「PDA」とは?人前での愛情表現をめぐる職場の文化と英語|『BONES』S09E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「PDA」とは?人前での愛情表現をめぐる職場の文化と英語|『BONES』S09E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード4には、ブースとブレナンの2人が、FBIで人前の愛情表現を控えるという取り決めを話題にする場面があります。今回はそこに出てくる public displays of affection、略して PDA を手がかりに、アメリカの職場で愛情表現がどう受け止められているかを読み解きます。

恋人同士や夫婦が同じ職場にいる場合、どこまでなら許されるのかは国や会社によって感覚が違います。英語圏の考え方を知っておくと、海外ドラマの職場の場面もぐっと分かりやすくなります。

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FBIで交わされた「PDA」の取り決め

作中では、2人の会話の途中、周りから声が上がったあとに、こんなやり取りが続きます。

— We a-agreed to avoid public displays of affection at the FBI.
(FBIでは人前でいちゃつかないって決めたよね。)

— The hell with the FBI.
(FBIなんか知るか。)

— I have to go…
(もう行かないと…。)

BONES Season9 Episode4 (The Sense in the Sacrifice)

2人の間には、職場では人前の愛情表現を控えるという約束があったことが分かります。約束を持ち出す言葉に対して、もう一方が「FBIなんか知るか」と気持ちを優先させるのが見どころです。The hell with ~. は「〜なんか知ったことか」という強めの口語なので、使う相手と場面には注意が必要です。

ここで出てくる public displays of affection は、直訳すると「愛情の公的な表示」で、人前で手をつないだり、抱き合ったり、キスをしたりすることを指します。日常会話では頭文字をとった PDA という略語がよく使われ、No PDA, please.(人前でいちゃつくのはやめて)のように言われます。

アメリカの職場とPDA

アメリカの職場では、社員同士の交際そのものは個人の自由とされる一方で、職場での PDA は控えるべきだという考え方が広く見られます。中小企業向けの人事の助言などでは、オフィスでのキスやハグ、手をつなぐことは控えるよう求め、同じルールを全員に当てはめることがすすめられているとされています。

理由としてよく挙げられるのは、周りの同僚が気まずく感じ、職場の雰囲気に影響することです。交際を禁止するよりも、職場での振る舞いに線を引くほうが現実的だという意見も多いとされています。特に上司と部下の交際は、ひいきを疑われやすいことから、会社によっては規定で制限している場合もあるようです。ただし、具体的なルールは会社ごとに異なります。

作中の2人の「FBIでは控える」という取り決めも、こうした職場の感覚に沿ったものとして描かれていると読み取れます。

同じ回の冒頭には、研究所で、すぐそばにいる相手に、こんな言葉をかける場面もあります。

— Hey, I-I love the closeness, sweetie, but isn’t there something else you could be doing?
(ねえ、くっついてくれるのはうれしいけど、ほかにやることがあるんじゃない?)

BONES Season9 Episode4 (The Sense in the Sacrifice)

I love the closeness, but ~ と、まず気持ちを受け止めてから isn’t there something else you could be doing?(ほかにすることがあるんじゃない?)と続けることで、角を立てずに距離をとってもらう言い方になっています。

PDAにまつわる英語表現

PDA の話題では、ほかにもいくつかの表現がよく使われます。

表現 意味
PDA 人前でのいちゃつき・愛情表現
Get a room. よそでやって(からかいの決まり文句)
office romance 職場恋愛
keep it professional 職場では仕事の顔を保つ

Get a room. は「部屋でも取れば」という意味のからかい言葉で、人前でいちゃつく2人に冗談まじりに言うものとされています。職場で交際していることを伝えるときは We try to keep it professional at work.(職場では仕事の顔を保つようにしています)のように言えます。

まとめ|職場の「PDA」の線引きと英語

今回は『BONES』シーズン9エピソード4から、public displays of affection(PDA)の意味と、アメリカの職場で人前の愛情表現が控えられる理由、Get a room. や keep it professional などの関連表現を読み解きました。

職場での線引きを知っておくと、ドラマの中の何気ない取り決めや冗談の意味が分かります。『BONES』の職場の場面を観ながら、2人の距離感にも目を向けてみると面白いところです。

同じエピソードの rephrase と repeat の違いや、頼む前に返事を確かめる英語のコラムもあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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