自分を覚えていない相手に名乗り、名前の呼び間違いを正す場面の英語|『メンタリスト』S04E10で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 自分を覚えていない相手に名乗り、名前の呼び間違いを正す場面の英語|『メンタリスト』S04E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第10話には、自分のことを覚えていない相手に名乗る場面と、名前を呼び間違えられて訂正する場面があります。どちらも、自己紹介まわりの英語が、短いやり取りの中にぎゅっと詰まっています。名乗り方だけでなく、名乗る前後に添える一言にも注目です。

「悪く取らないでほしい」と断る、冗談かどうかを確かめる、名前を正す。この三つの流れを順に追っていきます。

目次

「Please don’t take it personally.」覚えていない相手に、角を立てずに伝える

最初に取り上げるのは、相手が自分のことを分からない様子の場面です。「私が誰か分からない?」という問いのあとに、こんな言葉が続きます。

— You don’t know who I am?
(私が誰か、分からない?)
— Please don’t take it personally. I’m sure you’re quite memorable.
(悪く取らないでください。きっと、とても印象に残る方なんでしょう。)
— I just–I-I’ve been through a lot… apparently.
(ただ、その、いろいろあったみたいで……どうやら。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

take ~ personally は、言われたことを自分個人への攻撃のように受け取る、という意味の表現です。Please don’t take it personally. は、相手が気を悪くしそうな話をする前後に添えて、「あなたのせいではない」と先に伝える働きをします。覚えていないという事実そのものは変えられないので、その角を言葉で和らげる形になっています。

I’m sure you’re quite memorable. は、「きっと印象に残る人なのでしょう」と相手を推し量る一文です。quite は「かなり」「相当」を表し、memorable は「記憶に残る」という意味です。覚えていないことを謝るかわりに、相手を持ち上げる方向に話を向けています。

最後の apparently は「どうやら〜らしい」と、断定を避けて述べる語です。I’ve been through a lot は「いろいろなことがあった」という意味で、そこに apparently を足すと、「あったらしい」という含みが加わります。自分の状態を説明するときに、言い切らずに添える使い方です。

「Are you putting me on?」冗談かどうかを確かめる問いと、名乗り

同じ会話の少しあとでは、名前を尋ねる一言から、次のやり取りが続きます。

— What’s your name?
(お名前は?)
— Are you putting me on?
(からかってるの?)
— I wish I was.
(だったらいいんだけど。)
Lisbon: Um, I’m Teresa Lisbon with the CBI.
(あの、テレサ・リズボンよ。CBIの。)
Lisbon: I’m a homicide detective.
(殺人課の刑事よ。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

What’s your name? は、名前をまっすぐ尋ねる言い方です。これに対して Are you putting me on? は、「からかっているの?」と相手の本気度を確かめる問いです。put ~ on は「〜をかつぐ」「〜をからかう」という口語的な意味で使われます。名前を尋ねる問いに、冗談ではないかと確かめる問いが返された形です。

次の I wish I was. は、直前の putting me on を省いた返しで、「そうだったらいいのに」という意味になります。I wish のあとには、実際にはそうではないことが続きます。つまり、からかってはいない、という答えを遠回しに伝えています。

このあと、リズボンが名乗ります。I’m Teresa Lisbon with the CBI. の with は、所属を表す使い方です。CBI(カリフォルニア州捜査局)に所属していることを、名前のすぐ後ろに添えています。そのあとの I’m a homicide detective. は肩書きで、homicide は「殺人」を指す語です。名前、所属、肩書きの順に並べると、初対面の相手にも状況が伝わりやすくなります。

「It’s Wayne Rigsby.」呼び間違いを正して名乗る

場面が変わり、名前の呼び間違いを正す短いやり取りが出てきます。

— Thanks, Bigsby.
(ありがとう、ビグスビー。)
Rigsby: Rigsby. It’s Wayne Rigsby.
(リグスビーだ。ウェイン・リグスビー。)
— Wayne.
(ウェイン。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

お礼の言葉の中で、名前が「Bigsby」と呼ばれています。これに対してリグスビーは、まず姓だけを言い直し、続けて It’s のあとにフルネームを置いて正します。Rigsby. It’s Wayne Rigsby. のように、短く言い直してから名前全体を伝える形です。相手の言葉に長く反論するのではなく、必要な情報だけを足して正すところが、この訂正の特徴です。そのあとには Wayne. と、名の部分が繰り返されます。

さらに場面が移ると、リグスビーは集まった人たちの前で、こう自己紹介します。

Rigsby: My name is Agent Rigsby. This is Patrick Jane.
(捜査官のリグスビーです。こちらはパトリック・ジェーン。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

My name is ~. は、改まった場で自分の名前を伝える形です。肩書きの Agent を名前の前に置いています。続く This is ~. は、その場にいる人を紹介するときの言い方です。自分の紹介と、もう一人の紹介を、二文に分けて短く済ませています。

まとめ|覚えていない相手への一言から、名乗りと訂正まで

Please don’t take it personally. で角を立てずに伝え、Are you putting me on? で冗談かどうかを確かめ、It’s Wayne Rigsby. で名前を正す流れを見てきました。名乗りの順番と、添える一言を押さえておくと、自己紹介の場面で言葉を選びやすくなります。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。

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