海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン6第16話は、仲間が「もしあのとき別の道を選んでいたら」と想像する前後編の後編です。もしもの世界では、モニカはロジャーという医師と付き合っていて、チャンドラーはモニカの友達です。そのチャンドラーが、モニカに自分の気持ちを打ち明けます。
友達に本当の気持ちを伝える英語は、短いほど言い出しにくいものです。誘いを断られたときの返事から打ち明ける一言まで、順に見ていきます。
「Don’t worry about me, I’ll be fine」誘いを断られたときの返事
もしもの世界のモニカとフィービーの部屋で、チャンドラーはモニカを誘います。
Chandler: So you, uh, want to do something tonight?
(で、その、今夜何かしない?)
Monica: Oh, I can’t. Dr. Roger’s coming over again.
(あ、だめなの。ドクター・ロジャーがまた来るから。)
Chandler: Oh. Oh, right. Right. Because you’re still seeing him, and, uh, he’s a good guy.
(ああ。ああ、そうか。そうだよな。まだ彼と付き合ってるんだもんな、それに、その、いいやつだし。)
Friends Season6 Episode16(The One That Could Have Been, Part 2)
Want to do something tonight? は、文頭の Do you を省いたくだけた誘い方です。何をするかを決めずに「今夜、何かしない?」と声をかけられるので、気軽な誘いに向いています。モニカは Oh, I can’t. と短く断り、ロジャーとの約束があることを理由に添えています。
チャンドラーの返事に出てくる be seeing someone は「〜と付き合っている」という意味で、進行形にすることで今も続いている関係を表します。still が付くことで「まだ」付き合っている、という確認になっています。Oh, right. Right. と同じ語を重ねているのは、相手の事情を思い出して受け止める返事です。
少しやりとりが続いたあと、モニカはもう一度チャンドラーの様子を確かめます。
Monica: You sure you’re okay?
(本当に大丈夫?)
Chandler: Don’t worry about me, I’ll be fine.
(俺のことは心配すんなよ、大丈夫だから。)
Friends Season6 Episode16(The One That Could Have Been, Part 2)
You sure you’re okay? は Are you sure の Are を省いた形で、念を押して確かめる聞き方です。Don’t worry about me は「自分のことは気にしないで」、I’ll be fine は「そのうち平気になる」と未来の形で答えています。台詞の上では、チャンドラーは平気だと返しています。
「You should be with me」打ち明ける一言と、その理由
もしもの世界のモニカとフィービーの部屋に、チャンドラーがまた訪ねてきます。ロジャーが来られなくなったことをチャンドラーはすでに知っていて、ロジャーを呼び出したのは自分だと明かします。なぜそんなことをしたのかと聞かれて、チャンドラーはこう言います。
Chandler: You should be with me.
(君は俺と一緒にいるべきなんだ。)
Friends Season6 Episode16(The One That Could Have Been, Part 2)
should は「〜するべきだ」という意味で、ここでは相手への助言の形を借りて、自分の気持ちを言い切っています。be with someone は「〜と一緒にいる」から転じて、恋人として付き合うことも表します。I like you. のように自分を主語にするのではなく、相手を主語にして「君は俺といるべきだ」と言う組み立てです。
続けて、チャンドラーはそう思った理由を話します。
Chandler: When you were talking about Roger, that was killing me. Look.
(君がロジャーの話をしてるとき、つらくてたまらなかった。なあ。)
Friends Season6 Episode16(The One That Could Have Been, Part 2)
that was killing me は「それがつらくてたまらなかった」という意味のくだけた言い方です。kill は「殺す」ですが、It’s killing me. の形では、痛みや悩み、待ち遠しさなどで「たまらない」状態を大げさに伝えます。冗談で「笑い死にしそう」と言う場面にも使われることがあり、文脈で意味が決まる語です。前の場面では I’ll be fine と答えていたチャンドラーが、ここではロジャーの話がつらかったと言葉にしています。
「You probably don’t want to go out with me」先に自分の欠点を並べる
もしもの世界のモニカとフィービーの部屋で、気持ちを伝えたあと、チャンドラーはこう付け加えます。
Chandler: You probably don’t want to go out with me.
(たぶん君は、俺と付き合いたくないよな。)
Chandler: I make too many jokes, I’ve never been in a serious relationship, and I guess I’m not technically a “doctor.”
(冗談は多すぎるし、真剣な付き合いをしたこともないし、それに厳密に言えば「医者」でもないし。)
Friends Season6 Episode16(The One That Could Have Been, Part 2)
go out with someone は「〜と付き合う」という意味で、デートに出かける場面から交際そのものまで幅広く使われます。probably を付けて「たぶん〜だよね」と、断られることを先に口にしています。probably は「おそらく」で、maybe よりも見込みが高いときに使われることが多い語です。
続く文では、I make too many jokes、I’ve never been in a serious relationship と、自分の弱点を並べています。too many は「多すぎる」、serious relationship は「真剣な交際」です。最後の I’m not technically a “doctor.” の technically は「厳密に言えば」という意味で、医師のロジャーを引き合いに出した冗談になっています。気持ちを打ち明けたあとに欠点を並べ、最後は冗談で締める流れになっています。
まとめ|友達に気持ちを打ち明ける英語
I’ll be fine. から You should be with me.、You probably don’t want to go out with me. まで、平気だと返す言葉から気持ちを打ち明ける言葉までを見てきました。同じ人物の台詞を並べると、言葉の選び方の変化が分かります。
もしもの世界のモニカとチャンドラーのやりとりを観ると、一言ごとの言い回しの違いにも目が向きます。
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