「You had to be there.」笑い話がうまく伝わらなかったときの英語|『BONES』S05E18で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「You had to be there.」笑い話がうまく伝わらなかったときの英語|『BONES』S05E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード18の終盤には、ブースが聞いた冗談をブレナンに話して聞かせ、まったく伝わらない場面があります。今回はこのやりとりを起点に、笑い話を人に伝え直すときの英語と、うまく伝わらなかったときの切り上げ方を読み解きます。

その場では大笑いしたのに、あとで話すと少しも面白くならない。誰にでも覚えのあるこの気まずさを、英語ではひと言で片づけられます。

目次

その場で笑いが起きた冗談

事件が解決したあと、ブースは水族館で海洋生物学者のキャサリンと会います。キャサリンは自分のピアスについて、こんな話をします。

Catherine: Do you think these diamond earrings are real?
(このダイヤのピアス、本物だと思う?)

Booth: I don’t know.
(さあ、どうかな。)

Catherine: I could tell that they were real the minute my ex gave them to me.
(別れた相手にもらった瞬間、本物だって分かったの。)

Booth: How so?
(どうして?)

Catherine: Because no one would buy fake diamonds this small.
(だって、こんなに小さな偽物のダイヤを買う人なんていないもの。)

BONES Season5 Episode18 (The Predator in the Pool)

小さすぎるダイヤを逆手に取った、軽い自虐まじりの冗談です。How so?は「どうして?」と、相手に話の続きを促す短い相づちです。目の前のピアス、相手の表情、間の取り方がそろっているからこそ、ブースは思わず笑います。

再現すると伝わらない「You had to be there.」

その後、夜の店でブースとブレナンが飲みながら話します。キャサリンとたくさん笑って楽しかったと話すブースに、ブレナンは何がそんなに面白かったのかを尋ねます。

Brennan: I know. So, um, what did you laugh about?
(分かってる。それで、何を笑ったの?)

Booth: Just…something about her earrings.
(いや……彼女のピアスのことでちょっとね。)

Brennan: She wore amusing earrings.
(面白いピアスをしていたのね。)

Booth: No. She said that they were a gift and she knew they were real because no one would buy fake diamonds that small.
(違う。もらい物で、本物だと分かったって言うんだ。こんなに小さい偽物のダイヤを買う人はいないからって。)

Brennan: They might – if they were on a tight budget.
(買うかもしれないわ。予算が限られていれば。)

Booth: Oh, no, no. It’s um – it doesn’t matter. You had to be there.
(ああ、いや、いや。その……どうでもいいんだ。その場にいなきゃ分からないよ。)

BONES Season5 Episode18 (The Predator in the Pool)

something about …は「〜のことでちょっと」と、話の中身をぼかして切り出す言い方です。She said that …で相手の言葉を伝聞の形に直すと、キャサリンのthis smallがブースの口ではthat smallに変わっています。目の前の物を指すthisが、話の中の物を指すthatに置き換わる、伝聞らしい変化が見えます。

冗談を文字どおりに受け取ったブレナンに、ブースはit doesn’t matterで説明をあきらめ、You had to be there.で締めくくります。直訳は「その場にいる必要があった」で、「その場の空気ごとでないと面白さは伝わらない」という意味の定番の言い回しです。

言い方 意味
You had to be there. その場にいないと分からないよ
Never mind. やっぱりいいや
I guess it’s funnier in person. 実際に聞くほうが面白いんだと思う

その場にいない相手とのずれ

この回の中盤にも、「その場にいないと伝わらない」やりとりがあります。研究所でホッジンスが証拠に関わる実演をしていて、車を運転中のブースはそれを電話のスピーカー越しに聞いています。

Hodgins: No, this one is special. It’s really huge and extra good. See?
(いや、これは特別なんだ。すごく大きくて、性能も抜群。ほら?)

Booth: No, I don’t see. I’m in another place. I’m driving a car.
(いや、見えないって。俺は別の場所にいるんだ。車を運転してるんだよ。)

Brennan: Well, if you were here, you’d be very impressed.
(ここにいたら、きっととても感心するわよ。)

BONES Season5 Episode18 (The Predator in the Pool)

See?は「ほらね」という口癖ですが、電話の相手には文字どおり見えません。ブレナンのif you were here, you’d …は「もしここにいたら〜なのに」と、現実と違う状況を想像する仮定の言い方です。You had to be there.と同じく、その場の体験は言葉だけでは届きにくいことが分かる場面です。

まとめ|伝わらないときは軽く切り上げる

something about …で話を切り出し、She said that …で冗談を再現しても伝わらないとき、You had to be there.で軽く切り上げる流れを見てきました。thisがthatに変わる伝聞の形や、if you were here, you’d …の仮定の言い方とあわせて覚えると、雑談の幅が広がります。

ブースとブレナンの会話のずれに注目しながら、『BONES』を観る楽しみがまた一つ増えそうです。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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