海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード1の研究所では、調べた結果を binder にまとめて皆で共有するやり方が取られています。事情があってブレナンが研究所を離れている間、骨の鑑定を担っているエジソンは、この binder を使う側の人物です。今回は binder と、別の場面で出てくる file の違いを読み解きます。
日本語では、書類をとじる道具も書類のまとまりも「ファイル」と呼ぶことがよくあります。英語での言い分けを知っておくと、職場や学校で書類の話をするときに迷わなくなります。
「binder」は穴をあけた紙をリングでとじる道具
研究所では、報告を binder に入れてほしいという求めをきっかけに、こんなやり取りが交わされます。
— And I need you to put it in a binder because we use binders now so everyone has access to the same information.
(それと、それをバインダーに入れてほしい。今はバインダーを使っているから。皆が同じ情報を見られるようにね。)Angela: Brennan didn’t use binders. She could remember…
(ブレナンはバインダーなんて使わなかったわよ。覚えていられたし…)Edison: I am not Dr. Brennan. I use binders. And people like my binders.
(僕はブレナン博士じゃない。バインダーを使うんだ。それに、僕のバインダーは好評なんだよ。)BONES Season8 Episode1 (The Future in the Past)
binder は、穴をあけた紙をリングの金具でとじておく書類ばさみのことです。アメリカの学校や職場では、3つ穴の three-ring binder が定番の一つとされています。ページの順番を保ったまま、めくったり差し替えたりできるのが特徴です。
we use binders now は「今は binder を使っている」で、複数形の binders が binder を使うやり方全体を指しています。何かを入れてほしいときは put it in a binder と、前置詞に in を使います。ブレナンは使わなかったと言われて I use binders. と短く言い切る一言からは、自分のやり方で進めるという意思が読み取れます。
なお、日本語の「バインダー」は紙をクリップで挟む板を指すこともありますが、英語ではこの板を clipboard と呼ぶとされています。
記録を binder に「入れる」ときの言い方
鑑定の結果を話し合う場面では、調べた結果を binder に入れるよう促す声が上がります。
— Please put your findings into the binder.
(調べた結果はバインダーに入れてください。)BONES Season8 Episode1 (The Future in the Past)
同じ場面の少しあとにも、入れたかどうかを同じ形で確かめる問いが繰り返されます。後半の研究所では、こんなやり取りもあります。
— Why aren’t your findings included in Dr. Edison’s binder?
(調べた結果がエジソン博士のバインダーに入っていないのは、どうして?)— Really?
(本気で?)— Oh. Sorry.
(ああ、ごめん。)BONES Season8 Episode1 (The Future in the Past)
その後の場面では、binder への記入をめぐる、こんな一言も出てきます。
— Dr. Edison was extremely thorough.
(エジソン博士はとても丁寧だった。)— Everyone hates entering notes into those white binders.
(あの白いバインダーにメモを書き込むのは、みんな嫌がってるけどね。)BONES Season8 Episode1 (The Future in the Past)
| 言い方 | 意味 |
|---|---|
| put A into the binder | A を binder に入れる |
| be included in the binder | binder に入っている |
| enter notes into the binder | binder に記録を書き込む |
put A into B は「A を B に入れる」で、into の代わりに in も使われます。be included in は「〜に含まれている」、enter A into B は「A を B に書き込む」で、パソコンへのデータ入力にも使える言い方です。
「file」は一件分の書類のまとまり
一方の file は、スイーツの一言に出てきます。ある事件の資料を、どうやって回してもらったのかと尋ねる場面です。
Sweets: How’d you get them to give me the victim’s case file?
(被害者の事件ファイルを、どうやって僕に回させたんですか?)BONES Season8 Episode1 (The Future in the Past)
case file は、一つの事件や案件について集めた書類一式を指します。file には、書類のまとまり、書類を入れておく紙ばさみ、パソコンのファイルといった意味があり、中身のまとまりに重心がある語です。紙をとじる道具そのものを指す binder とは、ここが分かれ目です。
| 英語 | 指すもの |
|---|---|
| binder | 穴をあけた紙をリングでとじる書類ばさみ |
| file | 一件分の書類のまとまり/書類を入れる紙ばさみ/パソコンのファイル |
| folder | 二つ折りの紙ばさみ(アメリカでは file folder とも) |
| clipboard | 紙をクリップで挟む板 |
日本語の「クリアファイル」は、英語では clear folder や clear plastic folder などと説明されることが多いとされています。
まとめ|道具か、中身のまとまりか
今回は『BONES』シーズン8エピソード1から、リングでとじる binder、記録を入れる put into・be included in・enter into、書類のまとまりを指す file を読み解きました。道具を指すのか、中身のまとまりを指すのかで語を選ぶと、書類の話が英語でも伝わりやすくなります。
研究所で何度も繰り返される binder のやり取りは、仕事の場面を観るときの小さな見どころと言えます。
同じエピソードの他のコラムでは、久しぶりに会えた人にかける挨拶や、アメリカのサンドイッチの注文の英語を扱っています。


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