ホテルの部屋が気に入らないとき、替えてほしいと伝える英語|『フレンズ』S05E05で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: ホテルの部屋が気に入らないとき、替えてほしいと伝える英語|『フレンズ』S05E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第5話では、モニカとチャンドラーが週末に泊まったニュージャージー州アトランティックシティのホテルで、何度も部屋を替える場面があります。グラスの汚れや部屋からの眺めを理由に、モニカは部屋を替えてほしいと伝え続けます。

旅先の部屋に不満があっても、英語でどう切り出すかは迷いやすいところです。理由の添え方、予約との違いの伝え方、同行者との相談の仕方を順に見ていきます。

目次

「We can change rooms, can’t we?」理由を添えて部屋を替えたいと切り出す

部屋に着いた直後、モニカは枕の上に置かれたチョコレートを喜びます。ところが、グラスを手に戻ってきたモニカは、チャンドラーにこう告げます。

Monica: We’re switching rooms.
(部屋、替えるわよ。)
Chandler: Oh, dear God. They gave us glasses.
(なんてこった。グラスが置いてあったってのか。)
Monica: No, they gave us glasses with lipstick on them. I mean… if they didn’t change the glasses who knows what else they didn’t change.
(違うわよ、口紅の付いたグラスが置いてあったの。つまり……グラスを替えてないなら、ほかに何を替えてないかわからないってこと。)
Monica: Oh, come on, sweetie. I just want this weekend to be perfect, okay. We can change rooms, can’t we?
(ねえ、お願い。この週末を完璧にしたいだけなの。部屋、替えられるでしょ?)
Friends Season5 Episode5(The One with the Kips)

We’re switching rooms. は現在進行形を使い、部屋を替えることをすでに決めた予定として告げる形です。相談ではなく決定として切り出しているので、チャンドラーは大げさな言い方で茶化して返します。

モニカはそこで理由を具体的に挙げます。glasses with lipstick on them は「口紅の付いたグラス」で、with ~ on them で何が付いているかを後ろから説明しています。続く who knows what else ~ は「ほかに何が〜かわからない」という意味で、一つの不備から部屋全体への不安へと話を広げています。

最後の We can change rooms, can’t we? は付加疑問で、「替えられるよね」と相手の同意を求めています。決定を告げたあとに、理由と同意の確認を重ねていく順番が分かります。チャンドラーもこの頼みに応じ、荷物を持って部屋を出ていきます。

「This is a garden view room」予約と違う点をはっきり伝える

新しい部屋に案内したホテルの係の人は、丁寧にこう切り出します。

Hotel Clerk: I think you’ll find this room more to your liking.
(こちらのお部屋のほうが、お気に召すかと存じます。)
Friends Season5 Episode5(The One with the Kips)

I think you’ll find ~ は「〜だと感じていただけると思います」と、相手の判断にゆだねる形で勧める言い方です。to your liking は「お好みに合う」という意味で、接客の場面で使われることがある表現です。ところが、モニカはこの部屋でも納得しません。

Monica: We’re switching rooms again.
(また部屋を替えるわよ。)
Chandler: What? Why?
(え?なんで?)
Monica: This is a garden view room and we paid for an ocean view room.
(ここは庭側の部屋でしょ。私たちは海側の部屋の料金を払ったのよ。)
Hotel Clerk: Our last ocean view room was unacceptable to you.
(前の海側のお部屋は、お気に召さなかったようですので。)
Monica: Excuse me. Um, can I talk to you over here for just a second?
(ちょっと失礼。ねえ、ちょっとこっちで話せる?)
Friends Season5 Episode5(The One with the Kips)

チャンドラーの What? Why? は、理由を短く聞き返すひと言です。モニカはそれに、部屋の種類を比べる形で答えます。garden view room と ocean view room は、部屋から見える景色による呼び分けです。眺めによって料金が変わるホテルもあるため、we paid for ~ と支払った内容を根拠に挙げると、予約との違いがはっきり伝わります。係の人の返事は、最初の部屋を替えた経緯を指摘するものです。

モニカの Can I talk to you over here for just a second? は、係の人ではなくチャンドラーに向けた言葉です。over here で場所を少し移すことを示し、for just a second で短い時間だけと添えています。交渉の途中で同行者と相談したいときの声のかけ方として使えます。

「just pick one」と選ぶのを急かす一言と、部屋代を分ける英語

二人で話す中で、モニカが係の人たちへの不満を口にすると、チャンドラーはこう返します。

Chandler: I hear ya, Mugsy.
(わかったよ、マグジー。)
Chandler: But look, all these rooms are fine, okay. Can you just pick one so I can watch the…
(でもさ、どの部屋も問題ないだろ。とにかく1つ選んでくれないか、俺が見られるように、その……)
Chandler: Have a perfect magical weekend together with you?
(君と一緒に、完璧で夢みたいな週末を過ごせるように?)
Friends Season5 Episode5(The One with the Kips)

I hear ya は「言いたいことはわかった」と受け止める口語表現で、続けてあだ名で呼ぶことで冗談めかしています。Can you just pick one の just は「とにかく」と、細かい条件は置いて決めてほしい気持ちを表します。all these rooms are fine は、どの部屋にも問題はないと全体をまとめて言う形で、選択肢をこれ以上比べなくていいと伝えています。テレビを見たいと言いかけて、途中で言い直す流れも笑いどころです。何度か部屋を替えたあと、モニカはようやく気に入った部屋を見つけます。

旅行から戻ったあと、廊下でモニカはチャンドラーに部屋代を確かめます。

Monica: Okay. I’d like to know how much the room was ‘cause I want to pay my half.
(ねえ。部屋代がいくらだったか知りたいの。半分払いたいから。)
Chandler: Okay, fine. $300.
(ああ、わかったよ。300ドルだ。)
Friends Season5 Episode5(The One with the Kips)

I’d like to know how much ~ was は、値段を直接聞くより少し改まった間接疑問の形です。pay my half は「費用のうち自分の半分を払う」という意味で、同行者と費用を分けるときに使えます。my half は、二人で分ける場面なら「私の負担分」として自然に通じます。

チャンドラーの返事は Okay, fine. に金額を続けただけの短い返事です。値段を聞かれたときは、文にせず金額だけを答えても会話は成り立ちます。

まとめ|部屋を替えたいときの英語

We’re switching rooms. で決めたことを告げ、We can change rooms, can’t we? で同意を求め、we paid for ~ で予約との違いを示す流れを見てきました。理由を具体的に添えるほど、相手に要望が伝わりやすくなります。

旅先での交渉の場面を思い浮かべながら観ると、ホテルでの英語がより身近に感じられます。

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