「On the contrary」と「I’ll do your bidding, but first ~」はどう違う?やんわり言い返し、頼まれごとを自分の流儀で受ける英語|『メンタリスト』S04E10で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「On the contrary」と「I'll do your bidding, but first ~」はどう違う?やんわり言い返し、頼まれごとを自分の流儀で受ける英語|『メンタリスト』S04E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第10話には、相手の言い分に言い返す場面と、頼まれごとを引き受けながら自分の希望を足す場面があります。言い返す、受け流す、条件をつけて引き受ける。この三つが、短いやり取りの中にそれぞれ出てきます。

三つのやり取りを順に見ながら、強くぶつからずに自分の側へ話を寄せる英語の形を整理していきます。言い返す側にも、受ける側にも使える形です。

目次

「On the contrary」相手の言い分を逆向きに返す

最初は、「病院にいるべきだ」という声に、反対の意見が返される場面です。

— This is crazy. He should still be in the hospital.
(無茶だ。彼はまだ入院しているべきだ。)
— On the contrary, the doctor wants him in a familiar environment.
(いや、むしろ逆だ。医者は、彼が慣れた環境にいることを望んでいる。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

On the contrary は、直前の言い分を受けて、「それどころか」「むしろ逆で」と反対の内容を始める切り出しです。ここでは、「病院にいるべきだ」という言い分に対して、医者の意向は逆だと続けています。言い返す内容は、the doctor wants him in a familiar environment の部分に入っています。

This is crazy. は、「無茶だ」「ありえない」という強めの反応です。should still be ~ の still は「まだ」を表し、今の状態が続くべきだという意味合いになります。これに対して On the contrary は、やや改まった響きの言い方として使われることの多い表現です。相手の言葉を正面から否定しつつ、そのあとに理由を続ける形になっています。

対比にも注目です。最初の発言は should still be ~ と、あるべき姿を述べています。返す側は wants him in ~ と、医者の希望を述べています。should に対して wants を置き、同じ話題の別の面を示すことで、話がかみ合ったまま反対の方向へ進みます。

familiar environment は「慣れた環境」「なじみのある環境」という意味です。ここでは、医者の考えとして理由を添えています。反論の中身は、自分の好みではなく、医者の意向として述べられています。

「Not my intention, I assure you.」心配をかけたと言われたときの受け答え

少しあとのやり取りでは、心配をかけたと言われる場面が出てきます。

— You gave us a scare yesterday.
(昨日は驚かされましたよ。)
— Well, not my intention, I assure you.
(いやあ、そのつもりはなかったんですがね、本当に。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

give ~ a scare は、「〜をぎょっとさせる」「〜に肝を冷やさせる」という意味です。You gave us a scare は、驚いて心配したという気持ちを伝える言い方として使われることの多い表現です。

返事の not my intention は、That was not my intention. から主語と動詞を省いた形です。「そのつもりではなかった」と、意図を否定しています。文頭の Well は、すぐに本題へ入らず、少し間をつなぐ働きをします。

最後の I assure you は、「請け合います」「本当です」と、自分の言葉に責任を持って伝える添え方です。not my intention だけでも成り立ちますが、I assure you を足すと、ていねいで少し改まった返しになります。心配したと言われた側が、受け答えの中で自分の意図を述べる形になっています。

この返しの組み立ては、Well, ~ で入り、not my intention で意図を否定し、I assure you で添える、という三段です。謝る言葉を使わずに、意図がなかったことだけを短く伝えています。

「I’ll do your bidding, but first ~」頼まれごとを引き受けつつ条件を足す

場面が変わり、聞き込みの割り振りに対する返事が出てきます。

— You want me to go door to door like a salesman?
(戸別訪問をしろって?セールスマンみたいに。)
— You do it all the time. You say it’s one of the more interesting things about being a consultant.
(しょっちゅうやっていることだ。コンサルタントの面白いところの一つだと、いつも言っているだろう。)
— You’re a clever one, Mr. Cho, and I’ll do your bidding, but first I want to take a look at this burnt-out house.
(君は賢いな、チョウさん。言うとおりにしよう。ただし、その前にこの焼け落ちた家を見ておきたい。)
The Mentalist Season4 Episode10 (Fugue in Red)

You want me to ~? は、頼まれた内容を確かめる問いです。like a salesman と、たとえを添えて、頼まれた内容を確かめています。go door to door は「一軒ずつ回る」という意味です。

これに対して You do it all the time. と、日常的にやっていることだと指摘する返しが続きます。all the time は「しょっちゅう」「絶えず」という意味です。続く発言の中に、呼びかけの Mr. Cho が入ります。

do your bidding は「あなたの言いつけに従う」という意味の、やや古風で大げさな言い回しです。まず You’re a clever one と相手を持ち上げ、I’ll do your bidding と引き受けたあとに、but first ~ で自分の希望を足しています。first を置くことで、断るのではなく、順番を自分の側に寄せている点が特徴です。

I’ll ~, but first … は、「〜します。ただし、その前に…」という組み立てです。I’ll do it, but first ~ のように、ほかの場面にも当てはめられます。burnt-out は「焼け落ちた」という意味の形容詞で、take a look at ~ は「〜をちょっと見る」という言い方です。

まとめ|言い返し方と、引き受け方の違い

On the contrary は、相手の言い分を逆向きに返す切り出しです。I’ll do your bidding, but first ~ は、引き受けたうえで条件を足す形です。反論するか引き受けるかで、使う表現の入口が変わります。

次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。

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