部屋の使い道の提案を「No」の一言で返されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S06E03で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 部屋の使い道の提案を「No」の一言で返されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S06E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第3話では、チャンドラーがモニカの部屋に越してくることになり、空くことになるレイチェルの部屋の使い道を二人が話し合います。モニカは客間を、チャンドラーはゲーム部屋を思い描きますが、チャンドラーの案に返ってきたのはモニカの「No」の一言でした。

提案をあっさり断られたとき、英語でどう食い下がり、どう歩み寄ればよいのか迷うところです。案の切り出し方から言い返し方、仲直りの一言までを順に見ていきます。

目次

「I was thinking ~」で案を切り出し、いったん受けてから別の案を出す

最初に自分の案を出すのはモニカです。

Monica: I was thinking we should have a beautiful guest room, right? With a mahogany sleigh bed and bedside tables with flowers on them all the time.
(素敵な客間にしたらいいと思ってたの、でしょ?マホガニーのそり型ベッドに、いつもお花を飾ったベッドサイドテーブル。)
Friends Season6 Episode3(The One with Ross’ Denial)

I was thinking ~ は過去進行形で「〜と考えていたんだけど」と、思いついた案を差し出す形です。いま決めたことではなく、前から考えていた案として伝えるので、言い切るよりも押しつけがましさが和らぎます。文末の right? は「でしょ?」と同意を求める付け足しで、モニカはそのままベッドや花の話を続けます。

これを聞いたチャンドラーは、次のように返します。

Chandler: Well, I like that idea, obviously.
(うん、その案はいいね、もちろん。)
Chandler: But I was thinking maybe it could be a game room, you know?
(でも俺は、ゲーム部屋にできるかもって考えてたんだ、ほら。)
Friends Season6 Episode3(The One with Ross’ Denial)

I like that idea でまず相手の案を受け止め、But で自分の案につなぐ流れです。obviously は「もちろん」と言い添える語で、反対しているわけではないと示す一語です。

続く I was thinking maybe it could be ~ は、モニカと同じ I was thinking に maybe と could を重ねた形で、「〜にできるかもと思っていた」と可能性として差し出す控えめな言い方です。文末の you know? も、相手の反応をうかがう言葉です。このあとチャンドラーは、昔のアーケードゲームが200ドルで買えると話を広げていきます。

「Let’s discuss it before we reject it completely」即答の「No」に言い返す

ゲーム部屋の話を聞いたモニカの返事は、ひと言だけでした。

Monica: No.
(ダメ。)
Chandler: Okay, so you mean “no” as in, “Gee, Chandler, what an interesting idea.
(なるほど、つまりその「ダメ」は、「まあチャンドラー、なんておもしろい案なの。)
Chandler: Let’s discuss it before we reject it completely.”
(完全に却下する前に話し合いましょう」って意味だよね。)
Monica: Oh. I’m sorry. Of course.
(あら、ごめん。もちろんよ。)
Monica: Yes. Interesting idea, um, talk about it, but no.
(ええ。おもしろい案ね、えっと、話し合って、でもダメ。)
Chandler: So that’s it?
(え、それで終わり?)
Friends Season6 Episode3(The One with Ross’ Denial)

so you mean “no” as in, “~” は「つまりその No は〜という意味だよね」と、相手の言葉の中身を言い換えて確かめる形です。チャンドラーはこれを使って、本来ならこう答えてほしかったという返事を、モニカの台詞として代わりに言ってみせます。reject は「却下する」、completely は「完全に」で、話し合う前に切り捨てないでほしいという要望が読み取れます。

モニカは謝ったうえで、言われたとおりの形をなぞりながら、結論は「No」のまま返します。チャンドラーの So that’s it? は「それで終わり?」と、話し合いが打ち切られたことへの戸惑いを短く示すひと言です。

やりとりはさらに続き、今度はモニカが問いかけます。

Monica: What do you have against the beautiful guest room?
(素敵な客間の何が気に入らないの?)
Chandler: Nothing. I don’t have anything against the beautiful guest room. Especially since everybody that we know lives about 30 seconds away.
(別に。素敵な客間に文句なんてないよ。特に、知り合いはみんな30秒くらいのところに住んでるわけだしね。)
Monica: Are you mocking me?
(私のこと、からかってる?)
Chandler: No, I’m not mocking you or your beautiful guest room.
(いや、君のことも、君の素敵な客間のことも、からかってないよ。)
Friends Season6 Episode3(The One with Ross’ Denial)

What do you have against ~? は「〜の何が不満なの?」と反対の理由を尋ねる言い方で、against の後ろに反対されている対象を置きます。チャンドラーは同じ形を I don’t have anything against ~ と否定で受けつつ、知り合いはみんな近くに住んでいると付け加えます。泊まりに来る客はいない、と遠回しに言う皮肉として働いており、モニカの Are you mocking me? という問い返しを招きます。

「We can think of something to do with the room together」謝ってから一緒に考えようと持ちかける

場面が移り、台所にいるモニカのところへチャンドラーがやってきて、先に I’m sorry about before.(さっきはごめん)と謝ります。モニカも I’m sorry too. と返し、話は部屋の使い道に戻ります。

Monica: Listen, we don’t have to make that a guest room. We can think of something to do with the room together.
(ねえ、あそこを客間にしなくてもいいわ。あの部屋で何をするか、一緒に考えればいいのよ。)
Chandler: That’s a great idea. We can easily think of a way for us both to enjoy the room.
(それはいい考えだね。二人とも楽しめる使い方なんて、すぐ思いつくよ。)
Monica: Totally.
(ほんとね。)
Chandler: We don’t have to come up with this now.
(今すぐ決めなくてもいいよね。)
Friends Season6 Episode3(The One with Ross’ Denial)

we don’t have to ~ は「〜しなくてもいい」と、自分の案を引っ込める言い方です。モニカはそこに think of something to do with ~ together を続け、どちらかの案を通すのではなく、二人で一から考える方向へ話を切り替えています。チャンドラーの for us both to enjoy も「二人とも楽しめる」と、両方の立場を並べた表現です。

Totally. は「本当にそうね」と強く同意するくだけたひと言です。最後の come up with は「(案などを)思いつく」という句動詞で、We don’t have to come up with this now. は、結論を急がなくていいと先送りにする言い方として使えます。もっとも、このすぐあとに二人は、家具のことでまた言い合いになります。

まとめ|提案を断られたときの英語

I was thinking ~ で案を差し出し、即答の No には so you mean “no” as in ~ や What do you have against ~? で中身を確かめ、we don’t have to ~ と together で歩み寄る流れを見てきました。言い返し方と引き方の両方が分かります。

部屋をめぐる二人のやりとりを追いながら観ると、相談の英語が身近になります。

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