「What’s with ~?」と「What’s up with ~?」はどう違う?チップの額や友達の態度に「どうしたの?」と問いかける英語|『フレンズ』S06E17で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「What's with ~?」と「What's up with ~?」はどう違う?チップの額や友達の態度に「どうしたの?」と問いかける英語|『フレンズ』S06E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第17話は、カフェのセントラルパークでの会話から始まります。店で働くジョーイが、ロスたちの伝票を手に取り、チップの額について問いただす場面です。そこへロスが、ジョーイの態度そのものに突っ込みを入れます。

どちらも「どうしたの?」と訳せそうな二つの問いかけが、何に向けられているのかを比べながら、事情を打ち明ける言い方とお金を工面する話の英語まで順に見ていきます。

目次

「What’s with the 20% tip?」予想と違うことの理由を問う

ロス、チャンドラー、フィービーの3人の伝票を手に取って、ジョーイがこう問いかけます。

Joey: Hey, so… what’s with the 20% tip? Did I do something wrong?
(なあ、それで……この20%のチップって何なんだよ? 俺、何かまずいことした?)
Chandler: 20% is a pretty generous tip, Joe.
(20%なら、かなり気前のいいチップだぞ、ジョー。)
Joey: Well, you know what’s more generous than that? 50%.
(へえ、それより気前がいいのが何か知ってる? 50%だよ。)
Joey: Even more generous than that?
(それより、もっと気前がいいのは?)
Chandler: I see where you’re going.
(話が見えてきたぞ。)
Ross: What’s up with the greed, Joe?
(その欲張りぶりはどうしたんだよ、ジョー?)
Friends Season6 Episode17(The One with Unagi)

What’s with ~? は「〜はどういうこと?」と、目の前の物事について理由や事情を尋ねる口語の言い方です。ここでジョーイが向けているのは the 20% tip、つまり伝票に書かれたチップの額です。続く Did I do something wrong? は「俺が何か悪いことをした?」と、自分の落ち度を確かめる形の問いです。

チャンドラーが20%は気前のいい額だと返すと、ジョーイは more generous than that と比べる形で50%を持ち出し、さらに上を問いかけます。You know what’s ~? は「〜って何か知ってる?」と相手に答えを考えさせてから自分で答える形で、言いたいことを強調する前置きとして使われることがあります。

チャンドラーの I see where you’re going. は、相手の話の行き着く先が読めたと伝えるひと言です。where you’re going は「あなたがどこへ向かっているか」が直訳で、ここでは話の向かう先、つまりジョーイが言いたい結論を指しています。チップをもっと増やしてほしいという本題を、ジョーイが口にする前に先回りして受け止めた返しです。

「What’s up with ~?」相手の態度に突っ込む言い方

ロスの What’s up with the greed, Joe? も「〜はどうしたの?」と訳せますが、向けている先は the greed、つまりジョーイの欲張りな態度です。What’s with ~? と What’s up with ~? は意味の重なる口語表現で、どちらも物事と人の様子の両方に使えると説明されることが多い表現です。

この場面では、ジョーイがチップという物事に、ロスがジョーイの態度にそれぞれ向けて使っています。同じ「どうしたの?」でも、後ろに何を置くかで問いかけの中身が変わります。ロスは Joe と名前を添えて呼びかけていて、問いかけの相手がジョーイ本人であることがはっきりしています。名前を最後に付けると、親しい相手への軽い突っ込みとして聞こえることもあります。

言い方 この場面での対象 和訳の例
What’s with the 20% tip? 伝票のチップの額 この20%のチップって何?
What’s up with the greed? ジョーイの欲張りな態度 その欲張りぶりはどうしたの?

どちらも親しい相手との会話で使われる言い方で、目上の人や仕事の相手には、少し強く聞こえることもあります。ロスの問いかけを受けて、ジョーイは謝りながら事情を話し始めます。問いかけに対して、まず謝り、そのあとに理由を返す順番になっています。

「I’m sorry, but it’s just that ~」謝りつつ事情を打ち明ける

ジョーイが口にした事情は、宣材写真にかかるお金のことでした。

Joey: All right, look, I’m sorry, you guys but it’s just that I got to get these new head shots made, and they’re really expensive you know?
(わかったよ、ごめん、みんな。でも、新しい宣材写真を作らなきゃいけなくてさ、それがすごく高いんだよ。)
Friends Season6 Episode17(The One with Unagi)

I’m sorry, but it’s just that ~ は、まず謝ってから「ただ、〜というだけなんだ」と事情を添える言い方です。it’s just that の後ろには、理由をそのまま文の形で続けられます。head shots は、俳優が仕事を探すときに使う顔写真のことです。get these new head shots made は「get+物+過去分詞」の形で、写真を自分で撮るのではなく、作ってもらう必要があることを表しています。文末の you know? は「だろ?」と相手の同意を軽く求める付け足しです。

事情を聞いたロスは、別の稼ぎ方を提案します。

Ross: Well, isn’t there something you can do to earn a little extra money? I mean, can’t you pick up… I don’t know, an extra shift here?
(なあ、ちょっと余分にお金を稼ぐ方法はないのか? つまり、ここで……そうだな、シフトをもう1つ増やすとかできないのか?)
Friends Season6 Episode17(The One with Unagi)

earn a little extra money は「少し余分に稼ぐ」、pick up an extra shift は「シフトを1つ追加で入れる」という意味です。isn’t there ~? や can’t you ~? と否定の形で尋ねることで、「〜はできないの?」と提案に近い問いかけになっています。ロスは続けて、ジョーイの今日の予定にも触れます。

Ross: Oh, wait, wait. Don’t you have an audition today? Yeah, maybe you’ll get that job.
(あ、待って待って。今日オーディションがあるんじゃないのか? そうだよ、その仕事が取れるかもしれないぞ。)
Joey: Oh, ha, ha, ha.
(ああ、ハハハ。)
Friends Season6 Episode17(The One with Unagi)

Don’t you have ~ today? は否定疑問で、「今日〜があるんじゃなかった?」と、相手の予定を思い出させるように確かめる形です。maybe you’ll get that job は「その仕事が取れるかもしれない」と、可能性を明るく示す言い方になっています。ジョーイは笑ってから、そのまま別の案を口にします。

まとめ|「どうしたの?」と問いかける英語

What’s with ~? で物事の理由を、What’s up with ~? で相手の態度を問いかける場面と、I’m sorry, but it’s just that ~ で事情を打ち明ける流れを見てきました。問いかける対象を意識すると、聞き返し方の幅が広がります。

次回も『フレンズ』の何気ない会話から、日常の英語を拾っていきましょう。

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