海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード1には、捜査中のプリンターの調べ方をめぐって、次々に案が出てくる短いやり取りがあります。今回は「こうしたらどう?」と案を出す言い方から、「ひとつ提案してもいい?」と前置きして切り出す言い方、そして提案を受け止める返し方までを読み解きます。
いきなり「こうして」と言うと押しつけに聞こえそうなとき、ひと言の前置きがあるだけで、相手は耳を傾けやすくなります。会議でも友人との会話でも使える、提案の入り口の英語です。
「what if」と「Can I make a suggestion?」で切り出す
場面は、プリンターのことをたずねる声から始まります。メモリーは消されていたけれど、という前置きのあとに出てくるのが、最初の案です。
— So, what is with the printer?
(で、プリンターのほうはどうなの?)— Well, the CIA removed all the memory, but what if I could re-create the final image that the printer printed?
(CIAにメモリーは全部消されてた。でも、プリンターが最後に印刷した画像を再現できたらどう?)— Ghosting. Oh, that is awesome.
(残像か。それはすごいな。)— Hey, can I make a suggestion?
(ねえ、ひとつ提案してもいい?)BONES Season9 Episode1 (The Secrets in the Proposal)
what if I could ~? は直訳すると「もし私が〜できたらどうなる?」で、まだ決まっていないアイデアを「こんなのはどう?」と差し出す形です。What if we ~? にすると「みんなで〜してみたら?」という誘いにもなります。断定せずに可能性として出すので、相手が乗りやすいのが特徴と言えます。
その案に that is awesome と勢いよく返されたあと、今度は Can I make a suggestion? と切り出す言葉が出ます。make a suggestion は「提案をする」という決まった組み合わせで、Can I ~? で許可を求める形にすると、「言ってもいいかな」と相手の都合をうかがう響きになります。より丁寧にしたい場面では May I make a suggestion? や Could I suggest something? が使えるとされています。前置きの冒頭に Hey, を添えると、くだけた呼びかけになり、身近な相手との会話らしくなるのが分かります。
提案の中身を伝え、受け止めるまで
切り出したあと、別の件のことかと聞き返される場面がはさまります。それに軽く乗りながら、本題の提案が続きます。
— Yes, and run triturated laundry detergent through the printer drum instead of toner.
(それもね。あと、トナーの代わりに、すりつぶした洗濯用洗剤をプリンターのドラムに通してみて。)— Why?
(どうして?)— Um, because laundry detergents contain triazine-stilbenes and benzoxazolines.
(えっと、洗濯用洗剤にはトリアジン・スチルベン系とベンゾオキサゾリン系が入ってるから。)— You know what?
(あのね。)— I don’t need to know why, because I’ve learned to have faith in you
(理由は知らなくていい。あなたを信じられるようになったから)BONES Season9 Episode1 (The Secrets in the Proposal)
提案の中身は、命令形の run ~ instead of ~(〜の代わりに〜を通して)で具体的に伝えられています。前置きで許可をうかがったあとなら、中身は命令形でも押しつけには聞こえにくくなります。
受け止める側の Why? は、理由を確かめる素直な問いです。そこで化学物質の名前が並ぶ説明が始まると、You know what?(あのね)と話を切り替え、I don’t need to know why と理由の説明を止める返しが続きます。疑っているのではなく、「信じているから任せる」という前向きな受け止め方になっているのが印象的です。
提案を切り出すときによく使う言い方を、響きの違いで整理しておきます。
| 表現 | 響き |
|---|---|
| Can I make a suggestion? | 言ってもいい?と許可をうかがう |
| What if we ~? | 〜してみたらどう?と可能性を出す |
| How about ~? | 〜はどう?と気軽に勧める |
| Why don’t we ~? | 〜しようよ、と誘う |
| Have you tried ~? | 〜は試した?と経験を確かめる |
たとえば Can I make a suggestion? How about we start a little earlier?(ひとつ提案してもいい?少し早めに始めるのはどうかな)のように、前置きと中身を組み合わせると自然です。
まとめ|前置きひとつで、提案は届きやすくなる
今回は『BONES』シーズン9エピソード1から、案を差し出す what if I could ~?、許可をうかがう Can I make a suggestion?、中身を伝える instead of、そして I don’t need to know why という受け止め方を読み解きました。前置きと中身を分けるだけで、提案の伝わり方が変わることが見えてきます。
次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードの英語は、「Is everything all right?」への返し方や、レディースナイトの文化を扱ったコラムでも読み解いています。


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