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長いあいだ心の奥でくすぶり続けてきた因縁に、ついに決着をつけにいく——そんな静かな決意を胸に、相手のもとへ向かう場面を物語の中で見たことはありませんか。
そんな場面にぴったりの「settle an old score」を、『CHUCK』シーズン3第12話の結び、シャウがサラを連れ、どこへ向かうのかと問われて短く答えるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「settle an old score」の意味とニュアンス
settle an old score
意味:積年の恨みを晴らす、古い遺恨に決着をつける
「score」には「(貸し借りの)勘定・帳尻」という意味があり、settle a score で「貸し借りを清算する→恨みを晴らす」という意味になります。そこに old(古い)が付くと、「長年くすぶってきた」遺恨であることが強調されます。
直訳すれば「古い得点を清算する」ですが、ここでの score は競技の得点ではなく「溜まった貸し借り・帳尻」のこと。それを settle(清算する・決着をつける)することで、長く抱えてきた恨みに決着をつける、という意味合いになります。復讐・報復のニュアンスを帯びた、重みのある表現です。
長年の因縁の清算、宿敵との対決、雪辱を期した再戦など、「かねてからの恨みにけりをつける」場面で使われます。old を外した settle a score、複数形の settle old scores も同様に使われます。
【ここがポイント!】
- 「settle an old score」の核は、溜まった勘定(score)をきっちり清算するイメージ
- score=遺恨という比喩で、長年の因縁に決着をつける重い一言
- 復讐・雪辱のニュアンスを帯びる、物語のキメ台詞向きの表現
『CHUCK』S03E12のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
エピソードを締めくくる、シャウの短くも重い一言です。長く抱えてきた個人的な因縁に、彼が決着をつけようと動き出す場面で、次回への強い引きを作っています(具体的な背景は物語の核心に触れるため、ここでは伏せておきます)。
Sarah: Daniel, where are you taking us?
(ダニエル、私たちをどこへ連れて行くの?)Shaw: To settle an old score.
(積年の決着を、つけにいく)Chuck Season3 Episode12(Chuck Versus the American Hero)
シーン解説と心理考察
たった一言で次回への強い引きを作る、シャウのキメ台詞です。「settle an old score」は、長くくすぶってきた恨み・遺恨を清算するという宣言で、彼の内に秘めた執念をひとことで物語っています。
質問に対して長々と説明せず、ただ「To settle an old score.」と短く返すところに、シャウの冷たい決意がにじみます。多くを語らないからこそ、old(古い)という一語が背負う年月の重みが際立ち、観る側に「いったい何があったのか」と想像をかき立てる場面です。
score=溜まった帳尻という比喩が、シャウの抑えた口調と相まって、報復の冷ややかさを際立たせています。エピソードの結びにこの一言を置くことで、物語が次の局面へと一気に転がり出すのが見どころと言えます。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
昔ながらの酒場の壁に、まだ払っていない「ツケ(score=勘定)」がチョークで書き溜められている——そんな光景を思い浮かべてください。長いあいだ溜まったその勘定を、ついにテーブルにお金を置いて「清算する(settle)」。貸し借りをきっちり帳消しにする、その動作が転じて「恨みを晴らす」になります。
劇中のシャウが短く「To settle an old score.」と告げて動き出すのも、まさにこの「溜まった帳尻の清算」です。壁に書き溜められた古い勘定に、ついに決着をつけにいく——そのイメージとこの表現を重ねれば、settle an old score が「積年の遺恨の帳尻を合わせる」言葉だと、鮮明に記憶に残るはずです。
例文で覚える「settle an old score」
長年の因縁の対決から、スポーツの雪辱戦まで、settle a score は「かねてからの恨みにけりをつける」場面で活躍します。形の異なる3つの例文で幅を体感してみましょう。
He came back to town to settle an old score.
(彼は積年の決着をつけるため、町に戻ってきた。)
因縁の対決を語る場面です。劇中のシャウそのままに、長く抱えた恨みにけりをつけにいく、という復讐の用法が表れています。
The rematch was their chance to settle an old score.
(再戦は、彼らが古い因縁に決着をつける好機だった。)
スポーツのライバル対決を語る文脈です。雪辱を期した再戦の場面で、過去の借りを返すというニュアンスで使えます。
A: Why did she agree to that debate? It seems risky.
B: She’s not there to win. She’s there to settle a score.
(A:なんで彼女あの討論を受けたんだろう?リスクが大きいのに。)
(B:勝つために出るんじゃないさ。決着をつけに行くんだよ。)
緊張した対峙を語り合う会話です。old を外した settle a score も、「決着をつける」という同じ意味で自然に使えます。
あわせて覚えたい関連表現
get even (with someone)
(仕返しをする、五分に戻す)
get even は「やられた分をやり返して五分にする」という、ややくだけた仕返しの表現です。settle an old score が「長年の遺恨に決着をつける」という重みと因縁の深さを帯びるのに対し、こちらはもっと日常的な報復に使えます。
pay someone back
(報いる、仕返しする)
pay back は文字どおり「返す」で、恩にも恨みにも使える両義的な表現です。settle an old score が遺恨の清算に特化し、復讐色が濃いのに対し、pay back は文脈しだいでどちらにも転びます。
bury the hatchet
(争いをやめて和解する)
bury the hatchet は「斧を埋める=争いを終える」という和解の表現です。settle an old score も「決着をつける」点は共通しますが、報復によって清算する方向であり、和解とはむしろ逆を向く点が対照的です。
Note|score は「刻み目」だった──勘定から遺恨へ
settle an old score の score が「得点」ではなく「勘定」だというのは、少し意外に感じられるかもしれません。この score、もとをたどると「刻み目」だったとされています。
昔、まだ紙や帳簿が身近でなかった時代、人々は貸し借りを棒に刻んだ「刻み目」で記録したと言われます。木の棒に一本ずつ傷をつけて、ツケの数を数える——この「刻み目」を指す語が score でした。そこから「刻んで数えた勘定・帳尻」という意味が生まれ、さらに settle a score で「溜まった勘定を清算する」という言い回しが定着していきます。やがてその「清算する」対象が、お金の貸し借りから「恨みの貸し借り」へと比喩的に広がりました。やられたら、その分を心の帳簿に刻んでおく。そして機を見て、その帳尻を合わせにいく——settle an old score が「積年の恨みを晴らす」を意味するのは、この「心に刻まれた古い帳尻を清算する」という発想から来ているわけです。old が付くことで、その刻み目がどれだけ長く残っていたかが強調されます。
劇中のシャウが「To settle an old score.」と短く言い切ったとき、その背後には、長いあいだ心に刻まれてきた帳尻があります。多くを語らずとも、old という一語が、その刻み目の古さと深さを物語っています。
恨みもまた、心のどこかに刻まれた一本の傷なのかもしれませんね。
まとめ|シャウの決意から学ぶこと
「settle an old score」は、積年の恨みを晴らす、つまり「長年くすぶってきた遺恨に決着をつける」ことを表す表現です。score(溜まった帳尻)を settle(清算する)という成り立ちが、その重みを支えています。
長年の因縁の対決を語るとき、過去の借りを返す雪辱戦を描くとき。settle an old score を知っていれば、「かねてからの恨みにけりをつける」という決意を、ひとことで重く響かせられます。
多くを語らず「決着をつけにいく」とだけ告げたシャウの一言とともに、この表現を会話のレパートリーに加えてみてください。因縁を語る言葉として、きっと記憶に残るはずです。
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