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『メンタリスト』シーズン5第17話の序盤に、CBI(カリフォルニア州捜査局)のリズボンとジェーンが着いた現場で、事件の引き取りを申し出られる場面があります。どちらの側も自分たちの担当だと譲らず、短い台詞のなかに、引き取りを申し出る言葉と返す言葉が並びます。
申し出への返し方、人員を示して主張する言い方、決定を認める言い方を、場面の順に見ていきます。
「We’re handling this.」と「this is our case」引き取りの申し出に返す
現場には地元警察の署長がいて、そこへルイス中尉が名乗り出ます。最初に出てくるのは、事件の引き取りを申し出る言葉です。
— All right, Chief, we’ll take the case from here. These men are from our Criminal Investigation Division.
(では署長、ここから先は我々が事件を引き取ります。こちらは我々の犯罪捜査部門の者です。)
— If your officers will let them have the crime scene?
(そちらの警官の方々に、現場を彼らに任せていただけますか?)
Lisbon: Um, Lieutenant? I’m Agent Lisbon with the CBI. Uh, we’re handling this.
(あの、中尉? CBIのリズボン捜査官です。この件は我々が担当しています。)
— Ma’am, all due respect, Corporal Greene was a medic in my platoon. This is our responsibility.
(失礼ながら、グリーン伍長は私の小隊の衛生兵でした。これは我々の責任です。)
— I understand why you would feel that way, but this is our case.
(そうお考えになる理由は理解しますが、これは我々の事件です。)
The Mentalist Season5 Episode17 (Red, White and Blue)
take the case は「事件を引き取る」、from here は「ここから先は」という意味です。We’ll take the case from here. は、途中から担当を替わると告げる言い方になります。続く let them have the crime scene は現場を任せてほしいという頼みで、If ~? の形にして、頼みの調子をやわらげています。
そこへ割って入るのが、リズボンの We’re handling this. です。先に名乗って所属を示してから、すでに自分たちが扱っていると現在進行形で伝えます。handle は「扱う、対処する」で、これから任されるのではなく、いま担当しているという事実を述べる形です。
理由を添える返答には、all due respect という前置きがあります。反論の前に敬意を示す言い方です。
最後の I understand why you would feel that way, but this is our case. は、前半で相手がそう感じる理由に理解を示し、but のあとで結論を譲らない順序になっています。I understand why ~ は「〜の理由は分かる」という意味で、同意とは別に理解だけを伝える形です。
「Our staff is on its way.」と「Our team is here.」人員を示して主張する
引き取りをめぐるやりとりは、署長に決定権を振る問いかけへ移ります。
— Chief Farr, regs make this your call, right?
(署長、規則上はあなたの判断になりますよね?)
— Well, I kind of expected your agency to send more than two people.
(まあ、そちらの機関はもう少し多くの人数を送ってくると思っていましたがね。)
— Our staff is on its way.
(我々のスタッフは向かっています。)
— Our team is here, Chief. They’ve closed homicides on four continents.
(チームはここにいます、署長。四つの大陸で殺人事件を解決してきた者たちです。)
The Mentalist Season5 Episode17 (Red, White and Blue)
regs は regulations(規則)を縮めた語で、call は「判断、決定」です。make this your call は「これをあなたの判断にする」という形で、決める権限が誰にあるのかを確かめる形です。呼びかけの Chief Farr から、署長に向けた問いだと分かります。
次の I kind of expected ~ は、kind of を挟んで言い切りをやわらげた不満の述べ方です。more than two people と人数を具体的に挙げているので、何が足りないのかは明確です。
人員への返事が続きます。Our staff is on its way. は on one’s way(向かっている途中)を使い、スタッフがまだ着いていないことを示します。続く Our team is here. は、いまここにいる人員を紹介する言い方で、on its way と is here が、まだ来ていないことと、もう来ていることの対比になっています。
They’ve closed homicides on four continents. は、現在完了で実績を述べる形です。close には「事件を解決する」という使い方があり、ここでは homicides(殺人事件)を目的語に取っています。数や経歴を挙げて、すでに現場にいる人員の実績を示す説明になっています。
「If that’s your decision.」決定を認める言い方
現場の見立てが一通り終わった少しあとで、やりとりの最後に、結論を確かめる短い言葉が並びます。
— Lieutenant, I think we can handle this.
(中尉、この件は我々で対応できると思います。)
— Looks that way to me.
(私にもそう見えますね。)
— If that’s your decision.
(それがあなたの決定であれば。)
The Mentalist Season5 Episode17 (Red, White and Blue)
I think we can handle this. は、I think を付けて断定を避けながら、対応できるという見通しを示す形です。can が「できる」という能力や見込みを表すので、先ほどの We’re handling this. と比べると、現在の担当を言う形と、これからできると言う形の違いが見えます。
Looks that way to me. は、主語の It を省いた短い返事で、look が「〜に見える」、that way が「そのように」を指します。直前の見立てに同意するときの言い方です。
最後の If that’s your decision. は、If で始めて文を言い切らずに終える形です。相手の決定をそのまま認める返しで、decision は先ほどの your call と同じく、決める立場にある人の判断を指しています。この言葉で、引き取りをめぐるやりとりは区切られます。
まとめ|引き取りの申し出から、決定を認めるまで
We’ll take the case from here. で引き取りを申し出て、We’re handling this. で担当を主張し、Our team is here. で人員を示し、If that’s your decision. で決定を認める流れです。
次回も『メンタリスト』を観ながら、英語表現を一緒に見ていきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


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