「brilliant but arrogant」と「brilliant and arrogant」はどう違う?人を評するときの「but」と「and」の英語|『BONES』S09E17で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「brilliant but arrogant」と「brilliant and arrogant」はどう違う?人を評するときの「but」と「and」の英語|『BONES』S09E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード17では、ブースとブレナンの会話の中で、新しく加わったインターンの人柄が話題になります。そこで交わされるのが、1語しか違わない2つの評し方です。今回は、形容詞を but でつなぐか and でつなぐかで、人物評の印象がどう変わるのかを読み解きます。

人をほめるときも、気になる点を伝えるときも、英語では形容詞を2つ並べる場面がよくあります。つなぎの1語を意識すると、言いたいことの重心をはっきり伝えられます。

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「brilliant but arrogant」は後ろに重心がある

捜査の進み具合をたずねられ、思うように進まないという答えが返ったあと、話は新しいインターンのことに移ります。そこで出てくるのが次のやり取りです。

— Brilliant but arrogant.
(優秀だけど、傲慢だ。)

— Mm, brilliant and arrogant.
(ふうん、優秀で、しかも傲慢か。)

— Must be tough to work with, huh?
(一緒に働くのは大変だろうね。)

BONES Season9 Episode17 (The Repo Man in the Septic Tank)

A but B は、前の A をいったん認めたうえで、後ろの B で反対向きの評価を足す言い方です。英語では but の後ろに本音や結論が来やすいとされ、brilliant but arrogant は「頭は切れる。ただ、傲慢なのが困る」と、欠点のほうに重心が置かれます。

一方の A and B は、2つを同じ重さで並べるだけです。brilliant and arrogant と言い直すと、「優秀」が「傲慢」を和らげる働きが消え、「優秀で、そのうえ傲慢」という、両方がそろった人物像に変わります。Mm で受けてから言い直し、huh? で軽く同意を求める流れからは、からかうような調子が伝わってきます。

同じ2つの形容詞でも、つなぎの1語で評価の向きが変わるのが面白いところです。日常でも、He’s smart but lazy.(頭はいいけど、怠け者だ)なら短所を伝えたいとき、She’s smart and funny.(頭がよくて、おもしろい)なら長所を重ねてほめたいとき、と使い分けられます。書き言葉では brilliant yet arrogant のように yet を使うこともあり、but より少し改まった響きになるとされています。

「and」を重ねる言い方と、「But」で切り返す言い方

同じインターンについて、別の場面では and を2回重ねた評し方も出てきます。

— I find him to be arrogant and conceited and preemptory.
(彼は傲慢で、うぬぼれが強くて、おまけに高圧的だと思う。)

BONES Season9 Episode17 (The Repo Man in the Septic Tank)

3つ並べるときは A, B, and C とするのが一般的ですが、A and B and C と and を繰り返すと、1つ1つを強調しながら畳みかける響きになるとされています。不満が次々に出てくる様子が、言葉の並べ方そのものから読み取れます。I find him to be ~ は「(接してみて)彼は〜だと思う」と、自分の経験にもとづく評価を述べる言い方です。

but は、相手への気づかいを先に置くときにも活躍します。終盤には、こんなやり取りがあります。

— I’m not doubting your work, Booth.
(ブース、君の仕事を疑ってるわけじゃない。)

— But something is off here, all right?
(でも、何かがおかしいんだ。)

BONES Season9 Episode17 (The Repo Man in the Septic Tank)

否定の前置きの一文と、But で始まる一文が続きます。この2文を1人で続けて言えば、先に「疑っていない」と伝えておくことで、そのあとの指摘が相手への攻撃に聞こえにくくなる、という流れです。

言い方 重心 例
A but B 後ろのB He’s kind but strict.(優しいけど厳しい)
A and B AとBが同じ重さ He’s kind and patient.(優しくて辛抱強い)
A and B and C 1つずつ強調 It was long and hot and boring.(長くて暑くて退屈だった)
I’m not ~, but … butの後ろが本題 I’m not complaining, but …(文句じゃないけど…)

人柄を伝えるときは、言いたいほうを後ろに置くのがコツです。He’s strict, but kind.(厳しいけど、優しい)のように順番を入れ替えるだけで、同じ2語でも印象がやわらぎます。

まとめ|つなぎの1語で人物評の重心が変わる

今回は『BONES』シーズン9エピソード17から、後ろに重心を置く brilliant but arrogant、2つを並べる brilliant and arrogant、and を重ねて畳みかける言い方、否定の前置きから But で本題に入る言い方を読み解きました。

but と and の選び方ひとつで、ほめているのか、困っているのかが相手に伝わることが見えてきます。

このエピソードの英語は、否定の形の質問への答え方や、車の差し押さえの文化を扱ったコラムでも読み解いています。

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