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『BONES』シーズン8エピソード13には、短い返事が印象に残る場面がいくつかあります。研究所でホッジンスにほめられたデイジーの返事や、スイーツとデイジーがコーヒーを飲みながら話す場面の、別れ際のやり取りです。今回は You’re welcome と No problem の違いを中心に、お礼やおわびに返すひと言を読み解きます。
「ありがとう」「ごめんね」への返事は、毎日のように出番がある言葉です。使い分けの目安を知っておくと、とっさのひと言で迷いにくくなります。
「You’re welcome」は「Thank you」への定番の返事
You’re welcome. は、Thank you. と言われたときの「どういたしまして」にあたる、いちばん基本の返事です。友人にも仕事の相手にも使え、場面を選ばないのが強みです。You’re very welcome. と very を足すと、より心のこもった響きになります。
作中では、この返事が少し変わった形で出てきます。研究所でデイジーとホッジンスが作業をしている場面で、仕事の進め方をめぐるやり取りのあと、こんな会話になります。
Hodgins: You really have pulled yourself together.
(ほんとにしっかり立て直したんだな。)Daisy: You’re welcome, Dr. Hodgins.
(どういたしまして、ホッジンス博士。)BONES Season8 Episode13 (The Twist in the Plot)
pull oneself together は「気持ちを立て直す・しっかりする」という意味の句動詞です。ホッジンスの言葉は感心して出たほめ言葉で、お礼ではありません。そこに You’re welcome で応じているため、少しずれた返事になっているのが面白いところです。
英語では、お礼を言われる前に、自分が役に立ったことを冗談めかして示すつもりで You’re welcome. と先回りして言う使い方もあります。親しい間柄の軽口として使われるもので、改まった場面では避けたほうが無難とされています。
「Not at all」は相手の心配を打ち消す返事
その後、研究所で顔を合わせたスイーツとデイジーが、コーヒーを飲みながら話す場面があります。最初のひと言はこうです。
Sweets: So, I hope it wasn’t too weird before at the lab.
(さっき研究所で、変な感じにならなかったならいいんだけど。)Daisy: Not at all.
(全然。)BONES Season8 Episode13 (The Twist in the Plot)
Not at all. は「まったく〜ない」で、ここでは「変な感じになんてならなかった」と、相手の心配を打ち消しています。weird は「変な・妙な」という意味で、人と人との間で使うと「気まずい」に近い響きになります。
Not at all. は、お礼への返事にも使えます。Thanks for your help. に Not at all. と返すと「とんでもないです」に近い響きになり、アメリカ英語よりイギリス英語でよく聞かれる返事とされています。打ち消しを弱めて Not really.(そうでもない)と返すと、少しは気まずかったことを含ませる言い方になります。
「No problem」はおわびにも使える気軽な返事
話の終わりには、電話の着信をきっかけに、別れ際のやり取りが続きます。ランスはスイーツのファーストネームです。
— Sorry.
(ごめん。)— I got to go. I have an interrogation.
(もう行かないと。取り調べがあるから。)— Oh, no problem.
(ああ、気にしないで。)Sweets: But this was good, right?
(でも、今日は話せてよかったよね?)Daisy: This was good, Lance. Thanks.
(よかったわ、ランス。ありがとう。)— So I’ll see you.
(じゃあ、また。)— See you.
(またね。)BONES Season8 Episode13 (The Twist in the Plot)
Sorry. と謝られたときに You’re welcome. は使えません。ここで返されている No problem. は「問題ない・気にしないで」という意味なので、お礼にもおわびにも使える気軽な返事です。また、別れ際の Thanks. には See you. と別れの挨拶が続いていて、お礼のたびに「どういたしまして」を返すわけではないことも分かります。
| 返事 | お礼に | おわびに | 響き |
|---|---|---|---|
| You’re welcome. | 使える | 使えない | 基本の「どういたしまして」 |
| No problem. | 使える | 使える | 気軽な「いいよ・気にしないで」 |
| Not at all. | 使える | 使える | 「とんでもない」と打ち消す |
| My pleasure. | 使える | 使えない | 「喜んで」と丁寧に応じる |
| Don’t worry about it. | 使える | 使える | 「気にしないで」と相手を気づかう |
なお、お礼に No problem. と返すのは、目上の相手や改まった場面では軽く聞こえると感じる人もいるとされています。迷ったときは You’re welcome. を選ぶのが無難です。
まとめ|お礼とおわびを聞き分けて返事を選ぶ
今回は『BONES』シーズン8エピソード13から、お礼への定番の You’re welcome、心配を打ち消す Not at all、おわびにも使える No problem を読み解きました。言われた言葉がお礼なのかおわびなのかを聞き分けるだけで、返事の選び方がずっと楽になります。
短い返事ひとつにも、場面ごとの使い分けがあることが見えてきます。
同じエピソードの他のコラムでは、道具が壊れたときの英語や、話をさえぎられたときの返し方も扱っています。


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