こじれた関係をいちから仕切り直したいと伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E12で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: こじれた関係をいちから仕切り直したいと伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第12話から、こじれた関係をいちから仕切り直したいと伝えるときの英語を取り上げます。婚約者アヌとの関係がこじれたラージが、謝りに行き、父の言葉を聞き、もう一度アヌのもとを訪ねるまでの会話が素材です。

「なぜそうしたいのか」を問われてから、段階を戻して誘い直すまでに、どんな言い回しが使われているのかを順に見ていきます。

目次

「not a good enough reason」と動機の問い直し

ラージはアヌの家を訪ね、we both made mistakes(お互い間違いをした)と切り出して謝ったうえで、アヌにも謝ってほしいと促します。アヌが言われたことを挙げて返すと、ラージは I really thought this would be more of a back-and-forth thing.(もっとお互いに言い合う流れになると思っていた)とこぼします。

アヌは、なぜ自分と結婚したいのかと尋ねたうえで、こう続けます。

Anu: Here’s what I think. All of your friends are married, and you don’t want to be left behind. And honestly, that’s not a good enough reason.
(私の考えを言うね。あなたの友達はみんな結婚していて、取り残されたくないだけ。正直、それじゃ理由として十分じゃない。)

Raj: Uh, okay, well, how is that different than what you’re doing? Hmm? Worried that you wasted so many years dating the wrong people, and now, you’re just looking for a shortcut.
(ええと、じゃあ、それは君のしていることとどう違うんだい?ん?間違った相手と何年も無駄にしたのが心配で、今はただ近道を探しているだけだろう。)

Anu: You’re right. It’s not different.
(その通りね。違わない。)

TBBT Season12 Episode12

not a good enough reason は、理由そのものを否定するのではなく「それだけでは足りない」と線を引く言い方です。ラージの look for a shortcut は、必要な段階を飛ばして結果だけを急ぐことを指します。

このあと二人は so we agree と「合意」しますが、ラージは What did we just agree on? と聞き返します。合意したのは、もう会わないということでした。

「stop being so hard on yourself」という後押し

別の場面で、ラージはパソコン越しに父と話します。父は、アヌの両親から結婚を取りやめると連絡があったと伝えます。ラージが悪いのは自分だと認めると、父はこう言います。

Dr. Koothrappali: Rajesh, you need to stop being so hard on yourself. You’re a good man.
(ラジェッシュ、自分にそんなに厳しくするのはやめなさい。お前はいい男だ。)

Raj: Wow. Y-You’ve never told me that.
(わあ。そんなこと言われたの初めてだよ。)

TBBT Season12 Episode12

be hard on yourself は、自分を必要以上に責めることです。父は続けて、your heart’s in the right place(心根は正しい)と認め、figure out what you want(自分が何を望んでいるのか見極めなさい)と促します。責めるのをやめさせてから、次に考えるべきことを示す順番になっているのが分かります。

「at the beginning, not in the middle」で誘い直す

再びアヌの家を訪ねる場面で、ラージはまずこう認めます。

Raj: Look you were right. I was doing this for the wrong reasons.
(ねえ、君が正しかった。僕は間違った理由でこうしていたんだ。)

TBBT Season12 Episode12

for the wrong reasons は、前の場面の not a good enough reason を受けて、自分の動機の誤りを認める言い方です。ラージはさらに、アヌにふさわしい相手について話します。その後のやり取りはこう続きます。

Anu: Raj, I’m not gonna marry you.
(ラージ、あなたとは結婚しない。)

Raj: I’m not asking you to.
(そうしてくれとは頼んでないよ。)

Anu: Then why are you here?
(じゃあ、どうしてここに来たの?)

Raj: Because I like you. Okay? I like you. I-I like you enough to start this relationship at the beginning, not in the middle. So will you go out on a date with me?
(君が好きだからだよ。いいかい?好きなんだ。この関係を途中からじゃなく、最初から始めたいと思うくらいにね。だから、僕とデートしてくれないか?)

TBBT Season12 Episode12

I’m not asking you to. は、相手が身構えている要求を先に打ち消す一言です。そのうえで at the beginning, not in the middle と、飛ばしてしまった段階に戻りたいと伝え、求めるものを結婚からデートへと小さくしています。アヌは迷いながらも Okay. と応じます。

まとめ|理由を問い直し、最初から始める

今回は、not a good enough reason の動機の問い直し、stop being so hard on yourself の後押し、for the wrong reasons と at the beginning, not in the middle の誘い直しを見てきました。仕切り直しの会話は、動機を認めるところから始まることが読み取れます。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話から、場面に合った英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の角度からこの話の英語を取り上げています。

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