海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン7エピソード5では、アンジェラとホッジンスの息子マイケルがなかなか眠らず、二人の寝不足が続いています。赤ちゃんの眠りが話題になるたびに、sleep、fall asleep、asleep、nap が入れ替わり出てくる回です。今回は、よく似たこの4つの使い分けを、作中の会話から整理します。
日本語ではどれも「寝る」「眠る」で済みますが、英語では「眠ること」「寝入る瞬間」「眠っている状態」で言葉が変わるのが面白いところです。
動詞にも名詞にもなる「sleep」と、昼寝の「nap」
出勤前、孫の面倒を見ようかという申し出に、言いよどむ声のあと、こう返されます。
— Uh…
(ええと…)— You know, Dad, Michael needs his sleep, and daycare’s the only place that he naps.
(ねえ、お父さん。マイケルには睡眠が必要だし、昼寝ができるのは保育園だけなんだよ。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
needs his sleep の sleep は名詞で、「睡眠」そのものを指します。get some sleep(少し眠る)や a good night’s sleep(ひと晩ぐっすり眠ること)も名詞の使い方です。一方の nap は「昼寝(する)」で、動詞なら he naps、名詞なら take a nap の形がよく使われます。
研究所では、赤ちゃんがまだ眠らないのかとたずねられる場面もあります。
— Oh, baby’s still not sleeping?
(え、赤ちゃん、まだ眠らないの?)— Not that much, no.
(あんまり、ね。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
こちらの sleep は動詞です。still not sleeping と進行形にすると、「眠らない状態がまだ続いている」という今の様子が伝わります。sleep well(よく眠る)や sleep in(朝寝坊する)も動詞の仲間です。
寝入る瞬間を表す「fall asleep」
試料を前にして話しているときに、体を揺らし続けていることを指摘される場面があります。
— Those are particulates, not Michael.
(それは試料の粒子で、マイケルじゃないよ。)— You don’t have to keep moving like that.
(そんなふうに揺れてなくていいんだよ。)— I… I didn’t even know I was doing it.
(え…自分でも気づいてなかった。)— Michael only falls asleep when I oscillate.
(マイケルは、揺れているときしか寝つかないから。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
fall asleep は「眠りに落ちる」、つまり起きている状態から眠っている状態に移る瞬間を表します。can’t fall asleep(寝つけない)や fall asleep on the couch(ソファで寝落ちする)のように、本人の意思とは関係なく眠ってしまうときにも使えます。似た go to sleep は「寝る・眠りにつく」で、Go to sleep.(もう寝なさい)のように、寝ようとする行動に重心がある言い方とされます。
その後、寝かしつけのために作った装置について聞かれると、こう説明されます。
— I call it the Sleepytime Cyclone.
(名付けて「おやすみサイクロン」。)— It mimics the way that I move to get Michael to fall asleep.
(マイケルを寝かしつけるときの動きを、まねしてるんだ。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
get + 人 + to fall asleep で「〜を寝つかせる」です。赤ちゃんを寝かしつけることは、put the baby to sleep と言うこともできます。
眠っている状態の「asleep」
その後、マイケルをアンジェラの父に預けて出かけた二人が戻り、大きな音で音楽が流れる中で声をかけると、どならないで、夢が台無しになる、と止められます。
— Wait, he’s asleep?
(待って、寝てるの?)Hodgins: With this on?
(これをかけたままで?)— He likes it.
(気に入ってるんだよ。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
asleep は「眠っている」という状態を表す形容詞で、he’s asleep のように be 動詞のあとに置きます。名詞の前には置かず、「眠っている赤ちゃん」は a sleeping baby と言います。fast asleep(ぐっすり眠っている)もよく使われる形です。
— H-How long has he been asleep?
(ど、どのくらい寝てるの?)— About four hours.
(4時間くらいかな。)BONES Season7 Episode5 (The Twist in the Twister)
has been asleep と現在完了にすると、「眠っている状態がどれだけ続いているか」をたずねられます。4つを並べると、違いが見えやすくなります。
| 言い方 | 表すもの | 作中の例 |
|---|---|---|
| sleep | 睡眠(名詞)・眠る(動詞) | needs his sleep / still not sleeping |
| nap | 昼寝(する) | he naps |
| fall asleep | 眠りに落ちる瞬間 | falls asleep |
| asleep | 眠っている状態 | he’s asleep |
まとめ|「眠る」「寝入る」「寝ている」を言い分ける
今回は『BONES』シーズン7エピソード5から、睡眠や眠ることを表す sleep、昼寝の nap、寝入る瞬間の fall asleep、眠っている状態の asleep を読み解きました。眠りのどの段階を言いたいのかを意識すると、言葉を選びやすくなります。
赤ちゃんの眠りに振り回される二人の会話を追うと、同じ「寝る」が場面ごとに細かく言い分けられているのが分かります。
同じエピソードの他のコラムでは、家族に不満を言われたときの返し方や、子ども向けキャンプの文化も扱っています。


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