so much to me は「自分にとってとても大切だ」という意味で、mean を「意味する」ではなく「大きな価値を持つ」の意味で使っています。They’re like my family. の like は「〜のような」で、血のつながりはなくても家族同然だと伝えています。If ~ all the time, I don’t think ~ は、条件を示したうえで、このままでは続けられないと線を引く形です。
ジャニーンの Would it help if I apologized? は、「謝ったら役に立つ?」と、自分から歩み寄りを申し出る仮定法の形です。過去形の apologized を使うことで、まだ起きていないことを仮に置いて相手の意見を聞く、控えめな申し出になっています。ジョーイはこの申し出を、すごく助かると言って受け止めます。廊下でモニカと顔を合わせたジャニーンは、続けてこう伝えます。
Janine: I’d really like it if we could be friends.
(友達になれたら、本当にうれしいんだけど。)
Monica: Well, I know that would make Joey happy, so… …I would like that too.
(そうね、そうしたらジョーイが喜ぶのはわかってるから……私もそうしたいわ。)
Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)
I’d really like it if we could ~ は、could を使って控えめに望みを伝えています。モニカの I would like that too. は、相手の提案をそのまま that で受けて同意する返事です。
まとめ|恋人と親友の仲を取りもつ英語
Don’t be mad. でなだめ、Just give her another chance. で頼み、They’re like my family. で恋人に友達の大切さを伝える流れを見てきました。両方に向けた言葉の違いから、間に立つ人の言い回しが見えてきます。
『フレンズ』の仲間同士の会話には、気持ちを伝え合う英語がこれからもたくさん出てきます。
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