電話で来るなと繰り返す友達のもとへ、サプライズで会いに行くときの英語|『フレンズ』S05E23で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 電話で来るなと繰り返す友達のもとへ、サプライズで会いに行くときの英語|『フレンズ』S05E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン5第23話は、ラスベガスで映画の仕事をしているはずのジョーイに、仲間が会いに行く回です。ジョーイは電話で「来るな」と何度も念を押しますが、チャンドラーたちは予告なしで現地へ向かいます。

遠くにいる相手に会いに行くと伝える言い方、驚かせようと提案する言い方、思いがけない来訪に驚く第一声まで、場面の流れに沿って順に見ていきます。

目次

「Don’t come out here.」電話で何度も念を押す言い方

モニカとレイチェルの部屋に、ラスベガスのジョーイから電話がかかってきます。受話器を取ったのはフィービーです。部屋に来たチャンドラーが「代わって」と言っても、ジョーイは話そうとしません。二人の間には、ジョーイの映画をめぐる行き違いがあります。チャンドラーはフィービーに向かってこう言います。

Chandler: I’ve been trying to apologize to him all week. If he’s not going to let me do it on the phone I’m going down there, I’m going to do it in person.
(1週間ずっと、あいつに謝ろうとしてるんだ。電話で謝らせてくれないなら、そっちに行く。直接会って謝るよ。)
Joey: Pheebs, I heard that. Can you put him on?
(フィービー、聞こえたぞ。あいつに代わってくれる?)
Joey: Don’t come out here.
(こっちに来るなよ。)
Friends Season5 Episode23(The One in Vegas, Part 1)

I’ve been trying to ~ all week は現在完了進行形で、「この1週間ずっと〜しようとしている」と、続けてきた努力を伝える文です。in person は「電話や手紙ではなく、直接会って」という意味で、同じ文の on the phone と対比されます。

電話を代わったジョーイの第一声が Don’t come out here. です。come out here の out には「遠く離れたこちらまで」という距離感がこもっていると説明されることが多く、離れた場所にいる相手に「わざわざ来なくていい」と伝える場面に合う言い方です。

このあともジョーイは、話の流れとは関係なく同じ一言を繰り返します。

Joey: I got that. I forgive you. Don’t come out here.
(わかった。許すよ。こっちに来るなよ。)
Chandler: You haven’t been taking my calls for a week.
(1週間も俺の電話に出てないじゃないか。)
Joey: I’m totally over it, Chandler. Friends forever. Don’t come out here.
(もう全然気にしてないって、チャンドラー。ずっと友達だ。こっちに来るなよ。)
Friends Season5 Episode23(The One in Vegas, Part 1)

I forgive you. は「許すよ」、I’m totally over it. は「もう全然気にしていない」という意味です。本来は仲直りの言葉ですが、どの文の後ろにも Don’t come out here. が付くため、念押しのほうが強く残る組み立てです。

「Think how excited he’s going to be」驚かせに行こうと誘う言い方

場面が変わり、同じ部屋でモニカがチャンドラーに記念日の贈り物を渡します。中身は今週末のラスベガス行きの航空券です。ジョーイには来るなと言われていた、という声に、モニカはこう返します。

Monica: Oh, he just doesn’t want us to go through any trouble. Think how excited he’s going to be when we go and surprise him.
(あら、私たちに面倒をかけたくないだけよ。行って驚かせたら、どんなに喜ぶか考えてみて。)
Friends Season5 Episode23(The One in Vegas, Part 1)

go through trouble は「手間をかける、面倒な思いをする」という意味で、doesn’t want us to go through any trouble は「私たちに手間をかけさせたくない」という意味合いです。相手の「来るな」を遠慮の言葉として受け取り直すときの言い方です。

Think how ~ he’s going to be は「彼がどれだけ〜になるか考えてみて」と、相手の反応を想像させて誘う組み立てです。surprise はここでは動詞で、surprise him で「彼を驚かせる」という意味です。その場にいたフィービーも、自分も一緒に行くと言い出します。

予告なしで会いに行く計画は、ジョーイの言葉をそのまま受け取らないところから始まっていることが分かります。

「I thought I told you not to come.」予告なしの来訪に驚く第一声

ラスベガスのホテルに着いたチャンドラー、モニカ、フィービーの3人は、剣闘士の衣装で写真に収まっているジョーイを見つけます。声をかけられたジョーイの第一声と、フィービーの問いかけです。

Joey: W-what are you guys doing here? I-I thought I told you not to come.
(な、何しに来たんだよ?お、俺、来るなって言ったよな?)
Phoebe: Why are you dressed as a gladiator?
(どうして剣闘士の格好してるの?)
Friends Season5 Episode23(The One in Vegas, Part 1)

What are you guys doing here? は、いるはずのない相手を見つけたときに出やすい一言です。I thought I told you not to ~ は「〜するなと言ったはずだけど」と、前に伝えたことを持ち出す形で、told you not to come の not の位置がポイントです。フィービーの Why are you dressed as ~? は、服装の理由を尋ねる聞き方です。

このあとジョーイは、ここで働いていると打ち明けます。映画の話が止まってしまったことを説明したうえで、チャンドラーに謝ります。

Joey: Look, I’m sorry I didn’t tell you. I’m sorry, man.
(なあ、言わなくてごめん。悪かったな。)
Chandler: No, no, it’s okay.
(いやいや、いいんだ。)
Friends Season5 Episode23(The One in Vegas, Part 1)

I’m sorry I didn’t tell you. は「言わなくてごめん」と、黙っていたこと自体を謝る一言です。チャンドラーの No, no, it’s okay. は、謝罪を受け止めるときの短い返事として使えます。電話で繰り返された「来るな」の理由が、ここで明かされます。

まとめ|来るなと言う友達に会いに行くまでの英語

Don’t come out here. で念を押す側と、in person で直接会いたいと伝える側、Think how excited he’s going to be で驚かせに行こうと誘う言い方、I thought I told you not to come. で驚く第一声を見てきました。どれも一つの「来るな」をめぐる英語です。

電話の場面とホテルの場面を見比べながら観ると、同じ一言の重みの変化が伝わってきます。

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