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『フレンズ』シーズン5第4話では、ジョーイがテレビの寄付番組「テレソン」の仕事に出かけ、スタジオで寄付の電話を受けます。作中には、放送の合間の呼びかけや電話での申し込みなど、番組の進め方や寄付の受け付け方がいくつも描かれています。
この寄付番組とはどんなものなのか。作中の場面を手がかりに、番組のしくみと、寄付を申し込む電話の英語を見ていきます。
「telethon」と「pledge」寄付を呼びかける番組のしくみ
telethon は、television(テレビ)と marathon(マラソン)を組み合わせた語とされます。長時間にわたる生放送の中で視聴者に寄付を呼びかけ、電話で申し込みを受け付ける番組を指して使われることが多い言葉です。作中の番組は公共放送局 PBS の寄付番組で、司会者が呼びかけ、並んだ席の受付係が電話に出る形になっています。
アメリカの公共放送は、視聴者からの寄付に支えられている部分があると言われ、こうした寄付を募る特別番組が組まれることがあります。ただし、番組の形や時期は局や地域によって異なります。
ジョーイの役目は、この受付の席で電話を取り、寄付の申し込みを受けることでした。電話が鳴ると、ジョーイはこう出ます。
Joey: PBS telethon.
(PBSテレソンです。)
Friends Season5 Episode4(The One Where Phoebe Hates PBS)
挨拶を省いて番組名だけを名乗る、短い電話の出方です。英語圏では、会社や窓口の電話に出るときに、組織名や部署名を最初に名乗る出方をすることがあります。名乗りを聞いた相手は、正しい窓口につながったかをすぐに確かめられます。
生放送の現場らしい言い回しも出てきます。ステージ・ディレクターが、スタジオにいる人たちへ向けてこう声をかけます。
Stage Director: Back on in 30 seconds, people.
(みなさん、30秒で放送再開です。)
Friends Season5 Episode4(The One Where Phoebe Hates PBS)
be back on は「放送に戻る」という意味で、ここでは主語と We’ll be を省いた短い形で使われています。文末の people は、その場の全員に向けた「みなさん」という呼びかけです。このあと番組が再開し、司会者が視聴者に寄付を呼びかけます。
「I would like to make a pledge.」電話で寄付を申し出る英語
その後、ジョーイの電話にフィービーから連絡が入ります。公共放送局のことを嫌っていたフィービーは、ジョーイとの言い合いをきっかけに、ある決心をしていました。
Joey: Hey, Pheebs.
(よう、フィーブス。)
Phoebe: I would like to make a pledge.
(寄付の申し込みをしたいんですけど。)
Phoebe: I would like to donate $200.
(200ドル寄付したいんです。)
Joey: $200? You sure, Pheebs?
(200ドル?本当にいいのか、フィーブス?)
Friends Season5 Episode4(The One Where Phoebe Hates PBS)
pledge は「誓約、約束」が元の意味で、寄付番組では「〜ドル寄付します」という申し込みそのものを指して使われます。make a pledge で「寄付を申し込む」、受付係の側から見ると take pledges(申し込みを受ける)という言い方になります。
「〜ドル寄付します」と約束する申し込みなので、元の「約束」の意味とつなげると覚えやすくなります。公共放送の寄付の呼びかけ期間が pledge drive と呼ばれることもあり、この語が寄付の申し込みと結びついて使われていることがうかがえます。
一方の donate は「寄付する、寄贈する」という動詞で、お金だけでなく物や血液などを提供するときにも使われます。フィービーは make a pledge で用件を伝え、donate で金額を具体的に伝えます。金額の $200 は two hundred dollars と読み、電話では数字をはっきり言うことで聞き違いを防げます。
I would like to ~ は「〜したいのですが」と丁寧に申し出る形で、電話の受付や店での注文など、初対面の相手に用件を伝える場面で広く使われます。友達のジョーイが相手でも、受付の電話にかけているフィービーは改まった形で話しています。ジョーイの You sure? は Are you sure? を短くした確認で、放送局を嫌っていたフィービーが寄付を申し出たことへの驚きを含んだ聞き返しと読み取れます。
番組の終盤では、寄付の総額が前の年を上回ったことが告げられ、その決め手になった申し込みを受けた受付係として、ジョーイの名前が呼ばれます。寄付の申し込みが一本ずつ電話で届き、それが番組の中で積み上がっていく流れが、作中でも描かれています。
まとめ|寄付番組の英語
telethon は長時間の生放送で寄付を募る番組で、視聴者は電話で make a pledge と申し込みます。I would like to ~ の丁寧な申し出や、番組名を名乗る電話の出方もあわせて押さえると、寄付番組の場面の英語が読み取りやすくなります。
ジョーイが受付の席で電話を取る姿を思い浮かべながら、『フレンズ』の英語をこれからも味わっていきましょう。
この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じ寄付番組をめぐる別の場面の英語も扱っています。


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